警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 イエロー・エンペラー (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299012470

作品紹介・あらすじ

YouTubeの催眠ショーの生配信中に、殺人事件が発生――!? 警視庁捜査一課八係に所属する原麻希は、上司である広田達也のもと、連続アポ電強殺事件の首謀者である極右組織の陰謀について捜査を進めていた。ある日、自宅で娘の菜月と共にYouTubeの催眠ショーの生配信映像を見ていた麻希は、催眠にかかった人物が別の人物に金づちを振り下ろすシーンを目撃する。配信現場を突き止めるため、慌てて警視庁へと駆けつけるが……。

感想・レビュー・書評

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  • 吉川英梨『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 イエロー・エンペラー』宝島社文庫。

    通算でシリーズ第12弾。警視庁捜査一課八係となってからは2作目。

    前作からの続きなのだが、様々な事件が入り雑じりだけで頭が混乱するのに、主人公の原麻希とかつての恋人である広田達也のぐちゃぐちゃなドラマまで入り雑じり、物語をさらに複雑にしてくれる。と、頭が混乱したままに読み進めば、なかなかハードな展開が続き、全ての事件が一つにつながる驚愕の結末が待ち受ける。

    公安は『椿先生』と呼ばれる公安事件の主犯を捕まえるために逮捕した『麹町4号』と呼ばれる容疑者を保釈し、泳がせる。しかし、保釈から数時間後に『麹町4号』は何者かに殺害される。そして、高尾山の麓で起きた集団自殺事件。どちらの事件にも関わる『イエローエンペラー』と名乗る催眠術師の正体は……

    本体価格730円
    ★★★★

  • ハラマキシリーズ

    今回は催眠術が絡んだ事件でした。
    達也とマキの過去も…。
    マキが黄色のスカートをはいて現れた所あたりから、「こんなのあり得ない」と、思ってしまったのは自分だけなのでしょうか?
    心が壊れた達也。治ると良いね。

    イエローエンペラーは催眠術者。

  • 原麻希「捜査一課八係」シリーズ第2弾。
    生動画配信で催眠術をかけられたと思われる男性が、人を殺すシーンが流された。偶然、その配信を見ていた麻希は、早々に現場に駆け込むが、完全なやらせだった。
    勇み足を責められる麻希だったが、その催眠をかけていた「イエローエンペラー」と呼ばれる催眠術師が、その後に起こる高尾山の麓で集団自殺を図った6名の男性とも繋がりがあることが分かり、その正体に迫っていく。
    同時に前作で逮捕した「麹町4号」と呼ばれる公安事件の容疑者を「椿先生」と呼ばれる主犯者を捕えるため、泳がせると判断した公安。
    逮捕に関わった麻希たちは反対するが、あっさり保釈が認められ、公安が追っていたはずなのに、保釈から7時間後に死亡する。
    いろんな事件が複雑に絡み、以前のようなおちゃらけたシーンはほぼない。
    正直、前作の「毛利集団」の記憶はあまりないが、彼らを逮捕する為に翻弄する麻希たちを混乱するべく、魔の手はいつも麻希の傍にいた広田に迫る。
    「原麻希」シリーズは、広田と別れたところから始まっているので、最初から読んでいるファンにとっては、別れる前の二人の幸せな時間を知ることが出来るのは、とても興味深い。
    ただ、それが今度こそ麻希と広田の永遠の別れを呼び込むことになろうとは…
    今回の犯人、そして警察組織の裏切り者も許せないけど、麻希と広田のラストに何だか心が沈む。
    今回の終わり方は悲しい。でも、次作ではまた明るい展開になることを祈りたい。

  • めっちゃ面白かったけど、最後が悲しすぎる…
    新刊出るまでに毎回今までの話忘れちゃうから、あらすじみたいなのがもっと細かく書かれてたらもっと読みやすいんだけどな…

  • (2023-02-17L)(2023-03-10L)

  • 伏線とおぼしき広田の治療と50代の引きこもり男性が起こした集団自殺。いつもながら見事な形で伏線回収と前作から続くストーリー展開、新たな敵の出現、麻希にとっては切ない結末。
    広田の治療過程で麻希との過去が明らかになり、各シリーズで語られてきた出来事が線で結ばれていく。
    麻希が奔放過ぎたのか、広田が一歩踏み込めなかったのか、ボタンの掛け違いが年数を経て2人に試練をもたらしている

  • 事件よりエピソードが多くて全くつまらなかった。エピソードも事件に関連してるが その部分がやたらめったら存在し読む気を無くさせる。確かにこの作者は当たり外れがあると良く言われているが それにかゆしては間違い無いです。今後この作者の作品を読むか決め兼ねています。

  • ハラハラドキドキ、手に汗握る。

    前の話をほとんど覚えていないんだけど、用意周到にスパイを警察内部に潜り込ませたり大掛かりな仕込みもしていて只者ではない感満載の椿教官って、結局何をしたいんだっけ?
    ハラマキの身辺をじわじわ浸食していくのは多分個人的な趣味の世界だろうし、練炭自殺を装った殺人で何か世の中変わるんだっけか?

    既に続き(グリーン・ファントム)も出ているので、記憶が鮮明なうちに読まなきゃ。

  • えっ?こんな終わり?ハラマキシリーズ、出てるのこれが最後なんだけどっ!!続くの?続かないの?
    げーん( ̄◇ ̄;) これじゃあ生殺し状態だよ〜〜ぅ!!!

  • 次々と手を変えてくる椿教授率いる集団との闘いは、何度トカゲの尻尾を捕まえても本丸には届かない。
    しかも、あの広田達也警部が、、、
    次作を早く読みたいです。

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著者プロフィール

『私の結婚に関する予言38』(宝島社文庫)にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー。近著に『ブラッド・ロンダリング』(河出文庫)。そのほか、「原麻希」シリーズ(宝島社)、「新東京水上警察」シリーズ、「海蝶」シリーズ(ともに講談社)、「十三階」シリーズ(双葉社)、「警視庁53教場」シリーズ(KADOKAWA)、「感染捜査」シリーズ(光文社)など著書多数。

「2023年 『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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