- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784297111533
作品紹介・あらすじ
人生は短く、読む本は多い――「運命の一冊」をモノにする方法とは?
「本を探すな、人を探せ」
「本屋は出会い系、図書館は見合い系」
「本棚を無限にする方法」
「5万円の本を5千円で手に入れるには」
「読書術は盗むもの」
「ゴミみたいな“大人の教養”は捨てておこう」
「『あとで読む』はあとで読まない」
かつてない本の味わい方を名著の数々とともに伝える、日本最高峰の書評ブロガー初の著書。
【特別付録】「読書は毒書」禁断の劇薬小説リスト
感想・レビュー・書評
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この本では運命の一冊となる凄い本のことを「スゴ本」と呼ぶそうです。
そんな運命の一冊は、実は何冊もあるそうです。
どうやって「そんな本がある」ことを知るか。
あらゆる本はすでに読まれているのだから、それを読んだ「あなた」を探すことだそうです。
「スゴ本」を探す、サイトやTwitterのIDが載っています。
Amazonのレビューアーから好きな本を探す方法。
もちろん皆さんよくご存知のブクログで、好きな本を探す方法。
図書館で本を探す方法。
自分が頭の中で既にわかっていることを丁寧に、解説してくれているかんじがしました。
前半の
第1章「本を探すな、人を探せ」
第2章「運命の一冊は、図書館にある」
第3章「スゴ本を読むために」
までは、知っていることでも大変面白く読めましたが、
後半の
第4章「書き方から学ぶ」
第5章「よい本は、人生をよくする」
は、よいことが書かれているとは思いましたが、やはりどこかで読んだことがあることで、残念ながらあまり興味が持てる本があまりありませんでした。
(すでに読んでいる本や、積読している古典名作が多かったです)
それは、私のニーズには合わなかったというだけで、ブックガイドなどを普段あまり読まれない方は新鮮に思われるかもしれません。
特別付録として「禁断の劇薬小説+トラウマンガ」がついていますが、ちょっと私には読めそうもないものが多かったです。
ランキングで発見して、この本こそ惹句に魅かれてついつい買ってしまいましたが、厚さ2センチ程で390ページある本ですが、サクサク3時間もあれば読めてしまうので、税込み2400円は高価すぎる内容ではないかと思いました。
ということで、星を減らしました。
(図書館から借りられれば、そういう発想にはならなかったかもしれませんが、文庫なら3冊以上の値段は痛かったです)
Twitterの検索はしてみようと思っていますが、私もどこかで、お名前をきいたこののある方もいらっしゃいますが、そこで、何か好みの本がみつかればいいのですが…。 -
まだまだ読書するようになってからの歴が浅いので
「スゴ本」の探し方や、実際の書籍の紹介が気になって読んでみました。
この本を読むと得られる利益は大きく分けて3つあります。
1・著者が認めたスゴ本と出会える
2・スゴ本の探し方を知ることができる
3・本に対する考え方が改まる
これらを順番に見ていきましょう。
【この本のよかったところ】
1・著者が認めたスゴ本と出会える
日本の書評ブロガーの中では、トップを争う人気の人が紹介しているだけあって
気になる本を沢山見つけることができました。
これから徐々に、アマゾンのレビューなどを参考にしつつ、
タメになる本を読んでいこうと思っています。
2・スゴ本の探し方を知ることができる
いまいち使いみちがわからなかった図書館の有効な利用方法が分かるようになります。そのほかにも、人と人を介してスゴ本を見つける方法など、本の探し方は一つじゃないということがわかります。
3・本に対する考え方が改まる
本との向き合い方が書かれています。
具体的に言うと、本によって速読や重読の使い分けることから始まり、本で人生を変えることについてなど。本が本気で好きな人が書いたということが伝わって、楽しく読めました。
【残念だった点】
・沢山の本を、本書で沢山紹介しています。
そこまではありがたいのですが、それぞれの説明が妙に冗長でした。
サクッとエッセンスだけ抜き出して教えてくれればいいのに、変な先入観が入りこみそうなほど説明が入るからなんとなくイヤでした。
・本書に「トラウマンガリスト」なる、心が人並みな者が読むと、
「確実に不愉快になる」または「トラウマが残る」本が沢山紹介されます。
ボクは本は飛ばし読みしないタイプなので、ここも例外に漏れず読ませていただきましたが、ヘドが出ました。別にここで紹介しなくてもいいような本ばかりで相当不愉快です。それなら心が明るくなる本とか成功するための本とか紹介してほしかった。
心がキレイで成熟していない人だったら、筆者の解説文だけですらトラウマになります。
【総評】
小説を楽しみ、今よりもっと身にするための方法は、ボクにとっては新鮮で、楽しく読めました。ただ、本の紹介が冗長になっている部分が多かったため速読で読みすすめるのがいいと思います。
【転用】
