- 本 ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299021243
作品紹介・あらすじ
『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作&シリーズ累計48万部突破、『元彼の遺言状』続編!
彼女が転職するたび、その企業は必ず倒産する――
婚活に励むぶりっ子弁護士・美馬玉子と、高飛車な弁護士・剣持麗子がタッグを組み、謎の連続殺「法人」事件に挑む!
(あらすじ)
山田川村・津々井法律事務所に勤める美馬玉子。事務所の一年先輩である剣持麗子に苦手意識をもちながらも、
ボス弁護士・津々井の差配で麗子とコンビを組むことになってしまう。
二人は、「会社を倒産に導く女」と内部通報されたゴーラム商会経理部・近藤まりあの身辺調査を行なうことになった。
ブランド品に身を包み、身の丈にあわない生活をSNSに投稿している近藤は、会社の金を横領しているのではないか? しかしその手口とは?
ところが調査を進める中、ゴーラム商会のリストラ勧告で使われてきた「首切り部屋」で、本当に死体を発見することになった彼女たちは、予想外の事件に巻き込まれて……。
感想・レビュー・書評
-
「元彼の遺言状」の続編。麗子の後輩の美馬弁護士が主役となっている。
もちろん麗子もいつもの調子で登場する。
只野愛子の無念さを思うと苦しくなる。
美馬弁護士の壮絶な過去も想像するだに辛い。
そんな中、麗子の優しさが暖かく心を溶かしてくれるような話でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
超天才・新川帆立さんの新作。
このミス大賞受賞の「元彼の遺言状」の続編。
主人公は「元彼」の剣持麗子ではなく、同じ事務所で働く後輩弁護士・美馬玉子。ぶっ飛んだ性格の剣持と正反対で、「ぶりっ子」ではあるが、それほど個性は強くない。むしろ、とてもいいこで…がんばってほしい、と応援したくなる。
ストーリーも前作に比べると地味…な気がした。
だって「彼女が転職するたび、企業は必ず倒産するー連続殺人事件ならぬ連続殺『法人』事件」って…
惹句に「うまいな…」とは思うけど、そんなに惹きつけられない…
それでも、一気にラストまで引っ張られる展開。
ハラハラドキドキ楽しく読める。
新川帆立さんのロング・インタビュー
↓
https://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi235_shinkawa/-
いつもお世話になっております。拙い文章力ですが、今後とも宜しくお願い致します。
ところで「元彼の遺言状」はどう感じましたか?いつもお世話になっております。拙い文章力ですが、今後とも宜しくお願い致します。
ところで「元彼の遺言状」はどう感じましたか?2021/11/03 -
コメントありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
「元彼の遺言状」はタッチが軽快で読みやすかったですね。でもあまり正直覚えて...コメントありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
「元彼の遺言状」はタッチが軽快で読みやすかったですね。でもあまり正直覚えていない(笑)
mayutochibu9さんのおっしゃるとおり、動機の説得力が弱かったかもしれないですね。2021/11/04 -
「倒産続きの彼女」なるほど。
日本の法曹界も、裁判員裁判制度を導入しても、思い切った舵を切る方がいませんからね。 政界や経済界にボールを投...「倒産続きの彼女」なるほど。
日本の法曹界も、裁判員裁判制度を導入しても、思い切った舵を切る方がいませんからね。 政界や経済界にボールを投げる勇気がないですね。
弁護士の仕事も、サラ金や詐欺の取り立てがメインじゃやる気もでないのでは?
