【2022年・第20回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来 (『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299024367

作品紹介・あらすじ

第20回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作は、現役弁理士が描く企業ミステリーです! 特許権をタテに企業から巨額の賠償金をせしめていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、「特許侵害を警告された企業を守る」ことを専門とする特許法律事務所を立ち上げた。今回のクライアントは、映像技術の特許権侵害を警告され活動停止を迫られる人気VTuber・天ノ川トリィ。未来はさまざまな企業の思惑が絡んでいることに気付き、そして、いちかばちかの秘策に……!

感想・レビュー・書評

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  • 第20回このミステリーがすごい大賞受賞作

    特許を特許権をタテにボロ儲けしていた特許やぶりのエキスパートが特許侵害からクライアントを守る防衛専門の特許法律事務所を立ち上げた!
    特許という知ってそうでよくわからないテーマを中心としたリーガルサスペンス作品!

    弁理士?特許法律事務所?主人公の職業を知らないパターンは初めてかも!魅力的なキャラクターそして題材も特許侵害とVtuberっていう斬新な感じで興味深々な雑学もザクザク知れるしリーガルサスペンス特有の論戦を楽しめてエンタメ感アゲアゲの良作!

  • 特許、と聞けばドクター中松か早口言葉か、くらいしか思い浮かばない程度には無知です。
    そこに「弁理士」という職業。どんな仕事だ?これはいったいどういう話なんだ?とワクワクしながら読む。

    いやぁ、これは楽しい。大鳳未来に惚れました。
    なんというか、1000メートル全力疾走、という感じの読み応え。知的興味と興奮両方刺激されつつ不利な状況のなかどう転ぶか転ばせるか、のドキドキも加味加味。
    特許取得やVTuberを目指す人必読。いや、目指さなくても必読。
    エンタメましましリーガルサスペンス!!

  • 少々都合がよすぎると思うところがあったり、これははたしてミステリーなのかと思ったりもしたが、面白かった。「このミステリーがすごい!」大賞の受賞作を読むのは初めてだが、過去の受賞作の中には話題になった作品もあるし、とにかく20年も続いている賞を取ったのだから、それだけのことはあるのだろう。それにしても、弁護士ならともかく、弁理士が主人公というだけでも読者を選ぶことになりそうなのに、特許権に専用実施権を設定したから特許権者も特許発明を実施できないとか、冒認出願だから特許は無効だとか、さすがに専門的すぎるのではないかと心配になった。案の定、巻末の選評には、三人の選者のうち香山二三郎が「…彼女が何故訴えられたのか、…如何せん話が専門的過ぎて細かいところがよくわからない。」と書いているし、瀧井朝世も「ただ、唯一の難点が、法律の説明の難解さ。」と書いている。大森望があまり気にしていないのは、かえって不思議。2022年1月21日第1刷発行。定価1540円(本体1400円+税10%)。

  • 特許、弁理士という角度からの話は面白かった。でも、今ひとつ勢いが足りないのかなあ?次作があるなら、それに期待。

  • 忖度なしで感じたことを書きます。

    文章はとても読みやすく、サラッと1日で読み終えることができました。

    内容は特許を専門とする弁理士のリーガルドラマといった感じでしょうか。
    終盤は「半沢直樹」のような問題に立ち向かっていく爽快感も感じられました。

    一方で専門的な要素が多く理解が難しい点もある。
    また、問題の解決が単純明快過ぎるため、ミステリーとしては深みがないようにも感じてしまいました。

  • 特許を専門とする弁理士・未来は日々各地に飛び回り、特許にまつわる案件をこなしていた。
    そんな時、あるVtuberが所属している会社から、特許侵害の警告状が届けられたということで、未来に依頼がきた。
    内容としては、人気Vtuberトリィが使用している映像技術が特許侵害(正確には専用実施権)ということで配信停止・損害賠償を求めるとのことだった。
    未来は、いかにして回避していくのか?


    第20回「このミステリーがすごい」大賞で大賞を受賞した作品です。
    弁護士ではなく弁理士が活躍する物語で、新鮮味がありました。主人公は大鳳未来。男勝りな性格で、頭のキレが良く、勝ちに導いていく姿に清々しさを感じました。

    どうしても前作の受賞作「元彼の遺言状」の主人公と比較してしまいますが、未来はまた違った鋭さで解決へと導いていくので、面白かったです。

    特に誰かが殺されるというわけではなく、トラブルを解決していくお仕事ミステリーとなっています。弁理士や特許だけでなく、Vtuberといった旬の話題も取り込んでいて、全体的にあまり知らない分野でしたが、色々勉強になりました。

    専門用語が飛び交うので、なかなか詳細まで理解しづらかったですが、なんとなくこうなんだという雰囲気だけでも面白く、今後の活躍にも期待がありました。

    おそらく、とんとん拍子に展開するだけでなく、読みやすかったのも要因があるのではと思いました。

    登場人物ですが、未来だけでなく、個性あふれるキャラクターが多く登場します。未来と同じ事務所にいる弁護士の姚やVtuberのトリィなど一筋縄ではいかない面々で、エンタメ性としても面白かったです。

    相手に負けるのでは?と思いながらも、「言葉」の隙間をくぐりながら、最終章での解決へと導いていく描写は読んでいてスカッとしました。言葉巧みに未来の口撃は圧巻でした。

    一般的にはあまり馴染みのない特許ですが、企業としては、当たり前のようにあるかと思います。
    なかなか一般向けにミステリーに取り込むことは容易ではないことだと思いますが、新たなミステリーの枠が広がって面白かったです。

  • 弁理士を題材したリーガルサスペンスに、旬の題材なVTuberというテーマを乗っけた作品。主人公が女性であることもあって、前回のこのミスの「元彼の遺言状」と比較してしまう。

  • 弁理士が主人公の小説は初めて。これは立派なビジネス・ミステリー

    途中まで、未来の調査はオーソドックスな手法だな、と思って読んでいたら、最後は特許法の隙間を縫って、ウィン・ウィンの絶妙な解決

    彼女の調査能力と交渉力はすごい

  • 弁理士が主人公の小説は珍しい。スマホで打ったようなサラサラとした文章で読みやすい。作者はアラフォーなのに、VTuberが出てきたりと感覚が新しいと思った。

  • 著者がラジオに出ていて面白そうだったので楽天ブックスで購入。

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