2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティングな冒険が始まる

著者 :
  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297111595

作品紹介・あらすじ

★全世界80ヶ国・約2億件のイノベーションデータから近未来のライブシーンを描き出す

環境に応じて色や形が変化する服、砂漠でも宇宙でも作れる寿司やステーキ、空飛ぶ車椅子が飛び交う都市……

夢から“あたりまえ”になっていくこれからの進化、そしてそれらを形にするために必要な「未来の部品」とは?

生活・文化、食と農、都市と交通、知覚と身体性、医療・ヘルスケア、宇宙・地球・環境、知の未来・知の進化などあらゆる領域について、全世界80ヶ国・約2億件のイノベーションデータから未来像を描き出す。

イラストは『えんとつ町のプペル』をはじめ美麗なイラストレーションに定評ある六七質氏。

感想・レビュー・書評

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  • コンサル会社?の部長さんによる、未来を見据えて今の技術がどうなっているのかを纏めた本。読み終えた感覚としては、読み物として読むべき本と言うよりは、辞書的な本だったかなと。
    自分の方に明確な意思(例:○○の分野が未来どうなるのか、手掛かりが欲しい)がないと、単なる情報の羅列で終わってしまうように思います。
    (辞書としては検索性もあって親切ですね。ただ、1件毎の詳細はあまりない感じなので、"インデックス"というのが適切かもしれません)

    本著の表紙自体はキラキラしていてとっても素敵なのですが、中身とどれだけきちんとリンクしているのか?漠然とした未来を書いた絵に過ぎないのなら、ちょっと拍子抜けさせられる感があります。
    あと、各章のアタマに「ショートストーリー」として2030年の日常を想像したストーリーが挟まれていて、これも目的は良くわかるし良い取り組みだと思うのですが、章ごとにトーンも分量もまちまちな印象で、一貫した世界観が感じられれば良かったかなと思いました。
    (あと、2060年じゃなくて2030年なんだなと…)

    未来に関する情報の手掛かりが得られるかもしれない本、という感じでしょうか。手掛かりはあくまで現時点での研究情報等が中心なので、今何も生まれていないものは触れられていません。
    あと、世の中のモノが何もかも「スマホ化」していくような例示は、本当にこれがトレンドになるのかなぁ?と思ってしまいました。
    「マッサージ機能付きソファが、緊急時を察知して、車輪を繰り出して外に走り出す」は、その家具模様替えする時に重そうでやだなぁと(笑)

    2060年、どうなってるんでしょうね…。

  • 1.なんとなく未来のことを想像したくなったから読みました。

    2.2030〜60年までの近未来、テクノロジーによって生活がどのように変化するのか、働きかたがどう変わるのかが本書のテーマです。

    3.いわゆる、僕達が想像しているものが具現化してるプロセスのお話しでした。今現在で、どのような技術があり、どのように実験されているかが書かれておりました。これによって、マンガの世界がリアルで再現されることはとても楽しみなのですが、それに伴って心配なのは法整備です。
    政治はテクノロジーの進化にはついていけないので、仕方ないのですが、僕ら自身でどのようにコントロールしていくかをしっかり考えていかないとダメだということを認識させてくれる本でした。

  • 40年後の未来をファクトベースで語っている本

    SFの世界のような世界が語れれますが、実現するための技術として「未来の部品」という形で現状の技術が語られています。
    さらにその技術を研究開発している会社名、研究所、研究者名までもが記載されています。

    しかし、専門用語が多すぎで理解が難しい(笑)

    その語られるストーリは
    ■生活と文化
     コンテンツ、ファッション、映像、音楽、スポーツ、おもちゃ
    ■食と農
     データアグリ、データ漁業、フードプリンタ、環境創造型農業
    ■都市と交通
     コネクテッドカー、自動運転、空飛ぶ救急車、スマートシティ
    ■知覚と身体性
     脳波応用、テレパシー?、サイバスロン、脳インターフェース、夢解析
    ■医療・ヘルスケア
     デジタルヘルス、生体センシング、腸内細菌、再生医療、ゲノム編集、ナノロボット、予兆医療、
    ■宇宙・地球・環境
     太陽電池、人口光合成、地球外資源開発、宇宙発電、スペースコロニー、海洋資源、レアメタル、宇宙・地球環境問題
    ■知の未来・知の進化
     AI、量子コンピュータ、芸術脳
    などなど、幅広く未来を語っています。

