護られなかった者たちへ (宝島社文庫)

  • 宝島社 (2021年7月21日発売)
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本 ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784299006332

作品紹介・あらすじ

号泣必至!
佐藤健、阿部寛出演!
10月1日映画公開予定の「骨太社会派ヒューマン・ミステリー」ついに文庫化です。

誰もが口を揃えて「人格者」だと言う、仙台市の福祉保険事務所課長・三雲忠勝が、身体を拘束された餓死死体で発見された。
怨恨が理由とは考えにくく、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
しかし事件の数日前に、一人の模範囚が出所しており、男は過去に起きたある出来事の関係者を追っているらしい。そして第二の被害者が発見され――。
社会福祉と人々の正義が交差したときに、あなたの脳裏に浮かぶ人物は誰か。

※画像はポスタービジュアルです

感想・レビュー・書評

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  • 生活保護の受給制度について、ミステリを交え問題提起された作品。

    中山七里作品の積読は潤沢。
    通読は本作で5作目となる。

    私は中山七里の描くミステリが好きだ。
    時にグロテスクに、時に悲哀的に散りばめた惨事を、一つひとつ綺麗に採集し、まとめてひっくり返してくる。

    そんな著者が描いた社会派ミステリ、読まない理由が見当たらない。

    生活保護という行政の制度は、あらゆる要因によって社会的弱者となったものを護るべき制度でなければならない。

    至極、当たり前のことが、不正受給や貧困ビジネスという悪用や保護費担保による複雑な審査、不毛な条件提示によって不受理となる制度の裏側がリアルに描かれている。

    また、ミステリとしても最後のどんでん返しまで巧妙に描かれていて、久々の中山七里節はやはり健在であった。

    しかしながら、生活保護の問題提起が目的なのか、はたまたミスリードの印象づけが目的なのか、中盤はほぼ平行展開が続いたことで中弛みを感じてしまい、読了後は読み応えよりも、読み疲れが先に来てしまった。

    ただ、本編ラストで犯人がSNSへ投稿した標題名へ向けたメッセージには、とても胸を締め付けられた。正直者が馬鹿を見てはいけない。見るべきは光ある未来なのだと私は受け取った。

    総じて、クオリティの高い作品であった。

  • 数年前、同じ会社の購買部門の部長に、
    『まきちゃん、最近なんか面白い本ない?』
    と訊かれ、その時たまたま読んでいた中山七里の悪徳弁護士シリーズを4冊貸してさしあげた。

    いたくその本を気に入って下さり、その後中山七里を読むたび部長に回していたのだが、ある日部長が、
    『護られなかった者たちへ 俺買ったから、読み終わったらまきちゃんに回すから、買わなくていいよ』

    と言われ、その言葉を信じて待っていたのだが、部長は会社を辞めてしまった。
    え?本は???(^◇^;)

    あーーーー読みたかったのずーーーーっと我慢してたのにーーー。

    ってことでやっと購入して読んだ(笑)

    仙台市の福祉保険事務所課長・三雲忠勝が身体を拘束された餓死死体で発見された。
    誰からも恨まれることのない善人である三雲が何故、餓死させられたのか。そこには深い恨みが存在するのではないか?
    怨恨の線から捜査をするが、三雲を恨んでいるような人物は浮上せず、捜査は一旦は暗礁に乗り上げる。

    事件の数日前、模範囚だった利根が出所していた。
    利根は過去に起きた事件の関係者を追っていた。

    そして、宮城県議会議員の城之内猛留が、三雲と同様、餓死死体で発見される。

    三雲と城之内の関係を洗っていくうちに、過去の事件に辿り着いた刑事は、利根の行方を追う。



    さすが中山七里先生、そしてこの本が高評価なのも頷ける。
    単純に犯人捕まりました、めでたしめでたしと落としてこないのが中山七里先生。

    ただ映画化されたこともあり、装丁が映画のキャストの写真になっていて、登場人物をこの配役に当て嵌めて読んでしまう為、もう利根を想像すると、佐藤健にしか想像が出来なくなる。
    いや、佐藤健が利根役なのかは知らんけど(-。-;

    するってーと、どうしても佐藤健の女装を想像してしまうわけで、うーん、、、、

    やっぱり小説は頭の中だけで想像しながら読むのが面白いよね(^◇^;)

    • bmakiさん
      どんぐりさん

      ありがとうございますo(^▽^)o
      ほんと、私に本を置いていってから辞めて貰いたかったです(笑)

