いつもの木曜日

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299032812

作品紹介・あらすじ

2021年、2022年本屋大賞2位受賞作家・青山美智子さんが贈る『木曜日にはココアを』に繋がる温かな物語。
累計26万部を突破した『木曜日にはココアを』。その12編の物語に登場したワタル、朝美、えな、泰子、理沙、美佐子、優、ラルフ、シンディ、アツコ、メアリー、そしてマコ。
これは彼、彼女たちがあの日に出会う前の物語。そんな前日譚を田中達也さんが作ったミニチュアとともに読む、絵本のような小説です。カップにココアが注がれるその瞬間を味わってください。

感想・レビュー・書評

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  • 素敵な一冊だったなぁ。
    全体を通して、ゆったり柔らかく、というメッセージを受け取りました。
    何かに急かされることなく自分のペースで歩くこと、もしも何かトラブルに遭遇したとしても、きっとそれには意味があるということ。
    嫌なことが起きたら嫌だなぁと考える時間が一番辛い。嫌なことが起きてから考えればいい。
    あー本当に素敵な一冊だった。
    こんな本を読んだ後には誰だって柔らかい表情になっているはず。
    こんな表情で毎日過ごせたらいいな。

  • 木曜日にはココアをの出会い前のエピソード0のようなスピンオフ作品。1ヶ月前に主作品読んだのに忘れちゃってる人物がいる。ゴメンなさい。
    青山さんの文章に素敵なデザインの絵が散りばめられて絵本を開いてるような感覚で眺められました。

    私にとって木曜日って情緒不安定になりがちな日なんですよね。週末どこの山に行こうか天気をそろそろ本格的にチェック始める日なのでそのまま晴れなら問題なしなんですが、不安定な気圧配置だと振り回されて落ち込んだり、より晴れそうなエリアの山に変更してみたり、いろいろ悩んだ挙句、特に3人以上で計画する時は気があうメンバーでも本音がわからないことが多くって擦り合わせが難しく、キャンセルしたり中止になったりで凹んじゃいます。

    青山さんの作品は基本安定の兆しが見えるから嬉しくなるし期待していいかな。

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      しじみさ〜ん、こんばんは(^^♪
      おお、今日も行けましたか〜?
      お帰りなさい♡
      え、いーなぁ。天然物のナメコですね。自分で収穫して来たとは凄...
      しじみさ〜ん、こんばんは(^^♪
      おお、今日も行けましたか〜?
      お帰りなさい♡
      え、いーなぁ。天然物のナメコですね。自分で収穫して来たとは凄いですねぇ…ⰔⱄⱄⰔⱄ
      青山さんの本、癒されていいですよね。連作、繋がるように物語を作れるってスゴいですよね。
      優しくて上品なのも素敵です…(ღˇᴗˇ)。o♡
      2023/11/05
    • つくねさん
      天然のナメコは味が濃くって一度食べるとやみつきになります。
      ナメコ汁にするのが一番美味しいです。
      天然のナメコは味が濃くって一度食べるとやみつきになります。
      ナメコ汁にするのが一番美味しいです。
      2023/11/05
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      味が濃いんですね〜
      ゚+。:.゚おぉ(灬º﹃º灬)ぉぉ゚.:。+゚
      なめこ汁〜好きなんですよ〜♡
      味が濃いんですね〜
      ゚+。:.゚おぉ(灬º﹃º灬)ぉぉ゚.:。+゚
      なめこ汁〜好きなんですよ〜♡
      2023/11/05
  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆□
    「木曜日にはココアを」を読んだのが去年の6月でした。さすがに記憶はほとんどありませんでしたが、読んでいると思い出していきました。

    1人のお話が、3、4ページで、詩集のような感じでした。心がほわっと温かくなりますが、さすがに数ページしかないので、もうちょっと、その世界観に浸りたいと思ってしまいます。

    いろいろなメッセージを受け取って、勝手に解釈して、また楽しい1日を過ごせるように、歩んでいきたいと思います。

    ・自分が受け取っているものに目を向けよう。
    ・急がずに待つことも必要。ゆっくりと、今に目を向ける時間は大切。
    ・その一歩は自分の判断によるもの、自分のことをちゃんと信じて、その一歩を踏み出そう。
    ・1日の喜びをしっかりと味わって、毎日乾杯をしよう。
    ・何かをやりたい、知りたい、と思った時点で人は変わる。その想いによって、さらに向こうへ進んでいける。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆□
    マーブルカフェの一杯のココアに繋がる、彼と彼女たちが「あの日に」に出会う前の物語