    この文言だけみても、おぉすごいって思いますが、語られる技術のところではちんぷんかんぷんが多かったです(笑)

    この中で興味を持つのは、やはり身近な
    「都市と交通」と「医療・ヘルスケア」

    とくに、医療・ヘルスケアの再生医療では、
    臓器だけでなく、脳の再生医療までが検討されているようで、ありがたい一方で、怖くなります

    また自動運転がもたらす未来として車の在り方が変わってくるというところも興味津々
    人の移動から機能・価値の移動へ
    住宅と一体化したパーソナルモビリティ
    などなど
    楽しみな未来です。

    まずは、自動運転早く実現してくれ!

  • 骨太な未来予測本。
    すぐ先の未来ではなく、2060年だから40年くらい先の未来を予測した本。

    40年も先になると、たんなる当てずっぽうになりがちなんですが、
    この本ではそれを出来るだけ論理的に
    導こうすることにチャレンジしているように見えます。
    (詳しくは本の巻末に載っています。でも、結構難しい。。)

    色々な分野の未来予測が載っていて、単純にワクワクします。
    が、自分の未知の分野だと途端に専門用語のオンパレードで、
    何を言っているのか分からなくなることもしばしば。。
    それでも未来のワクワクには勝てずに、読んでしまいました。

    少し残念だったのは、この本がコロナ下になる直前に発売されてしまったこと。
    コロナになったからといって、そんなに未来予測が
    大きく変わることはないと思いますが(むしろ早まる?)、
    コロナの影響についても言及されていれば、もっと良かったんですが。。
    まぁ、こればっかりは運が悪かった。

    でも、最近こういう系の本が色々と出てきているので、
    その一冊として読んでみるのはよいと思います。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50201924

    超オススメの本です。複数の技術要素や課題を取り扱っているにも拘わらず、技術・ビジネス課題に対する深い理解を元にした読み応えのある内容になっています。最先端の技術分野を取り扱っているが、説明も分かりやすく、とても面白い内容です。 (生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

  • 2060年を想定した未来での生活を想定して書かれている。
    3Dプリンターで出力した食事など…
    人類そして地球にとってなにが幸せか、考えてしまいます。

  • 未来の世界が、様々な観点から描かれている。未来予想図、未来の部品と2分類に分けて、また、注目情報として成長領域、解決すべき社会課題が書かれており、未来の情景が具体的にイメージしやすく工夫されいる。未来に向けて世界が大きく変化する中、その変化を感じ取り、適応していく事、自ら未来を創り出そうと様々な事にチャレンジていく事の重要性を再認識させられた。

  • 様々な未来予測系の本を読みましたが、個人的にはこの本が最も好きです
    ファクトの裏付け(研究事例)及びそこからの世界観がたまらなかったです

  • 特許データベースを持っている会社の方が執筆しているため、根拠のある技術的な将来像を知ることができます。

    一方で、技術寄りのため社会や人間の行動についての変容は少し物足りず、また国内の技術に少し偏っている印象です。

    インプットする価値はあると思います。

  • 難しい内容だったが、次の40年がどうなるかという長期の視点で考えるよい機会となった。

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著者プロフィール

●川口伸明

アスタミューゼ株式会社 テクノロジーインテリジェンス部部長。薬学博士(分子生物学・発生細胞化学)。

1959年4月、大阪生まれ。東京大学大学院薬学系研究科 後期博士課程 修了。

博士号取得直後に起業、国際会議プロデューサーなどを経て、2001年より、株式会社アイ・ピー・ビー(Intellectual Property Bank)に参画。



●アスタミューゼ株式会社

世界80か国の新事業、新製品/サービス、新技術/研究、特許情報などを、独自に定義した176の“成長領域”とSDGsに対応した人類が解決すべき105の“社会課題”に分類・分析。

約2億件の世界最大級のイノベーションキャピタルデータベースを構築、活用し、未来創造、社会課題解決のための新規事業提案やM&Aのコンサルティング、事業化支援、投資情報の提供、先端技術、専門人材のマッチングをおこなう。

「2020年 『2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティングな冒険が始まる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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