      本当に楽しみに待っていた...
      どんぐりさん

      ありがとうございますo(^▽^)o
      ほんと、私に本を置いていってから辞めて貰いたかったです(笑)

      本当に楽しみに待っていたのに。
      書いたかったけど買わなかったのに。。。
      2024/06/27
    • 土瓶さん
      京極夏彦パワハラが発覚してヒラに降格しました。
      (´・ω・`)
      京極夏彦パワハラが発覚してヒラに降格しました。
      (´・ω・`)
      2024/06/27
    • bmakiさん
      土瓶部長

      ま、、、
      まさかの降格人事!?( ̄∇ ̄)
      土瓶部長

      ま、、、
      まさかの降格人事!?( ̄∇ ̄)
      2024/06/27
  • bmakiさんのレビューを拝読して読みたくなった作品です。
    bmakiさんありがとうございます!



    震災後の仙台で、誰からも恨まれる筋合いのない善人で通っていた三雲忠勝が、無人のアパートで手足を縛られて餓死させられます。
    そしてやはり人格者といわれていた城之内猛留も同じように手足を拘束されて餓死。

    県警捜査一課の笘篠誠一郎は二人が同じ塩釜福祉保険事務所に勤めていたことを突き止めます。
    調べていくと過去に隠された生活保護申請者の中に、二人に恨みをもつ者がいたことがわかります。
    笘篠は二人に恨みを持つ利根勝久という前科者がちょうど出所していることを突き止め、もう一人塩釜福祉保険事務所にいた上崎岳大の殺害を止めようとしますが…。




    中山七里さんは久しぶりに拝読しました。
    以前、ブクログを始める前「ドビッシー」とか「ベートーヴェン」とか「ショパン」とか音楽家の名前がタイトルに入っているシリーズを読んだことがあったのですが、イマイチ、漫画っぽいと思ってしまいそれっきりの作家さんでした。

    こんな、社会派路線の作品もあったのですね!
    これなら文句なく星5です。
    でも最初はなぜ、犯人も動機も最初からわかっている事件じゃないの?と思いわざわざ、最後に一体何があるのかと思って読んでいたら、やっぱりありました!
    それで、その謎がストーリーで明かされる直前に、読者にもわかるという読者の読解力にも花を持たせるような書き方も嬉しく思いました。

    どなたか他にも中山七里さんの社会派作品で面白い作品をご存知の方がいらしたら教えていただければ嬉しいです。できれば文庫化されているもので。

    • bmakiさん
      まことさん、ありがとうございます(*^^*)
      めっちゃ嬉しいです。
      私の中では、神様のまことさんのレビューに私の名前が。。。
      奇跡です...
      まことさん、ありがとうございます(*^^*)
      めっちゃ嬉しいです。
      私の中では、神様のまことさんのレビューに私の名前が。。。
      奇跡です(*≧∀≦*)

      岬さんのシリーズは、合う、合わないあるのかもしれないですね。。。
      私はあのシリーズから、中山七里先生にハマりました(*^▽^*)

      中山七里先生の、悪徳弁護士のシリーズは、私は大ハマりしましたよ。
      会社の部長に貸したのですが、部長もそこから中山七里先生に大ハマりされておられました(^-^)
      2023/12/28
    • まことさん
      bmakiさん、おはようございます♪

      とんでもないです。
      神様だなんて、買いかぶり過ぎです(^^;。
      このレビューだって、bmak...
      bmakiさん、おはようございます♪

      とんでもないです。
      神様だなんて、買いかぶり過ぎです(^^;。
      このレビューだって、bmakiさんのいいね!数が驚異的数字になっていますね!私150以上もいいね!きたことないですよ!

      岬さんのシリーズは悪くはなかったのですが、この作品みたいな作品の方が好きなんです。社会派ですね。横山秀夫さんみたいな警察小説までいくとそれは、ちょっとマニアック過ぎてとっつきにくいのですが。
      このくらいのエンタメ作品がちょうどいいです。

      悪徳弁護士のシリーズですね!
      あとで調べてみます。教えて下さりありがとうございます!

      では今年も残りわずがbmakiさんもよいお年をお迎えくださいね!
      2023/12/29
  • 生活保護の闇か…
    生活保護ビジネスとか言われて、893さんの資金源になってるような不正もあるけど、実際に必要な人に行き届いてないのか…
    国の予算が限られてるからって、もうギリギリの生活してて、どうにもならんから生活保護申請してきてる人に、この仕打ち。
    何か上から目線で、いちゃもん付けて、申請却下して、人としてどうなん?って思うな。
    その却下した結果、死んでしまう(餓死)。
    福祉保険事務所で、生活保護申請の前面に立ってたら、確かに、不正な人も多いのかもしれんけど、ちゃんと見てるのか?
    見てるのは、自分らの上役とか、偉いさんの方?
    ちゃんと当事者見てんのか?

