- 本 ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299021229
作品紹介・あらすじ
第19回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」――奇妙な遺言状をめぐる遺産相続ミステリー!
シリーズ累計48万部突破!
テレビ・新聞・雑誌・WEBニュースほか各メディアで話題
(あらすじ)
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状に導かれ、
弁護士の剣持麗子は「犯人選考会」に代理人として参加することになった。
数百億円ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。
ところが、件の遺書が保管されていた金庫が盗まれ、さらには栄治の顧問弁護士が何者かによって殺害され……。
感想・レビュー・書評
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元カレが残した「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言状に、主人公の女性弁護士・剣持麗子が犯人候補に名乗りをあげた、元彼の友人の代理人となって奔走するミステリ。
本作は【2021年このミス大賞】受賞作とのこと。
まもなく終わろうとしている2021年中に読んでおきたく手に取った。
まず興味が惹かれたのは主人公のドSキャラだ。
毒舌連発でサバサバとした性格と態度が、とても小気味良いではないか。好きだ。このキャラは好きなやつだ。
そして、実際に弁護士である著者の視点と知見が、読みやすい文体で綴られていて、凡人の私が多少ほうほうと唸りつつ、知識がなくとも読み進められたのはホッとした。
しかしながら、ミステリ好きの私にとって本作はミステリではなく、エンタメサスペンスと言った印象で、私の期待値を超えるまでに至らなかったのは残念。
ちなみに私の元カノは、5年前に結婚し、3年前に女の子を出産したらしい。
ちなみに私の元々カノは、独身らしく、隔週大阪にあるJAZZ BARで歌を歌っているらしい。
どちらも私の親父情報だ。
未だに私の元カノたちと連絡を取り合っている親父に、息子から【このボス大賞】を贈りたい。 -
麗子の清々しい気っぷが楽しい。
プロポーズされても指輪が安すぎるからと言って断る。10億円儲かる依頼も安すぎると言って断る。そのくせ、お金にならなさそうな事にも手を抜かなかったりする。
誰にも頼らない自立した女性、剣持麗子がまた読みたい。 -
第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
図書館では、すごい予約待ちで借りられないので、文庫化を機にネットで購入しました。
でも、他社レビューを見ると、異常に星の数が少なく結構、辛辣なことが書いてあるので買うときに迷いましたが、読んでよかったと思います。
面白かったです。
ストーリーは弁護士の剣持麗子の3か月だけ付き合った元彼で、製薬会社の御曹司の森川栄治が亡くなる前に「自分を殺した犯人と元カノに遺産を譲る」という一風変わった遺言状を遺して亡くなってしまうというものです。
登場人物のそれぞれに個性がいかんなく発揮されていて動かし方にも無駄がなく、数名いる元カノ同士が出逢うシーンなどもありきたりでなく面白かったです。
作者の新川帆立さんは現役の弁護士さんらしく、弁護士の世界や法律のこともリアルで、何といっても、主人公の麗子の新しいタイプの女性像が新鮮でした。
解説で瀧井朝世さんも書かれていらっしゃいますが、古いミステリーでは女性はだいたい、主人公の男性に守られる存在か悪女であることが多いそうです。金の亡者といっても麗子の場合、それが桁外れでコミカルなくらいだ。ともおっしゃっていますが、全くその通りです。
「篠田の依頼も、最初は報酬が、”たったの”十億と聞いて断ってしまう。それくらいの金額なら、自分で稼げるから危ない橋を渡りたくない、というわけだ。だが報酬が百五十億になる可能性があると知って俄然やる気を出す。どんな手を使ってでも一銭でも多くほしいという守銭奴ではないのだ。どうせやるなら大きな仕事をしたいのである」(以上解説より抜粋) -
お金が全て!ってのも分からんでもないけど、寂しい気はする。
更に、そんな大金持ちの話は知らん!って気もする。
この話を読んでると、作者自身の体験が入ってる?
何か、凄い経歴やん!この作家!
東大卒、プロ雀士、弁護士、作家…って…
こんなスーパーウーマンが、小説の中を活歩する!そんな話なんか!
