大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ステイホームは江戸で (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2021年11月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299021557
作品紹介・あらすじ
ドラマ化もされた「大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう」シリーズの最新作! 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発出される東京を離れ、関口優佳は自宅から200年前の江戸時代へと避難することに決めた。自主隔離をしたのち向かった江戸で、十手持ちの女親分として活躍する優佳=おゆうは、早速、南町奉行所の同心・伝三郎からとある調査を頼まれる。このひと月の間、子どもが攫われ、数日後に何事もなく戻ってくるという事件が続いているらしい。一方、跡目争いで世間の耳目を集めている材木商・信濃屋の周りでは、ついに殺人事件が発生して――。おゆうは現代科学を駆使し、二つの事件の謎に迫る!
感想・レビュー・書評
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コロナ禍初期の江戸と東京の行き来を、感染対策を気にしながら行なっています。ステイホーム中なので、宇田川とのやり取りも郵送や電話が多く、2年前の手探り期間を思い出します。
大店の身代について複雑に絡み合っているところをいつものように解決しています。関わる人数が多くて、登場人物を確認しながら読みました。
伝三郎さんの過去や先祖まで踏み込んだ内容に、いつお互いの秘密が詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
八丁堀のおゆうもあっという間に8作目。
現代と江戸時代の二重生活を送る内容も正直マンネリ化しつつあるものの、今回はCOVID-19の感染拡大という旬な話題を取り入れ、現代が自粛生活なら江戸時代でステイホームとなかなかな設定。
大店の跡継ぎに勾引しが絡む謎解きに、おゆうが今回も現代の科学技術に助けられながら大活躍。シリーズモノだけに安心してサクッと楽しめました。
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このシリーズも巻を重ねて、ちょっとマンネリ気味かな。と思ったら、今回は今が旬(?)の新型コロナウイルスが登場してニヤリ。
今回は江戸きっての材木商の跡目争いがテーマで、莫大な財産をめぐり何やら「犬神家の一族」みたいな展開になる。さらに町奉行所同心でおゆうの上司にあたる鵜飼伝三郎のある秘密が… -
新型コロナウイルスの蔓延する東京から、ステイホームに江戸へ。いいなあ!羨ましい!
これは設定勝ちといってもいい出だしと落ち。
間のミステリはチートな感じで解決してるので、本格とは呼べないけどコージーで好き。
鵜飼さんの朴念仁の焦ったさはもう呆れるのを通り越して、これもネタやねー。
宇多川さんにどんどん軍杯が上がってきてるので、もう少し焦った方がよい。 -
宇田川君がおゆうへの好意を自覚、おゆうがそれを知った時、がとても楽しみ
伝三郎含めた恋愛模様だけは完全に現代小説 -
ステイホームを真っ向ネタにして、成功作品。
日本人のコロナのファクターXがそうきたか!とウケた。
今回も宇田川絶好調、というかやりたい放題。グレーどころか犯罪だよ、あんた(笑)
谷中まで歩くのが遠いと文句言ったり、自腹でものすごい検査やったり、いつでもどこでも宇田川は宇田川。でも、そんな彼になんだか安心したりして。
今回の鵜飼さまネタはすぐ分かったので、まあ、そりゃ2人の仲は進まないよね~。
ワクチン接種後、身体じゅう痛くてダルいときでもするする読めた安定のこの軽さ。ご都合主義だけど、このシリーズやっぱ好きだなあ。 -
2022.1.29読了
現代の東京と江戸を行き来できるおゆうさんシリーズ。
現代に新型コロナが大流行。江戸にステイホームすることにしておゆうさん。
今回は大店の跡目争いに関わる事件を手掛けます。鵜飼様との仲もあいも変わらず進まぬ感じが焦ったいけれど、いい感じ。
毎回最後の鵜飼様の一人言が楽しみ。
今回は鵜飼様の秘密の一端が‥。
全てが明らかになるのももう少しかしら。