    そらそんな事してたら、恨まれるし、それが、殺人の引き金にもなるわ!としか言えんな。
    そういう人が、善人で通ってたら余計にね。
    辛すぎる(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    そういう人らが、殺される。しかも、餓死させるという事件が…
    まぁ、自分で蒔いた種としか言えんな。
    諦めて!
    大どんでん返しあるけど、何か辛すぎて…

    日本国憲法第25条
    1. すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
    2. 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。



    最後に、中山七里さんと、映画化した瀬々敬久監督の対談あり。
    2人共、大学時代は、京都やねんな。
    松竹座とか、京極弥生座とか、京一会館でバイトしてたとか、映画に関わってたんやな。
    その頃の京都の名画座みたいなのは、京一会館と祇園会館。
    私は、祇園会館は良く行ってた〜
    3本立でやってたんで、お尻痛くなりながら観てた。
    今は、祇園会館は、映画やなくて、お笑いになって、祇園花月になってる。
    前行ったけど、ほとんど、前のまま、懐かしい。





    *********

    他のコメント欄で、キングスマンの話題になって思わずNetflixにて。

    昔、映画レビューサイトで、書いてたのをそのまま転記…w


    観た直後でもあるんやけど、面白かった!!
    英国紳士しかスパイにはなれんのかとも思うけど、確かに似合ってるわ!日本人にはムリか。
    闘う時もちゃんとしたスーツで闘う。それが洒落てて良い感じやわ。
    「マナーが紳士を作るんだ!」って洒落たセリフもいい。
    何か、古そうな屋敷に、最新設備、このギャップも良い。
    っと洒落てはいるけど、アクションは凄い。
    バンバン殺します~
    最後は、花火~ですから!!
    どこにも所属しない機関であるキングスマン。
    一応、10人ぐらい候補が選ばれる。主人公もその1人!
    最終試験だけは、頂けませんな!!
    それぞれをペアにしていたワンちゃんを撃てと(実は空砲)!!
    その試験には絶対合格はできんし、したくない!
    まぁ、主人公は、撃てなかったんで許す。
    アクション良し、お洒落で、なかなか楽しめます~

    • ultraman719さん
      私が政治家になったら、裏金作って、自分の為だけに動いてしまう〜(⌒-⌒; )
      私が政治家になったら、裏金作って、自分の為だけに動いてしまう〜(⌒-⌒; )
      2024/08/17
    • かなさん
      この作品…最近映画も観てみました!
      原作と映画はちょっと違ったところもあったけれど
      映画も観れてよかったです。
      生活保護を取り巻く現状...
      この作品…最近映画も観てみました!
      原作と映画はちょっと違ったところもあったけれど
      映画も観れてよかったです。
      生活保護を取り巻く現状を
      ultraman719さんのコメント欄で読めたのもよかったです。
      裏金づくりは、ダメですよ…それでも^^;
      2024/08/28
    • ultraman719さん
      私は、まだ、観てないです…

      生活保護も正常化して欲しいですよね。
      ホントに苦しい人に行き渡るように!


      裏金ですか?
      政治家になって、い...
      私は、まだ、観てないです…

      生活保護も正常化して欲しいですよね。
      ホントに苦しい人に行き渡るように!


      裏金ですか?
      政治家になって、いっぱい貯めて、弱きもの達に、配るんです!
      ねずみ小僧のように!

      弱きものって誰かっていうと…






      私です(; ̄ェ ̄)
      2024/08/28
  • 一気読み、イッキ読み!
    テーマが良い。グイグイ引き込まれ、次を読まずにはいられない。
    夢中になって読み進めたせいか、
    ラストの展開は「あっ!そうか!・・」と、いつものように騙され、・・・嬉しくなってしまいます。
    次の休日には、amazonprimeで映画を観よう!!
    楽しかった!

