2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティングな冒険が始まる
- 技術評論社 (2020年3月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784297111595
作品紹介・あらすじ
★全世界80ヶ国・約2億件のイノベーションデータから近未来のライブシーンを描き出す
環境に応じて色や形が変化する服、砂漠でも宇宙でも作れる寿司やステーキ、空飛ぶ車椅子が飛び交う都市……
夢から“あたりまえ”になっていくこれからの進化、そしてそれらを形にするために必要な「未来の部品」とは?
生活・文化、食と農、都市と交通、知覚と身体性、医療・ヘルスケア、宇宙・地球・環境、知の未来・知の進化などあらゆる領域について、全世界80ヶ国・約2億件のイノベーションデータから未来像を描き出す。
イラストは『えんとつ町のプペル』をはじめ美麗なイラストレーションに定評ある六七質氏。
感想・レビュー・書評
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◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29901437詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
26年後、どんな未来が訪れているのか。
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明るい未来を想像する事で、明るい気持ちになった
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2060 未来創造の白地図を読んで
興味深いと思ったこと
第2章
・データアグリ
・プロバイオティクス農業
(土壌のマイクロバイオーム)
・バイオロギング
・ハイドロゲルを用いた「フィルム農法」
第3章
・2030年には、society5.0、web3.0、5G/6G次世代通信網
・自動運転、MaaS(mobility as a service)
移動と何をセットにするか?
・CASE
・CES(consumer electronics show)
毎年アメリカで開催されていて面白そう
・未来的な都市モデル4つ
(トークン基盤シティ、海上浮遊都市、動く都市、空中都市)
・エストニア スマートシティ
・防災都市
第5章
・未病時代のキートレンドはデジタルヘルス
(ウェアラブル生体センシング、非接触デバイスの利用、遠隔治療)
・腸内細菌叢の利用
(健康状態やリスクの判断など)
・長寿化社会のリスクとして、健康寿命の圧迫がある。
・再生医療の進展
(幹細胞などを使うもよし、最近は誰にでも適合するものが探されている、また薬で体内の幹細胞を刺激するのも面白いアプローチ)
・ナノロボットによる体内診断、予兆医療
(リポソームによるものも、マイクロRNAや腸内細菌叢の計測より、)
・脳内血管へアプローチ(BBBの突破)
(経鼻投与によるアプローチ)
・ナノマシンへの薬剤
(マイクロRNAや情報メディエーター、遺伝子スイッチング物質)
第6章
・太陽光電池の利用
(小型、塗るだけ、宇宙など)
・人工光合成の利用
(水と光で水素を得る、そして水素から電力が得られるかも)
・宇宙における新反応、資源開発ができる?
・海底に眠る資源
(エアリフト方式が主に採択される??気泡と海水と共に、泥を回収。これってコロイドフォームの技術活かせない??)
・スペースデブリや、マリンデブリ
(強度、生分解性がわかるMIもいいよね)
・ESAが、ムラサキ貝を用いた自然なフィルターフィーディングを利用したバイオリーフの可能性を検討している。
第7章
・記憶の外在化の歴史
(化粧→壁画→文字→コンピューター)
・IOTからIOIへ
・脳科学や芸術脳への理解からの発展
ウンチク
3.0
honda 家モビ concept
なんてものも、出展されている。
5.2
海苔を分解する酵素は日本人特有!
