[イラスト解説]ティール組織――新しい働き方のスタイル

  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297102579

感想・レビュー・書評

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  • 宗教くさい。
    完全な性善説に基づいて、何のロジックも具体性もない話が長く、良いものはいい、悪いものは悪いと原理的に決めつけるだけ。

    別にこの人の言う、理想的な組織等存在しない!とか言いたいわけではなく
    説明が下手・安直・抽象的すぎる

  • 新しい組織の在り方が現れつつあることを示された「ティール組織」。その分厚いビジネス書を、もう少し読みやすく簡単に、イラストも交えて、解説、入門書のような位置づけで書かれたものです。「ティール組織」では、細部が詳細に書かれているため、却って見えにくかった全体像が良く分かると思います。Tealに至るまでの歴史、それを構成する要素「自己管理」「全体性」「常に進化する目的」を把握しながら理解することができると思います。ただ、イラスト付きでイメージするほど簡単に読めるものではなく、深く考える部分が必要になります。「ティール組織」を読むうえで、それを補完するものとして読まれるものかと。
    Tealは、感覚的に知覚することが求められる部分があり、それ故に理論だけでは理解に限界のあるものかと思います。しかし、今までの理論が齟齬を来していることを、その原因と正しい道を感じ取ることから答えを見つけ出している、そういった組織が現実に存在していることを知ることから習得できるものであることを、本書で学ぶことが出来ます。

  • ティール組織がもたらす
    3つのブレークスルー

    -セルフマネジメント(自己管理)
    -ホールネス(全体性)
    -常に進化する目的

    全体性を出せるようになると
    職場が安心安全の場になる
    自分が考えていることを発言すること
    当たり前のようで、できていないのが職場なのかも。
    自分のある部分だけしか出せていないため
    職場が生き生きとしない。
    自分自身になれる職場
    これがティール組織なのかな。
    日本でこれが浸透するのはいつなのだろう

  • ティール組織のブレークスルー
    1)自己管理
    階層的、官僚的なピラミッド構造から、集合知と権力を分配移譲し、流動的システムへ変容させる

    2)全体性
    狭い「専門性」の世界に自己を閉じ込めずに、自己の解放を促進。自分らしさを隠す仮面を外すことの出来る一貫した実践方法を開発。心の奥底にある全体性を取り戻し、すべての仕事仲間をそこに導く。

    3)常に進化する目的
    ティール組織には、生命があり自立の方向性を保持。未来を予測してコントロールすることはできない。組織のメンバーはその組織が自然にそうなろうとしている方向へ身を任せ、それに聞く耳を持つことを理解するよう促します。

    ティール組織の意思決定
    従来の方法:トップダウン、合意型、多数決
    ティール組織:助言プロセス
    そこにある問題や可能性に強く心動かされる人は誰でも、そこに参加できます。そして同時にどの決定も集合知という形によって発表され、そこにかかわる人たち誰にでも知ることとなります。
    ヒエラルキー、承認プロセスがない。
    例:画像
    自分の仕事に深く関係する小さな決定事項については、積極的に自分で進めて電話をします。もし決定が何やら少し重要と思われるときは、同僚のオフィスに顔を出し、メールを送り、問い合わせをします。チームの誰にも関わる課題については、チーム会議が、おそらくスピーディに助言を得るチャンスとなります。
    大人数(全社員)に影響を及ぼす決定→社内SNSで投稿し、コメントを受け付ける。

    ティール組織の報酬とインセンティブ
    ・ ボーナスではなく利益配分
    単純に利益が上がった時に、その一部を皆に分配する。
    例:FAVI(自動車部品メーカー)

    ・基本給は上司の評価ではなく本人の交渉で決める
    例:モーニングスター社(トマト加工メーカー)
    年に一度報酬引き上げ請求レターを書く権利。
    それを同じ部署の報酬委員会員(同僚がボランティア制でやってる)で対話。
    画像参照
    →給料交渉は、賃金に対処するプロセスを経験することによって、自身が成長し、成熟した人間として振る舞うことを学習する。