  •  宮城県警シリーズ第1弾。社会派ミステリーというより、素晴らしい人間ドラマでした。素直に面白かったです。物語へ強く引き込まれ、深く考えさせられる濃密さを秘めていました。

     震災と生活保護、この2つの大きく重いテーマを背景に、両者の理不尽さ・不条理さを扱い、厳い現実に向き合う人たちの生き様が、哀しく切なく描かれます。
     日本の社会構造やシステムの抜け穴など、著者の緻密な取材力を感じさせ、リアルで物語に深みと奥行きを与えていると感じました。またこれらの視点が、読み手に日本の現状と抱える問題点を否応なく提示します。役所と住民は、決して上下、対立関係となってはいけませんね。将来の年金も他人事ではありません。

     終末のどんでん返しに納得できないとか、奇を衒っているという声もあるとは思いますが、私は肯定的に受け止めました。また、再生・更生という視点で見たときに、物語を貫く直接的な本書のタイトルは秀逸だと思いました。


    (以下、レビューに関係ありません)
     普段、原作を元にした映画は観ないのですが、文庫の巻末には解説ではなく、作者と監督の対談の掲載だったこともあり、(積極的ではなかったものの)珍しく読了後あまり時間を置かずに、動画配信サイトで本作の映画作品を視聴しました。

     う〜〜ん、人物設定の変更も含め、原作の深みが薄れ、違和感が募るばかりでした。監督、佐藤健、阿部寛ファンの皆さん、ごめんなさい。2時間に収めることに無理があるのでは?と思います。自ずと多々変更を余儀なくさせるんでしょうね。
     やはり、演技がどうのこうのいう以前の、原作が与える物語の全体像・人物像の想像余白を、あまり固定化すべきではないな、と思ってしまいます。映画化による出版・映画界双方が、互いにウィンウィンとなるのは好ましいのでしょうが、何でも実写化という風潮はどうなのかなと‥‥。

     あと、文庫が映画の宣伝用全面カバーですが、一定期間過ぎたらやめない?と、個人的に思います。元の文庫カバーに素晴らしい太田侑子さんのイラストがあるんですから‥。ブクログの本棚登録の表紙もずっと映画版だし‥。
     さらについでに、「号泣必至」とか「感動の傑作」とかの派手、誇張帯文言も、多過ぎません? 逆に安っぽく羞恥心さえ覚えます。

    たくさん口説いてしまい失礼しました‥‥

    • へぶたんさん
      カバー、戻してほしい!に同感です(^-^)/
      カバー、戻してほしい!に同感です(^-^)/
      2024/09/11
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      へぶたんさん、こんにちは♪
      ですよねーー! 
      うれしい賛同ありがとうございます٩( ᐛ )و
      へぶたんさん、こんにちは♪
      ですよねーー! 
      うれしい賛同ありがとうございます٩( ᐛ )و
      2024/09/11
  •  とっても考えさせられる作品でした。

     誰もがみな「善人」「人格者」と評価する、三雲忠勝・城之内猛留の両名が、何者かの手によって餓死させられた…。この事件の真相に迫るのは、宮城県警捜査一課の笘篠と蓮田…彼らは、被害者たちが生活保護の申請及び受給に関しての職務についていたことを知り、さらに次に狙われるのは当時塩釜保健福祉事務所長だった上崎ではないかと目星をつける…。そして犯人は、知人の生活保護申請で暴行及び放火事件を引き起こし、宮城刑務所を出所したばかりの利根勝久ではないかと睨むのだったが…。

     最低限度の生活を営むことが貧困のためできない世帯もあれば、保護費の不正受給の問題もあったりします。生活保護は、「最後の砦」と言われますが、本当に必要な人は、国の世話になるなんて…と遠慮しがちですよね…。そもそもが、申請制なのも問題がありそうだと個人的には思ったりもして…。

     この作品内に登場する、遠島けいさんという老婆もそうですよね…。なかなか申請に行こうとせず、それでもようやく利根の説得に応じたのに…なんだかとっても悔しいです。終盤のけいさんの遺言と犯人からの「護られなかった者たちへ」のメッセージに胸が熱くなりました。

    • かなさん
      Manideさん、今日もお疲れ様です( ^^) _旦~~

      私は映画は観てないけれど
      観たくなっちゃいました!
      生活保護の抱える問題...
      Manideさん、今日もお疲れ様です( ^^) _旦~~

      私は映画は観てないけれど
      観たくなっちゃいました!
      生活保護の抱える問題点を提起しつつ
      ストーリーが展開していくので
      重みも感じたけれど、読めてよかったと思います。
      2024/04/11
    • Manideさん
      映画もね、ほんと、いいですよ。

