- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299004161
作品紹介・あらすじ
『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ
累計127万部突破の大人気シリーズ! 岬洋介が挫折し、別の道へ進もうとしているときの物語。
2006年。法曹界入りした天生高春は、ピアノ経験者のようだがなぜかクラシック音楽を避ける岬洋介とともに、検察庁の実務研修を受けていた。
修習の一環として立ち会った取り調べの場に現れたのは、絵本作家の夫を刺殺したとして送検されてきた絵本画家の牧部日美子。
日美子は犯行を否認しているが、凶器に付着した指紋という動かぬ証拠が存在する。
取り調べが打ち切られようとしたそのとき、岬が突如ある疑問を投げかける……。
感想・レビュー・書評
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岬洋介の検察庁の実務研修生時代の話。岬はあるきっかけで、断念したピアノを再び始めようとする。そしてその渦中、指導の検察官を差し置いて事件の真相を暴いてしまう。事件自体の複雑さはない。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ32番、21番の演奏描写が凄い。
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シリーズだとは全然知らずに本屋さんで平積みになっていたので、読みました。
たしか以前に「さよならドピュッシー」は読んだと思うけれど、内容は覚えていない。
それでも、この本だけでも面白く読めました。
司法修習生の生活と事件、さらにピアノコンクール。
読み応えはしっかりあります。
最後の10ページになっても事件のことがあまり見えてこない。
このままでいいのかと心配しながらラストまで読むと、なんとほんの短い文章で、すべてが解決してしまうとは。
この本はとても印象的だったので、シリーズの他の本も読みたいと思いました。-
はじめまして(*´▽`*)
重松さんのステップにコメントありがとうございました。
私も色んな作家さんが好きですが、重松さんとっても大好き...はじめまして(*´▽`*)
重松さんのステップにコメントありがとうございました。
私も色んな作家さんが好きですが、重松さんとっても大好きです。
温かいですよね。言葉が心に染み入ります。
こちらこそ、レビュー楽しみに待ってます♪2020/06/13 -
しのさん
ありがとうございます。
重松清さんは大好きで、本は全部買って読んでいます。
ずいぶん勇気づけられました。
これからもよ...しのさん
ありがとうございます。
重松清さんは大好きで、本は全部買って読んでいます。
ずいぶん勇気づけられました。
これからもよろしくお願いいたします。2020/06/13 -
重松さんの本を全部買って読まれているのですね。素晴らしいです♪
好きな作家さんの本は買いたいって気持ち良くわかります (*´ー`*)
...重松さんの本を全部買って読まれているのですね。素晴らしいです♪
好きな作家さんの本は買いたいって気持ち良くわかります (*´ー`*)
これからも、宜しくお願い致します。2020/06/14
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もういちど、岬洋介。
ピアニストを諦め、司法試験にトップ合格。司法修習生時代のお話。彼は、その知性と才能で周囲を圧倒、天性天然の人柄で、魅了していく。
どこか、法曹の世界に踏み出しきれていない岬。はからずも、同期の検事志望・天生(次作で登場らしい)は、彼にベートーヴェンを思い出させてしまう。
ミステリの事は、すっかり忘れて、岬のコンクールのピアノソナタ聴いていたら、仕込みも終わって、そんな返しをしなくてもという展開になっていました。文章に臨場感あって、わくわくします。
そして、もういちどピアニスト。 -
岬洋介シリーズ第5弾
司法修習生時代での物語
司法試験をトップで合格し、司法研修所での研修。岬はその研修でも天才ぶりを発揮します。そこで出会った、クラシック好きの天生は、クラシックを避ける岬が実は超一流のピアニストではないかとの疑惑を持ちます。
そんな二人を中心に研修の仲間たちとの話が展開されます。
そして、修習の一環で、絵本作家が殺害された事件の取り調べに立ち会います。
凶器から検出された指紋は被害者の妻のみ。
しかし、妻は無実を主張。
岬は無罪の可能性を探っていきます。
一方で、岬は研修中でありながらもピアノコンクールへ出場。なぜ、一度諦めたピアノに再び向かうことになったのか?