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆□
    1.ワタル カフェ店員
    2.朝美 広告代理店勤務
    輝也(夫)、拓海(息子)
    3.えな 幼稚園教論
    4.泰子 幼稚園教論
    5.理沙 婚約中
    ひろゆき(婚約者)
    6.美佐子 金婚旅行前日
    進一郎(夫)
    7.優 ワーホリ中
    8.ラルフ サンドイッチ屋
    みくじみたいな猫
    9.シンディ アロマセラピスト
    10.アツコ 翻訳家
    11.メアリー 渡航中
    12.マコ 英会話スクール講師

  • フォローさせていただいている方に『木曜日にはココアを』をおすすめしていただきました。図書館で借りようと思ったのですが、間違えて本書を借りてきてしまいました。でも、『木曜日にはココアを』につながる物語だそうで一安心。マーブル・カフェがどれほど素敵なところなのか、また、そこで本作に出てきた人々がどう関わるのか、とても気になります。

    本書では、人生のちょっとした契機が美しく描かれていて、私の日常にもそういうきっかけが転がっているのではないかなと思いました。余裕をもつこと、冷静でいること、大切にしたいです。

    田中達也さんが作ったミニチュアとともに読む、絵本のようにカラフルな本書。ページをめくる度に心が躍ります。

  • 「木曜日にはココアを」に登場した人達が、あの日に出会う前の物語。
    そんな前日譚を田中達也さんが作ったミニチュアと共に読む絵本のような小説。

    こちらの本も青山美智子さんの文章が
    そして絵も
    とっても素敵。
    心にすうっと…しみ込んでくる感じ…
    心情描写が詩的な表現で流れてくるよう。
    疲れているときにもサラサラ読みやすい。

    ちょっと、気に入った言葉があった。
     
     なんだ、
     けっこう
     悪くないじゃないの、
     今の自分…。

    時々
    力をもらおう……

    • かなさん
      チーニャさん、私もこの作品好きです(#^^#)
      ほっこりしますよねぇ~♪
      青山美智子さんの作品って
      どれもすごくいいけど
      この作品っ...
      チーニャさん、私もこの作品好きです(#^^#)
      ほっこりしますよねぇ~♪
      青山美智子さんの作品って
      どれもすごくいいけど
      この作品って、あとから眺めても癒されますよねぇ!
      なので、購入して家にあったんですが
      離れて暮らす娘が読みたいというので送ってあげました(^-^;)
      年代関係なく、読みたいと思わせる青山美智子さん
      やっぱ、いいですよね(^O^)/
      2023/08/12
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      かなさ〜ん、コメントありがとうございます(^^♪

      そうですね、この本。
      癒やされますよね〰️♡

      遠く離れて暮らしている娘さんも時々読んだ...
      かなさ〜ん、コメントありがとうございます(^^♪

      そうですね、この本。
      癒やされますよね〰️♡

      遠く離れて暮らしている娘さんも時々読んだり眺めたりしているのでしょうね〜ღ˘◡˘ற⋆*:."
      母娘で同じ本を読むなんて
      とっても、素敵ですね(✪▽✪)
      2023/08/12
  • 青山美智子さんのマーブル・カフェシリーズ。
    一つひとつの物語が前向きな素敵なお話です。
    とてもポジティブになれる本です。

  • 『木曜日にはココアを』に登場した人々の
    絵本のような スピンオフストーリー。
    13人の人生が 彩り豊かに描かれます。

    「俺ね、見る目だけはあるんだよ」
    が口癖だったマスター。
    力を持っているのに埋もれている人を
    引っ張り出して世の中に広めることが
    好きな人だったはず。
    「楽しみなことがたくさんある人生が幸せ」
    って素敵な言葉。

    あとは、マスターの『マーブル・カフェ』
    に集う人々12人。
    それぞれのストーリーに
    キラリと光る言葉が散りばめられます。
    その中から3人、紹介させてください。

    [シドニー滞在中の優]
     絵を描くことが好き。
     神様、ありがとう。
     私に「好き」をくれて。

    [闘病生活を終えたメアリー]
     何でもできるようになる中で、
     いつしか今ほど心を動かさなくなる
    かもしれない。
     慣れてしまったとたんに
     色あせていく幸福は、
     不幸であることよりも寂しい。
     だから現在を書き留めたくて
     手紙を書く。
     未来の自分に…。

    [英会話講師のマコ]
     何かをやりたい、知りたい、
     と思った時点で人は変わる。
     それまでいた場所から
     少し遠くへ進んでいる気がする。
     願いや夢に向かって放たれた
     想いの強さが日々を動かしていく。
     そのきらめきこそに
     私は感動してやまない。
     それが生きることなのだと。