    全体性
    1)安心安全の場
    「伝統的、精神的な多くの知恵にやれば、「生きる」という意味は、2つの重要な場からできているといっています。1つは恐れと断絶からなる場と、もう1つは愛と全体性からなる場です。伝統的知恵によると、生命の深いところからの呼びかけが、恐れを克服し、自分自身の内面と外世界の2つを結ぶことで全体性を確認し、すべての物事を超越した1つのものを再生するといっています。」
    →価値観を超えて、安心安全な場を生み出すグラウンドルールを作る。

    2)振り返りのための場
    集まり、振り返り、全体性を追求する場所。
    例:ハイリゲンフェルト・メンタルセンター(ドイツ、精神衛生とリハビリテーション病院)
    ・新入社員研修で瞑想を学ぶ
    ・掃除スタッフ、コックなどすべての社員が驚くほど多くあるコーチング技術メニューから個人的に予約し、取り組む
    ・すべての作業チームは1年に2−4回休みをとり、その時間を使って外部コーチと一緒に緊張または動揺を沈静化する
    ・毎週火曜日に全社員が75分間集まり共同で振り返る。テーマは仲間同士の争いの解消から失敗、会社の目的価値、官僚主義、ITによるイノベーション、個人の健康など広範囲。

    (社長は1990年に彼は企業家であり、小さな温泉町にある古い歴史的ホテルの所有者であるフリッツ・ラングに偶然出会いました。そして、このホテルを全体論のアプローチの治療を提供する43病床ある小さな精神衛生病院にリノベーション。
    →成功。堅実な収益をもたらすように。)

    ミーティング
    画像

    業績評価
    仲間同士での称賛フォードバック
    「私があなたと一緒に働くとき、最も価値あると思っていることはなんですか?」
    「私のほうからみて、あなたが変化し成長できる分野を一つ挙げるとしたら、それはなんですか?」


    気になったティール組織例
    ・ヨス・デ・ブロック(オランダの在宅看護サービス)
    ・ハイリゲンフェルト・メンタルセンター(ドイツ、精神衛生とリハビリテーション病院)

  • 原作「ティール組織」を読んでわからないことがあれば、こちらで理解を深めるのが有用。巻末の図解が非常にわかりやすい。


  • 210814

    「自己管理」が強調されてたが、以前読んだ”NO RULES”というNetflixの働き方についての本の内容に通ずるものがあると思った。

    職場の人間関係にも恵まれてる私は、職場でも「自分自身でいられる」な、と再認識。
    会社としては、まだティール組織の意識が皆無だけど、Team Akahoriがティール組織のたまごって感じなんだろうな。感謝。

    私自身はセカセカ、ツンツンしがちなので、「安心安全な場所」だと思ってもらえるような器の広いリーダーを目指したい。

  • 変化のくだりはわかるが、全体的にあわない。

  • イラスト版だからサラッといけると思いきや、使ってる単語が難しく、さすがだなとの印象、、、
    分厚い方のティール組織を読まないと理解が難しそうなところが多いです。(図解だけだと相当な深読み必要かも)
    両方熟読された方によると、分厚いティール組織の10%も網羅できてないとのこと。

    読書苦手な人は、読書ストッパーになる可能性が高いので要注意。

  • ・強いボスからトップダウン→レッド(衝動型)。
    ・官僚社会で教会みたい→アンバー(順応型)。
    ・機械の歯車の1つの扱い→オレンジ(達成型)。
    ・アットホームで平等→グリーン(多元型)。
    その先にティール【青緑】組織があります。
    企業組織は今、さまざまな問題を抱えています。
    新しい働き方の理想形を示した大著「ティール組織」を、そのエッセンスとイラストを多用することで、分かりやすく解説しています。

  • シンプルに「組織も生きている」というイメージが体感できた1冊。生きているからこそ、その組織らしい生き方で、自然に、より良い方向や目的に向かうことが大切。そのために、個人が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくり(自己管理)、安心してありのままの自分を出せる場(全体性)、社会の現状を読み取り、自分の組織のしたいこと・できることをする(常に進化する目的)ことが大切だと思わせられた。

    こうあるべき、とカチカチに凝り固まらずに、目の前に起こったことを受け入れて、自由に必要と感じるものに反応できる(「感知→応答」)柔軟性としなやかな対応力を持つことが大事だと思った。
    自然界で何が起こるか、その瞬間にならないと分からないように、社会にも何が起こるか分からない。自然界の生物のように、余波や状況を直感で感じとり、対応し、自発的に変化していける自分・組織でありたい。

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