そしてピアノコンクールでの結果は?
本作ではベートーヴェンのピアノ・ソナタが描かれています。今回は、すぐにYouTubeで聴きました(笑)
お勧め! -
岬洋介が挫折し、別の道へ進もうとしているときの物語。
2006年。法曹界入りした天生高春は、ピアノ経験者のようだがなぜかクラシック音楽を避ける岬洋介とともに、検察庁の実務研修を受けていた。
修習の一環として立ち会った取り調べの場に現れたのは、絵本作家の夫を刺殺したとして送検されてきた絵本画家の牧部日美子。
日美子は犯行を否認しているが、凶器に付着した指紋という動かぬ証拠が存在する。
取り調べが打ち切られようとしたそのとき、岬が突如ある疑問を投げかける……。
読む順番を全然間違ってしまっているので、何で岬さんが法曹界へ!?
とびっくりだったが、それでもこの物語は面白い(*^-^*)
今回は、司法試験に合格した後の物語だが、滅茶苦茶丁寧に研修の話が語られていて、とても勉強になった(笑)
どの世界に居ても、岬さんの個性ってピカイチ光っていて、この人好きだなぁ~と思わされる描写が盛りだくさん。
でもやっぱり、このシリーズを読んでいると、岬さんには法曹界なんかじゃなくて、ピアノを弾いてほしい!!と思ってしまう自分が居た(笑)
最期はそんな期待を持った私をしっかり痺れさせてくれる。
岬さん本人も好きだが、いつも岬さんを語る語り手。
つまり主人公にも毎回魅力がかなりある(*^-^*)
しかし毎回毎回、音楽をよく文章で表現できるなぁ~と感心してしまう。
音が聞こえないのに、鳥肌が立つような表現。凄いなぁ~(*´▽`*) -
岬洋介シリーズ第5弾は、クラシック音楽を一切封印し、司法修習に専念する洋介の姿を描く。司法修習生としてもその天才ぶりを遺憾なく発揮する洋介、だが法曹界は本人が心から望む道ではなく、無理をしている姿が痛々しい。切なさ全開のストーリー展開だ。そんな洋介の心にピアノへの熱情を呼び覚ましてしまう、同期生天生の嫉妬と悪戯心が怨めしい。
天生曰く、「どうしようもなく母性本能をくすぐるのに、敵に回したら到底勝てないと思わせる人間――それが岬洋介という男だった。」、「理不尽過ぎではないかと思う。法曹の世界ではサラブレッドと謳われ、音楽の世界でも一頭地を抜く。天は二物を与えずというのは大嘘だ。法曹の神テミスと音楽の神ミューズ両方から祝福される者がここに存在するではないか。」だと。
ミステリーとしては、検察庁での実習中に関わった夫殺し事件の冤罪を未然に防ぐのだが、前作同様、この謎解きは付け足しのようなもの。
容姿も才能も抜きん出ていてしかも天然。誰もが嫉妬するはずのキャラなのに、嫌味のない、周りを強く引き付けてしまうキャラ造形、今更ながら凄いな。 -
あの天才ピアニスト・岬洋介の司法修習生時代を描く最新作。
司法試験をトップで通過した岬洋介。
まわりの修習生はもちろん、教官の検察官達も、十年に一度の逸材との噂で持ちきり。
同じグループの天生高春は、クラシック嫌いの岬が、実は超一流の腕を持つピアニストではないかとの疑惑を持つ。
そんな彼が、なぜ、司法の道を目指したのか?
そんな時、2人は、修習の一環で、絵本作家が殺害された事件を担当する。誰もが彼の妻(絵本画家)を容疑者とみなす中、岬だけはその無実を信じる。
果たして、本当の真犯人とは?
途中で、高遠寺静判事が指導教官として、登場するのは、嬉しいですね。
クライマックスで、コンクールの1位受賞と、誰もが想像出来ない驚きの真犯人の解明が重なるところは、さすが中山七里氏ですね。盛り上がります。
しかも、何気ないあれが、伏線だったとは...
