ずかんウイルス 見ながら学習調べてなっとく

  • 技術評論社
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本棚登録 : 137
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297115135

作品紹介・あらすじ

全世界で猛威をふるう新型コロナウイルス。
おかげで「ウイルス」という言葉にすっかり慣れてしまいましたが……ウイルスってそもそも一体何?
細菌と何が違うの?
ウイルスは生物なの? 単なる物質なの?
ウイルスの変異変異って、そもそも変異って何?

私たちの身の周りにもたくさん存在するウイルス。
ある意味とても身近なものなのに、“ウイルス”の実態はほとんど理解されていません。
ウイルスの実態をもっとよく知ってほしい・・・・・・ということで生まれたのが『ずかんウイルス』です。

この本は、“ウイルスそのもの”に注目。
美しい写真をメインに、コミカルなイラストとともに、ウイルスをわかりやすく解説。

「細菌とウイルスの違いって何?」
「カプシドやらエンベロ―プってなんぞ?」
「DNAウイルスやらRNAウイルスって……何それ?」
「ウイルスは人に悪さばかりするの?」

ウイルスにまつわる数多くの疑問も、本書を読めばよくわかる!
身近にあふれるウイルスの世界を、存分にご覧ください。


★『ずかん ウイルス』のココを見てほしい★
◆有名どころからマイナーなウイルスまで幅広く掲載。かなりスゴいぞ!
◆コミカルなイラストとわかりやすい文章で、ウイルスのことがよくわかる。
◆あまり知られていないウイルスの利用法もばっちり掲載。
◆パンデミックの歴史からウイルス発見史も。調べ学習にも最適!

感想・レビュー・書評

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  • 『美しい電子顕微鏡写真と構造図で見るウイルス図鑑101』が難しかったのでもう少し簡単なものが読みたく購入。

    親しみやすいウイルスのイラストとルビ付きの文章で子供向けとはいえ中々骨太な内容でウイルス約50種の他、ウイルスに関するあれこれのコラムも充実している。
    セントラルドグマなど理解するのがやや難しいところもあった。否、私の理解力が悪いだけか。

    ■巨大ウイルスの章、とても興味深く読めた。
    毛むくじゃらで“スターゲート”と呼ばれる口(正確には口ではない)を持つ巨大ウイルス、ミミウイルス。
    ヒストンに関する遺伝子を全種コンプリートするメドゥーサウイルス。
    3万年前の永久凍土から目覚めたピソウイルスなんてロマンがあるじゃありませんか。
    宿主のアカントアメーバにとってはたまったもんじゃないが。(上記は全てアカントアメーバを宿主とする。)

    ■ウイルス発生の仮説3つも面白い。
    「生物誕生よりはるか昔に発生したのか」「生物から遺伝子だけが飛び出してウイルスとなったのか」「進化の過程で小さくなり過ぎて最小限の機能(遺伝子)しか持たなくなったのか」
    凡人の私にはどれが正解かはたまた別の解があるのかとんと検討がつかないが。

    ■プリオンとかいうのもウイルス以上に不思議な存在。確かプリオンがどうのこうので人肉の共食いは禁忌なんだっけ。

    ■がん細胞のみに取り付くようにしてがん治療に役立てようとしているとか、タバコモザイクウイルスで極細のワイヤーを作ろうとしているとか人類の発想と技術は素晴らしいがウイルスすら利用する人類えげつないとも思った。

    はたしてウイルスは生物なのか?
    生物は生物ではないかは研究者により意見が分かれいまだに議論が続けられているようだが、地球の生態系を回しているという点で私は生物説を推したい。

  • 図書館の子供の図鑑コーナーにあったのを何気なく借りて読んでみたら、とても面白かった。ウイルスがこんなにも多くの病気の原因になってるとは!

  • ウイルスについて学べる機会というのは決して多くなく,微生物学という括りにおいてはどうしても細菌学や免疫学に押されがちである。

    本書は子供でも読めそうな絵柄をしながらも,ウイルス学の導入として優れた本だと思う。

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著者プロフィール

武村政春(たけむら・まさはる)
東京理科大学教授。
巨大ウイルスの生態と進化にオタク的興味をもつ。
真核生物の起源にも多大なる興味。
現在は筋肉(筋トレは趣味ではなく、そのための単なる方法に過ぎない)にも大いなる興味をもっている。
もともとの専門は生化学とか分子生物学とか。
2001年細胞核ウイルス起源説を提唱。
2019年メドゥーサウイルスを発見。
出身は三重県津市。
1998年名古屋大学大学院医学研究科修了。
博士(医学)。

「2022年 『ウイルスの進化史を考える ~「巨大ウイルス」研究者がエヴィデンスを基に妄想ばなしを語ってみた~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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