・図書館を積極的に利用する
・毎月一冊ここで紹介されているスゴ本を読む
・ビジネス書ばかりではなく、ヒトと繋がれるような本を読む(小説・エッセイ) -
「私が書評を続けているのは、誰かに読んでもらうためであるのはもちろんだが、それはむしろ副次的なものなのかもしれない。他の誰よりも、まず自分が読み、自分がどう変化したかに自覚的になるために書いているのだ。」50p
著者がブログに書評を綴るのはそのためであり、わたしもまた、一般論でない他ならぬ自分自身がいい(もしくはあんまり)と感じた変化を言語化するためにこうして読了後に文章を書いている。もちろん、文章化する理由はこれだけではない。内容を憶えておき記憶のフックを作るためであったり、話題を共有するときの形式的な理解度を高めるためであったりと複数の理由がある。だが、こうした理由は結局のところ「自分の知を深める」ための手段の一つであり、それこそが文章化する一番大きな理由である。
こうして文章化することで、「読書経験を文章化する理由」を改めて明確化できた。これで単に読んで「よかった」で終わるレビューにならずに済んだだろうか。そうであれば、本書を読んでで少しでも変化があったと言えそうだ。 -
本の読み方がこんなに深くて難しいとは知らなんだ。
元々さらっとしか読まないし、じっくり読めないし、頭使わないし、の"ないない"読みをするタイプ。だから、こんなに考えながら読まなければならないのはごめんである。でもここまで考えて奥深く読むから、人間が深くなるのか。でも、私は私の読み方をするし、それで良いと思う。著者はたくさん食べるように、飲むように読んだからここまで来たという。そこは私も見習うべき。
そしてこの本のテーマであるスゴ本、読む前と後で自分が変わるような本、そんな自分を変える本はあるかもしれないけど、読むのはそれだけじゃなくていいと思う。そんなに変わってばっかりじゃ疲れるからね。刺激ばっかり求めてると、それしか満足できなくなりそうで嫌である。
とりあえずこれからも図書館を使って、いろんな本を読もうと思う。そのために、私が好きな人を探す。その人が勧める本を読む。まだ見つからない、だから、見つかるまで、見つけてもなお探し続ける。楽しくなるには楽しいことを考えよう。
途中読めなくて流したけど、一応読了ということで。 -
この本を読んで、ブクログを始めようと思った。
一章に独善的な俺様読書家との表現がある。
まさに今までの自分である。本を読んで優越感に浸っていた。しかし、もっと多くの事を知りたいとも思った。この本では、そのためにアウトプットをしようと推奨する。
だから、ブクログの最初の評価はこの本にした。図書館にも行くようになった。自分を変化させてくれた本である。 -
著者は書評ブロガー。かなり話題になっているらしい(影響力はかなりなものらしい)。本書が話題になっていたので手に取ってみた。タイトルは、「「好き」があなたと重なる「人」こそが、あなたの知らないスゴ本を読んでいる」ので、自分に合ういい本に巡り合うにはまず人を探せ、というところから。著者は、必要なときに必要な本に出会って救われたそうだ(「読書で人生は変わる。わたしは、本を読むことで、怒りのない人生を手に入れた」)。
本書、自分にはちょっとテイストが合わなかった。著者の博覧強記ぶりが強く出すぎていて、また小難しく表現されている箇所が多くて、読んでいて威圧感を感じた。著者と同等の知識や読書量がないとついていけない感じがした。
ただ、最終の第5章「よい本は、人生をよくする」は、自らの実体験に基づく本の紹介となっており、面白かった。「人生を破壊する「怒り」から自由になる」で紹介されていた『 怒らないこと』や『怒らない練習』(いずれもアルボムッレ・スマナサーラ)、『怒りについて』(セネカ)、「生きることは食べること」で紹介されていた『火の賜物』(リチャード・ランガム)、『味わいの認知科学』(日下部裕子)、『料理と科学のおいしい出会い』(石川伸一)、『食品偽装の歴史』(ビー・ウィルソン)、「「正しい死に方」を考える」で紹介されていた『現代の死に方』(シェイマス・オウハマニー)、『欧米に寝たきり老人はいない』(宮本顕二、宮本礼子)などは面白そうだ。そのうち読んでみようかな。
著者が主張する、図書館利用の効用にはトータリーアグリ―。自分も、金銭面のみならずスペースの観点からも、図書館を多用しない手はないと感じている。また、図書館は貸し出し期限が切られているから、借りた本は優先的に読むことになるので、積ん読にならない点もいい。
いい本を繰り返し再読すべし、と言う点にはハッとさせられた。次々読んでみたい本が湧いてくるので、再読している余裕がない、というのが現実なのだけど。確かに再読したい本は溜まってきている。
読書のアウトプット(情報発信)について、「要約+評価」では全く意味なし、読前と読後で自分がどう変化したかを発信すべし、という指摘、耳が痛かった。ただ、(Amazonの要約のコピペではなく)自分の言葉で要約しようとすると、自分にとってのポイントは何かをよく考えるようになるので、頭が整理されると思う。要約することの効用はあると言いたい!