そう言うことか(なるほど)、納得です。 -
「どこかでベートーヴェン」から数年後。
岬洋介が司法修習生だった頃の物語。
全体的に彼の、天才の苦悩が描かれていました。
望まない道へ自分を誤魔化して進む岬。
不幸にもそこでまた頂点に立ち、周囲の期待と羨望を嫉妬を受ける事に。
彼が本当にやりたいこと。全てを捨てても進みたい道。
ひとつの事件を経て道筋が明確になった彼は迷うことなく進んでいく。
そんな作品でした。
ここから「さよならドビュッシー」の時間軸へと繋がっていくのかな。 -
岬洋介が司法修習生!
既刊行の『さよならドビュッシー』や『おやすみラフマニノフ』などで、岬が司法界には進まないのはわかっているが、司法研修所ではどのような活躍をするのか。
この研修所内部を、著者は、取材せず想像力だけで描いたというのだから、驚き。
今作の岬洋介は、ピアニストになることを断念して司法試験に合格した研修生天生の目を通して語られるゆえ、「まるで検察官になるために生まれてきたような男で、言うことは常に正しく、人当たりがよくて嫌みがない」と彼に言わしめ、その天才ぶりはより一層際立つ。
そんな岬であるが、進路に惑っており、彼に助言する研修所の教官として、あの高遠寺静が登場する。
「司法というのはすでに正義の味方であるテミスを代行しています。崇高な仕事だと思います。それでも僕は、違うような気がしているんです」と、打ち明ける岬に対し
「仕事の価値は自分以外の人間をどれだけ幸福にできるかで決まるのだ」と。
そして、天生の思わぬ行動が、岬を再びピアノに向かわせ、ピアノコンクールに出場することになる。
このシリーズにしては、演奏場面は少なかったが、今回もYou Tubeでその曲目を聴きながら~。
ラストで予言されているという『合唱 岬洋介の帰還』も読まずばなるまい。 -
岬シリーズ。
司法修習生時代を描いた今作。学生時代を描いた「どこかでベートーヴェン」と同じ作品の文庫化と思って、スルーしていたが、先に「合唱」を読んでしまい、この作品を読んでいないことに気づいた。
司法試験を優秀な成績で合格し、将来を有望視されていた岬がピアニストになるまでを描いているので、謎解きは控えめ。どんでん返しもあると言えばあるけれど、岬の行動に意識を奪われ、いつもの驚きはそれほどない。
多分、この作品を読んで、「合唱」を読むといろいろ繋がるのだろうが、逆に「合唱」を読んで、謎になっていた部分がこの作品で明らかになるので、それはそれで楽しかった。
この後、もう一度「合唱」を読むと、また違う楽しさが見つかるかもしれない。
中山七里のシリーズはたくさんあるけれど、やっぱりどれも面白い。この先、続編ラッシュが続くので、とても楽しみ。-
岬洋介のシリーズ、面白そうですね。「さよならドビュッシー」で中山七里という作家を初めて知ったのですが、新しい楽しみが増えました。
岬洋介のシリーズ、面白そうですね。「さよならドビュッシー」で中山七里という作家を初めて知ったのですが、新しい楽しみが増えました。
2021/02/11 -
中山七里は他にシリーズが多い作家さんです。
「さよならドビュッシー」の頃はそうでもないのですが、最近の作品はシリーズでリンクしているので、...中山七里は他にシリーズが多い作家さんです。
「さよならドビュッシー」の頃はそうでもないのですが、最近の作品はシリーズでリンクしているので、岬の父が嫌う御子柴シリーズなどもおすすめです。多作なので、いろいろ読んでみて下さい。2021/02/12 -
御子柴シリーズを調べたら、リーガルサスペンスなのですね。面白そうです。はまりそうで、怖い! ありがとうございます。御子柴シリーズを調べたら、リーガルサスペンスなのですね。面白そうです。はまりそうで、怖い! ありがとうございます。2021/02/12
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著者プロフィール
中山七里の作品






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