      予告をyoutubeで、ぜひ見てみてください。


      阿部寛…

      サザン…♪

      佐藤健…


      もう、ぜったい...
      映画もね、ほんと、いいですよ。

      予告をyoutubeで、ぜひ見てみてください。


      阿部寛…

      サザン…♪

      佐藤健…


      もう、ぜったいみたくなりますよ。
      2024/04/11
    • かなさん
      Manideさん、おはようございます♪
      早速YouTubeみてみました(*^^)v
      すごいいいですね…。
      そそられます…映画、完璧観た...
      Manideさん、おはようございます♪
      早速YouTubeみてみました(*^^)v
      すごいいいですね…。
      そそられます…映画、完璧観たくなりました!!
      ありがとうございますっ!
      2024/04/12
  • 真面目に仕事をしていても、人の恨みを買ってしまうことはある。それが人の生死に関わるものならなおさら。
    一つ一つの案件に心を砕いていたらやってられないのかも。だから本当に困っている人にとっては冷酷に映るし逆恨みの対象になってしまうのか。

    事件を起こす事で生活保護制度に一石を投じるという点では意味があるかもしれないが、これはやりすぎ。悪いのは人じゃなくて制度でしょ。やっぱりこの犯人には共感できない。

    でも、本当にどうにも立ち行かなくなってしまった時、頼れない制度なら何のためにあるんだろう。疎遠の親族なんて、頼れたらとっくに頼ってるよ。不正受給が横行している中、見極めるのは本当に難しいんだろうな。本当に必要な人に行き渡るようになって欲しい。

  • 胸が締め付けられました

    被害者が善人
    加害者が悪人という世間の先入観にも訴えるような話にも感じます
    物事には全て意味と理由があると思います

    そして、命に関わることや暴力には
    【正義、正解は絶対にない】

    自分は出来るだけ人と接する時はなるべく、少なくともトゲが無いように心がけてます
    スーパーボールと同じで、投げた強さで戻ってくると思っているので

    嫌な事は嫌なことで戻ってくる(嫌な事は同じ力~それ以上の力で…)
    良い事には良い事で戻ってくる(お礼くらいの力~同じくらいの力かもしれない)

    けど良い事の方が絶対良いですし
    でもそれほど期待してはイケないんですが…(笑)

    ※話は変わり今日 健康診断に行きました
    昔やってた運動をせずに1年本を読みまくった結果…
    【6キロ太り…視力は両目1.5に上がる】
    という謎の結果になりました(笑)

    • ベルゴさん
      こっとんさん

      コメントありがとうございます
      自分には二人子供がいて、小さいときに理解しやすいかな?と思って
      話してました

      投げる的もちゃ...
      こっとんさん

      コメントありがとうございます
      自分には二人子供がいて、小さいときに理解しやすいかな?と思って
      話してました

      投げる的もちゃんと見定めて投げないと角に当たって変な方向に行って他人に当たったり、ガラスも割っちゃう事もあるし…
      場合によってはお気に入りのスーパーボールなのに、どっかに飛んでっちゃって手元に戻って来ないし…
      そうならないようにしてね…と話してました。
      2022/12/12
    • ベルゴさん
      yyさん

      コメントありがとうございます(°▽°)

      そうなんですよ読書も格闘技!!
      元々本は読むんですがコロナ渦になってから出掛けるのを減...
      yyさん

      コメントありがとうございます(°▽°)

      そうなんですよ読書も格闘技!!
      元々本は読むんですがコロナ渦になってから出掛けるのを減らし
      読書を趣味にしました

      確かに姿勢が大事で自分の場合は【首】にきてしまい
      体に負担かけない読み方とか編み出しますよね(笑)

      そうか…立って読むのもアリなんですね(笑)
      ブックスタンド持ってるので試してみます(*´∇`*)
      2022/12/12
    • こっとんさん
      ベルゴさん、お返事ありがとうございます♪

      うわあ!ますますステキな続きがあったとは!
      格言手帳に上書きさせていただきます。
      ベルゴさん、お返事ありがとうございます♪

      うわあ!ますますステキな続きがあったとは!
      格言手帳に上書きさせていただきます。
      2022/12/12
  • 「カエル男」がいまいち刺さらなかったので敬遠していた中山七里先生

    ナマポを題材にしたミステリー
    ノンフィクションと思わせるような社会問題の風刺が効いており、どんでん返し(?)に加えて、心に訴えかけてくる

    負の連鎖は続く、それでも大切なヒトを護ろうとする行動は揺さぶられる

    ■カネを持っていることは現金を見せれば証明できるだろ。預金通帳を見せるのも一手だ。しかしカネのないことをどうやって証明する? 悪魔の証明だ

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山七里の作品

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