たけさん、こちらこそよろしくお願いします。
ではまた読書に励みます。
拙い文章とコメントを書きます。
2021/11/09
-
-
「元彼の遺言状」の続編ということで拝読。
感想としては、可もなく不可もなくといったところ。
特に大きな山場もなく、平坦に終わった気がします。
どんでん返しミステリーが好きなので、一冊
前に読んだ「カラスの親指」が凄過ぎて、どうしてもそこと比べてしまい、インパクトに欠けた感じがしました。
きっと別の本を読んだ後に読んでいたら、印象も違った気がします。
本を読む順番も大切なのだと思いました。 -
新川帆立、元彼の遺言状の続編。
今回も高飛車女の剣持麗子が登場する。主人公は美馬玉子といい、同じ事務所
の一年後輩で性格は真逆。麗子のことが苦手で、そのくせ麗子の欠点を見つけることを楽しみにしている。
「会社を倒産に導く人間がいる」
そんな内部告発があり、玉子は麗子と
その案件を担当することになった。
苦手な麗子と組むなんて・・・でも上司の
命令となると、仕方ない。
関係者に話を聞きに、会社を訪問していた。そこで何と・・・・発見したのは・・
中盤までは、複雑でなかなか進まず、
苛ついた場面もあった。でも、途中からパズルが解けていくようだった。
“トカゲのしっぽ切り”嫌な言葉だが、
この話には切られる尻尾があり、負傷者もでる。
玉子はおばあちゃんと二人暮らし。
でも、入院してしまう。仕事から帰って来た時に、灯りのついてないことを感じ
初めて今までの有り難さを思う。
この本は★3つと思っていたが、読み終えた今、玉子の頑張りとおばあちゃんの好きな干し柿を思うと、★4つにしたいと思ってしまう。
2021、12、26 読了-
2022/12/22
-
2022/12/22
-
2022/12/22
-
-
会社の通報窓口で顧問弁護士や案件に応じて多くの弁護士と関わってきたので、懐かしく読ませて貰った。
前作では飛んだような剣持弁護士だったが、こちらでは一転してぶりっ子弁護士。常に周りの人に被害妄想気味で呆れてしまうが、徐々に背景が分かって来ると頑張っているので応援したくなる。
対象の彼女が転職するたびに、その会社が潰れてしまうという不可解な展開。殺人事件などが何件も出て来るし、関係する弁護士も刺されて行く。
最後に意外な黒幕が現れるが、それが謎の組織絡みとは飛躍しすぎな気もする。ドタバタな感じはあるが、ストーリーが面白いのであっという間に読み終わってしまった。 -
『元彼の遺言状』を読んだながれで、続編『倒産続きの彼女』を読了。前作よりもライトな感じで、弁護士を通じて、正規、非正規問題や、人が生きる上でどうしても感じてしまう劣等感やヒエラルキーをもってしまうことへの問いかけでした。
みにくいアヒルの子を喩えにだした、数学的には
アヒルの子も白鳥の子も違いは無かった、あると思い込んでいるだけ、みたいなところは確かに!っておもいました。
凪良ゆうも書いてました。真実と事実は違うけど
大切なのは解釈であると。
やっぱり生きてナンボです。
経営者の想いは計り知れないですが、
自らの命で負債を精算しても、残された人の心の負担はそれこそ計り知れない。
今回の主人公『玉子ちゃん』はそのトラウマをおばあちゃんと一緒にゆっくり乗り越えようと頑張ってきたのね。これからの幸せを祈らずにはいられません。
さぁ、更なる続編『剣持麗子のワンナイト推理』も読んじゃおっかな! -
2024/01/08読了
#新川帆立作品
剣持麗子シリーズ。
出来過ぎる麗子を疎む後輩の登場。
会社を倒産に導く女を調査中に起きる
殺人事件の謎を解く。
テンポが良く一気読みできる。面白い。 -
物語は、弁護士剣持麗子の一年後輩の婚活に励むぶりっ子弁護士美馬玉子が主人公であり語り部となっている。
ある日、合コンを終えて丸の内の勤務先山田川村・津々井法律事務所に帰ってきた。時刻は午後十一時を回っていたが、やるべき仕事は沢山あったのだ。勤務先の執務室に近づくと、剣持先生が仁王立ちしている。私は剣持先生が苦手だ。
玉子は二人暮らし、シマばあちゃんと同居で年齢は八十歳を超えている。毎年恒例の干し柿を作って食べさせている。何とばあちゃんは、結婚宣言をした。私があくせく働いている間に、イケメン爺さん(ムネちゃん)とデートを重ねプロポーズと指輪をもらったそうだ。仏壇には、父と母が二十年前の姿のまま微笑んでいる。
翌日午後三時会議室に召集され、津々井先生が入ってきた。クライアントの「ゴーラム商会が倒産しそうです」との情報を耳にした。
有名なアパレル企業で、海外の新興ブランドを日本に持ち込んで独占販売をする会社として創業し、三、四十年は経っている。しかし、独占販売契約が終了したという。明らかに契約条項の見落しか怠慢で、経営悪化に陥り資金繰りに困窮する。同社は事業部門の売却を試みるが、新たな問題が噴出した。
会社には内部通報窓口があり、密告により不正行為者の情報が出たのだ。しかし情報源が不明確、そして不正行為を犯す者の仕業であるが動機が分からない。津々井先生はチームを作り情報として挙げられた調査に乗り出す。これからという時に、ばあちゃんが倒れ入院した。玉子の心の中で糸が切れそうだったが、事件は最悪の展開になり絶体絶命の窮地に立たされた。
お決まりのパターンだがおもしろい。
読書は楽しい。元気が出る物語でした。
うっかり書き忘れるところでした。
ある休日出勤の昼食時、玉子が剣持先生の執務室に入ると手作り弁当を食べていた。玉子は「えっ、剣持先生が作ったの?」と聞いたら、黙ったまま食事を続けている。まさかと思いきや隣にいた同僚弁護士は、彼氏さんが作った弁当だと教えてくれた。ティファニーの指輪より信夫の弁当を選んだのか?
実におもしろい。
著者プロフィール
新川帆立の作品