これは、腸内細菌が持っている。
7.1
AIについて、現在は2種類。強いAI(汎用型人工知能)と弱いAI(特化型人工知能)。
機械学習は、コンピューター自ら、与えられたデータの中から、特徴やパターン、法則性を見出し、階層構造に分類することや現状把握、動向分析、未来予測をすることなどを目的に開発されてきた。(決定木、ランダムフォレスト、SOM、マルコフ連鎖モテカルロ法などがある)。機械学習は、画像や文字の認識、翻訳、マテリアルズインフォマティクス、災害シミュレーションなどに活かされている。
そして、今ビックデータ活用の時代により、強いAIを実現できる高度な技術が求められている。
また計算処理に際して、量子コンピューターも注目されている。
7.3
深層学習は、LSTMやDRL、ARLなど、より複雑で高度なアルゴリズムへの進化の兆しが見える
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1.なんとなく未来のことを想像したくなったから読みました。
2.2030〜60年までの近未来、テクノロジーによって生活がどのように変化するのか、働きかたがどう変わるのかが本書のテーマです。
3.いわゆる、僕達が想像しているものが具現化してるプロセスのお話しでした。今現在で、どのような技術があり、どのように実験されているかが書かれておりました。これによって、マンガの世界がリアルで再現されることはとても楽しみなのですが、それに伴って心配なのは法整備です。
政治はテクノロジーの進化にはついていけないので、仕方ないのですが、僕ら自身でどのようにコントロールしていくかをしっかり考えていかないとダメだということを認識させてくれる本でした。 -
東2法経図・6F開架:304A/Ka92n//K
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これはむずかった、、
流石にカタカナが多すぎて未来予想の前に断念。。 -
著者が所属する企業は、特許や研究採択件数などのデータに基づき、今後の成長が期待できる技術分野を予測する。この予測をあり得る未来として提示したのが本書だ。2020年代から2060年代までを10年単位で区切り、新しい技術がどの段階で新たな成果を生み、それが実用化に至るのかを大胆に描く。
本書が示す未来像のどの程度が実現するのか、あるいは本書で描かれた以上の何かが登場するのか、それは分からないが、なるほどなあと頷きながら本書を読み進めた。世界中でどういった研究が行なわれているのか、その最先端の一部をうかがい知れたのは有益だった。
ところで本書の内容と直接は関係しないのだが、読んでいてほとんど「わくわくしない」自分に気づいたのは意外な事実だった。宇宙進出の今後を述べた第6章では星新一のSFを思い出しながら感嘆のため息も出たし、医療技術についても未来像(2章や5章)には目を瞠るものがある。しかし、利便性が極度に向上した未来は効率化が著しく推し進められた世界でもあり、現在よりももっと息苦しい社会になりそうな予感がしてならない。
例えば「クルマのコンテンツ化」によって「移動時間が自由時間になることは、大きなメリットです」(141ページ)と本書にはある。それは移動時間さえも例えば「仕事ができる」ことを意味する。例えばEメールの便利さは否定できないが、それによって24時間どこでも仕事とつながることになった現状において、インターネットなどが身近でなかった25年前と比べて良かったとは手放しで思えない。これと同じ漠然とした圧迫感を感じてしまう。
著者が重要さを強く指摘するテレイグジステンスが素晴らしい技術であることは疑いようもないが、これも「本物」から人間を遠ざけることをますます促進するのではという懸念が消えない。もっともこれも「文化変容への抵抗感」(426ページ)に過ぎないのかもしれないが。 -
コンサル会社?の部長さんによる、未来を見据えて今の技術がどうなっているのかを纏めた本。読み終えた感覚としては、読み物として読むべき本と言うよりは、辞書的な本だったかなと。
自分の方に明確な意思(例:○○の分野が未来どうなるのか、手掛かりが欲しい)がないと、単なる情報の羅列で終わってしまうように思います。
(辞書としては検索性もあって親切ですね。ただ、1件毎の詳細はあまりない感じなので、"インデックス"というのが適切かもしれません)
本著の表紙自体はキラキラしていてとっても素敵なのですが、中身とどれだけきちんとリンクしているのか?漠然とした未来を書いた絵に過ぎないのなら、ちょっと拍子抜けさせられる感があります。
あと、各章のアタマに「ショートストーリー」として2030年の日常を想像したストーリーが挟まれていて、これも目的は良くわかるし良い取り組みだと思うのですが、章ごとにトーンも分量もまちまちな印象で、一貫した世界観が感じられれば良かったかなと思いました。
(あと、2060年じゃなくて2030年なんだなと…)
未来に関する情報の手掛かりが得られるかもしれない本、という感じでしょうか。手掛かりはあくまで現時点での研究情報等が中心なので、今何も生まれていないものは触れられていません。
あと、世の中のモノが何もかも「スマホ化」していくような例示は、本当にこれがトレンドになるのかなぁ?と思ってしまいました。
「マッサージ機能付きソファが、緊急時を察知して、車輪を繰り出して外に走り出す」は、その家具模様替えする時に重そうでやだなぁと(笑)
2060年、どうなってるんでしょうね…。 -
面白い、ワクワクする。
就活のインターンの新規事業立案の際に使える
実現可能性の裏付けとなる事例も丁寧に紹介している