まぁ、元彼って言ってもめっちゃ短い間やから、元彼なん?とは思うけど、遺言で、こんな財産切り売りしてくれたら、めっちゃ嬉しい!
けどない…そんなの…
当然、それなりの訳はあるんやけど。
こんな頭が切れて、お金命のハッキリした女性の活躍は、楽しいけど、後半、少しほだされていくのは…
もう最後まで、この調子で行って欲しい気もした!
スラスラ読めた! -
合理主義で拝金主義の女性弁護士、剣持麗子さんがご活躍する、一捻りある元カレを殺した犯人探し。
文章も作風も合理的で理性的。決して読者を置いてけぼりにしない専門用語の挿入。
小説以上に作者が凄くないですか?東大法学部卒、司法試験一発合格、高校では囲碁で全国大会、プロ雀士。幼少より作家希望で、作家で食べられるようになるまでの弁護士。もう、かっこよすぎてため息。
そうなんですよ。自力で生活するって必要な時もあるんですよ。まさかの私小説?-
2023/02/10
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2023/02/10
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おはようございます。今日は、寒〜い。
出身地は、アメリカテキサス。
これからの作品が楽しみですよね。こういう、ミステリ系でない作品を書き出し...おはようございます。今日は、寒〜い。
出身地は、アメリカテキサス。
これからの作品が楽しみですよね。こういう、ミステリ系でない作品を書き出したら、どうなっていくか。2023/02/10
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1ページ目で笑った
凄く楽しかった♪
皆 いいキャラ♪
非常に読みやすく
ゴリゴリミステリーが苦手な人も、気軽に読めると思います♪ -
今更ながら手に取りました
ドラマは見てません
とても読みやすくて面白かったです(^^)
テンポも良くあっという間に読めました
麗子さんのキャラの感じも好きでした
テンポが良すぎて
軽い印象になってしまいましたが
思いがけない方向に
話が進んでいき
楽しませてもらいました
さらっと読める一冊でした(^^)
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第19回このミステリーがすごい! 大賞受賞作
話題の作品です。
主人公の女性弁護士の剣持麗子のキャラに圧倒される物語(笑)
ストーリとしては
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」
として、遺言を残した、剣持麗子の元カレの森川栄治。
元カレといっても3か月程度の関係。
数百億円と言われる遺産を受けるべく、様々な人が犯人に名乗り出ます。
栄治の旧友の篠田から依頼を受けた麗子は篠田を犯人に仕立て上げようと森川家の犯人選考会に乗り込んでいきます。
そこで起きる様々な事件
その真相は?
といった展開です。
麗子の考え方がキッパリしていてわかりやすい。
犯人選考=森川家の後継者選びと見抜いての振る舞い。
そして、自ら稼ぐお金についてのこだわり。
ドエスなキャラクタながらも、ある意味芯が一本通っていて、今までにない女性キャラクタです。
ミステリとしての謎解き展開より、剣持麗子のハチャメチャながらの業務取り組み、その成長?がメインのストーリ。
なので、エンターテイメントとして楽しむべき物語
楽しめました!
著者プロフィール
新川帆立の作品






こちらこそ「いいね」とコメントまでいただき嬉しいです!
私は本作品をブクログの文庫ランキングで知り、本屋で更に...
こちらこそ「いいね」とコメントまでいただき嬉しいです!
私は本作品をブクログの文庫ランキングで知り、本屋で更に見かけて手に取りました。
エンタメ作品としては楽しめると思います。
機会が巡られた際は是非!^ ^
ありがとうございました♪
ありがとうございました♪
コメントいただきありがとうございます。
本の感想よりも、私の父のトピックスが出しゃばってしまいましたかね^^;...
コメントいただきありがとうございます。
本の感想よりも、私の父のトピックスが出しゃばってしまいましたかね^^;でもそのお陰で、あゆみんさんにホッコリして貰えたのなら◎ですね。
今後ともよろしくお願いします^ ^