新刊なんか追いかけてないで古典を読むべし、も耳が痛い。今更感があるし、そんなに面白いものでもないしなあ(以前読んだプラトンの「国家」はチンプンカンプンで読むのが苦痛だった)。
付録で紹介されている、脳天への一撃となる禁断の劇薬小説は、まあ読まないな。 -
【図書館で借りる】
本を紹介している本で読んでみようと思い購入し読んでみるとそれほどでなかったりします。
読書レベルがちがうので無理もないのですが・・・
図書館で借りるのが一番です。
最新版を借りるのはむずかしいですが、紹介されているような本は有名で、出版されてからそこそこ時間が経っていますので在架になっていることが多いです。
借りて読んで良ければ買えばいいのです。
懐にもやさしいです。
わたしの場合、2020年読んだ本が51冊でした。
内訳は下記のようになりました。
図書館で借りた本:14冊
娘に借りた本:11冊
購入した本:26冊
ほぼ半分は借りた本でした(笑) -
読書好きにはたまらない、色んな本と出会える本。本への愛がたっぷり詰まっている。書店は出会い系、図書館は見合い系という至言。たしかに。図書館はこれまでも利用していたけど、もっと意識的に使い倒していきたい。あとは...毒書は気になるけど、読むのが少々怖い。吐いちゃうほどの本にはまだ会ったことがない。まだまだ知らない本がたくさんあるんだなあ。一冊でも多く、皆さまが自分なりのスゴ本に出会えますように。
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後で読もうは、読まない。これを伝えてくれる(何度も)
本屋にある本はどれも魅力的だが、家に持って帰って、なんか色褪せて見えて、読むのを後回しにしちゃう(そして読まない)本、ないですか?
そうした人へのアドバイスとして、図書館を使い倒せ!と説く。図書館の本は全部自分の本(!)
図書館で借りては、そんなに読まずに返しちゃう本が結構あるので、その度に心が痛んでた。が、自分の興味が醒めない本を炙り出して、本当に読みたい本かを確認するためにとりあえず借りてみる。少し読んでみる。好きじゃなかったら返す。また思い出したらまた借りる。好きになったら本を買う。それで良いと思った。
個人的には、著者紹介の気になるスゴ本が沢山見つかって嬉しい。いずれも図書館で借りてみて、繰り返し読みたいと感じたら本屋で買おうかなと。
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読むべき本に出会えるための指南書?かな。書籍を案内・紹介しつつ、その本との付き合い方というか、向き合い方について教えてくれる。
本書に紹介された書籍のいくつかが、私のAmazonの欲しい物リストに収まっている。すでに、膨大なリストになっているにも関わらず追加された。本書の帯にもあるが、「人生は短く、読む本は多い」。本書を通じて、運命の一冊に会えるかもしれない。
第4章:書き方から学ぶ
この章が一番印象に残った。書く技術を書くために使うのではなく、読み手が読みながら書く技術のメソッドを確認していく手法で読書をすると、また違った世界に導かれる。
著者のお勧めの書籍も掲載されている。トラウマ必死の禁断の小説、漫画も付録にある。付録は万人向けではないが、興味がそそられる。でも手にしたら確実に後悔をしそうな予感しかない。
「Kindleですが、うちのWi-Fi環境と合わないみたいで、残念ながら返品」は、残念ですね。
Wi-Fi環境...
「Kindleですが、うちのWi-Fi環境と合わないみたいで、残念ながら返品」は、残念ですね。
Wi-Fi環境と合わない、ということが起きるのですね。
「ドックテールズ」は、私の中では、4月のトップでした。
図書館が開いたら読んでみてください。
お勧めですよ。
なお、いま一番読んでいる作家は、岡本さとるさんです。
デビュー作の「取次屋栄三シリーズ」は、いまも続いて発行されています。
双葉文庫の葉室麟さんとは違った趣のあるかたです。
今月も宜しくお願い致します。
やま