    何気ない日常の中に、
    キラリと輝くものを見つける。
    青山美智子さんの言葉には
    魔法がかかっているみたい。

    好きな本が読めることに感謝して
    「あれもしたい、これも読みたい」
    と願いながら
    カフェに集う人たちみたいに
    私も きらめいていたいな。

    • yyさん
      青山美智子さん、です。
      呼び捨てにしちゃった!
      恥ずかしい…。
      青山美智子さん、です。
      呼び捨てにしちゃった!
      恥ずかしい…。
      2023/02/17
    • ☆ベルガモット☆さん
      yyさん、こんばんは☆彡
      お返事ありがとうございます!おお、やはり人気で結構待つわ状態になるんですね~yyさんとカフェで遭遇したら嬉しいで...
      yyさん、こんばんは☆彡
      お返事ありがとうございます!おお、やはり人気で結構待つわ状態になるんですね~yyさんとカフェで遭遇したら嬉しいです♪
      『永遠を探しに』のチェロ話も実は気になってまーす。
      2023/02/17
    • yyさん
      ベルガモットさん

      「永遠(とわ )を探しに」は、もしかしたら図書館ですぐ手に入るかも…ですね。
      心があったかくなるお話でしたよ✨
      ベルガモットさん

      「永遠(とわ )を探しに」は、もしかしたら図書館ですぐ手に入るかも…ですね。
      心があったかくなるお話でしたよ✨
      2023/02/17
  • 『木曜日はココアを』の前に手にしてしまった。
    青山美智子さんの文章とイラスト、田中達也さんのミニチュアデザインがハーモニーとなって音楽を奏で始める。
    仕事で張り詰めていたお母さんのバッグの底の積み木が大切なことに気づかせてくれる。
    他人と比べて云々じゃない。自分の仕事に誇りを持って、そう子ども達のきらきら笑顔に誇りをもって、えな先生。
    苺が手に入らなくなって、ハッと気づいた「オレンジの店」の店長さんの話。
    ひとつひとつが、掌の物語の体温を持っていた。
    つぎこそ読まなくちゃ。
    『木曜日はココアを』を。

  • 大人気の青山美智子さん初読み。
    普段刺激を求めて読書することが多く、ほっこり系の小説にハイハイ綺麗事、と思ったりすることもある私ですが、なんでだろう、この本は素直にいいなあと感じた。
    絵も可愛く、ゆっくり味わうように読んだ。

    最近残業でバタバタしているから、広告代理店の朝美の章が一番心に残った。
    「サービスって、相手のことを想って、心を配るってことだ」「私はクライアントをなんとか「落とそう」としていたけど、それは違う。彼らは敵ではないし、獲物でもないのだ。私はただ、彼らと一緒に、おもしろいものを生み出したい。」いやーほんとに心に留めておきたい言葉だな。

    この本スピンオフなの知らずに、1冊目として読んでしまった。本編『木曜日にはココアを』も読みたい。

  • 『木曜日にはココアを』の絵本バージョンのような可愛らしい作品。
    装幀はシンプルかつ可愛らしいものだけれど、内容は青山節が冴え渡ったもの。
    今の私の状況・心境にピタリと当てはまって、心に突き刺さる文章が多かった。

    2杯目 朝美
    :私はクライアントをなんとか「落とそう」としていたけど、それは違う。
    彼らは敵でもないし、獲物でもないのだ。

    3杯目 えな
    :身を固くして戦闘態勢に入るんじゃなくて、心をやわらかくしてどんと構える、そういう強さが私は欲しい。

    4杯目 泰子
    :信号は、青。
    誰にも合わせなくたっていい。自分のルールでいけばいい。
    私は胸を張って、進むことのできる道を歩いた。

    5杯目 理沙
    :青信号の点滅は、「早く渡れ」と急かしているんじゃなくて、「次の青が来るまで今は少し待ったほうがいいよ」と教えているんじゃないかな。
    赤信号から青信号に変わるまでの時間は、ちっとも無駄じゃない。

    6杯目 美佐子
    :何が大丈夫って、まずは「きっと大丈夫」を手に入れたことが、大丈夫。

    8杯目 ラルフ
    :柔軟であること。そして冷静であること

    10杯目 アツコ
    :しわもシミも白髪も、まあ、できるところまで抗いつつも、おもしろがりながら付き合っていこう

    特に突き刺さった文章を拾い出してみた。
    こうして改めて見ると…私って仕事や日常生活に行き詰まっているんだな。客観的に自分を見つめることができて良かった。

    プロフィールによると作者の青山美智子さんは私と同い年。
    だから文章が気持にハマっていくのかもしれない。
    気持ちが凹んだ時、今回拾い出した言葉を読み返してみようと思う。

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著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

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