- 宝島社 (2023年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784299042941
作品紹介・あらすじ
七月隆文さんが贈る、ハーブの香りただよう癒やしの物語が、待望の文庫化! 13歳の春休み。家でも学校でも居心地の悪さを感じていた由花は、家族のもとを離れ、田舎で薬草店を営むおばあちゃんと暮らす決心をする――誰にも言えない友達・サラとの永遠の友情を守るために。森の中に佇む古いが落ち着いたお洒落なお店、自分のために作られた手作りの部屋、魔法の本みたいな日記帳、そして、由花のための特別なハーブティー……。おばあちゃんとサラと一緒の田舎暮らしは、由花の心をふんわりと満たしていく。それは、春を迎える再生のはじまりだった。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』や『100万回生きたきみ』など、細やかな心の機微を瑞々しく描く名手・七月隆文さんが綴る、少女達の物語がはじまります。
※本書は2020年10月刊行の単行本『サラと魔女とハーブの庭』を文庫化したものです。
感想・レビュー・書評
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『サラと魔女とハーブの庭』はまさに魔法のような物語だと感じられましたし、おまけに表紙の色遣いも綺麗で優しかったです。由花の祖母が由花の手や腕をハーブオイルでマッサージするシーンには何だかとても癒やしを感じましたし、由花の祖母の経営するハーブショップにも行ってみたくなりました。
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☆3.8
表紙の可愛さに惹かれて購入した作品。
読んでいて、梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」を思い出しました。
思わず香りが漂ってくるようなハーブティーやハーブを使った美味しそうなお料理の数々に癒されました❁⃘*.゚
そして優しい理解者である由花のおばあちゃんがとっても素敵でした!
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『西の魔女が死んだ』と似たような雰囲気と設定
学校に馴染めなかった子が、
田舎の祖母のハーブ屋を手伝う話
沢山のハーブが出てくる
サラは架空の友達
200頁と少しで、さくっと読めて、
物語は一見、浅い水面のように見えるけど、
少女の多感な機微を深く捉えてた
『スーッコ』な話 -
梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」がとても好きでタイトルの雰囲気や裏表紙のあらすじが凄く似てるなぁと思い購入。
ストーリーは違うけれどお婆ちゃんの雰囲気や情景、お料理の感じもやはり「西の魔女が死んだ」に似てる!
都会に疲れた少女が心を休めに田舎で薬草店を営むお婆ちゃんの家にやって来た。
お婆ちゃんのお店を手伝いながら、自然、ハーブ、お婆ちゃん…そしてなによりサラの力を借りて少しずつ心が癒され和み、前を向ける自分へと成長していく。
世界観がとても素敵です。
穏やかに流れる時間の中で自然やハーブに囲まれて過ごす日々…とても憧れる。
心と体に自然の栄養をあげながら薬草店を営む…羨ましい限り!
心がしなやかに穏やかに、密かに凛とした強さを持ち合わせ整っていく由花、きっと素敵な大人になっていくのでしょう。
あなたの成長をお婆ちゃんやサラもきっと楽しみにしているはず!
心が疲れた時何度も読みたい。 -
学校に馴染めなくなった由花はハーブ店を営むおばあちゃんの元へ。ハーブ店を手伝いながら色々な人と触れ、少しずつ自分の居場所を認識していく。
前に読んだ本が少し後味悪かったので、清涼剤として選んだ本。七月隆文さんらしい優しい文体には癒されたものの、この手のお話は梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』の印象が強すぎて、何となくさらりと通り過ぎてしまった感じ(T . T)
でもでも、出てくる食べ物が本当に美味しそうだった(o^^o) -
学校に馴染めなくなった少女が訪れる、ハーブ屋さんのおばあちゃんと少女だけの友達サラとの物語。
現実から離れ、ハーブに囲まれた魔法のように輝く毎日と、サラの秘密が少女の短いお休みを彩っていた。
中学生になった途端に大人に近づく周囲にどうしても馴染めなくなってしまった主人公の少女由花。
子どもと大人の境目に立つと戸惑ってしまうことはあるだろう。
その戸惑いから守るかのように、子供らしさが溢れるサラがいた。
大人になりきれない由花の心情は、所狭しと見てとれた。
愛らしいニオイスミレをぶちっと摘むおばあちゃんに驚くこと。
不思議なことは合理的な理由を突き詰めず、不思議なままで受け入れること。
反対に、大人へと近づく描写もある。
オリジナルの言葉にほんの少し恥ずかしさを覚えること。
一目惚れした少年に、大切なお守りを渡すこと。
だんだんと大人に近づくにつれ、別れなければいけないものも多いが、子どもの時に手に入れられなかった心と出会うこともできる。
由花の成長が切なくとも希望に満ちていた。 -
学校に行くのが怖くなって不登校になった由花、子どものときからそばにいてくれたサラが、中1の3学期からほとんど出てこなくなった。春休みに、ハーブ店を営む祖母のところに連れてこられた。やさしいけれども凜とした祖母に見守られながら、出会いがあり、少し成長した由花は、サラとの別れを受け入れて、13歳から14歳に、中学2年からまた学校に行けるつもりになれた。
小林くんのお母さんやおばあちゃんにはサラが見えていたような。お人形と猫とサラが不思議なまま終わった。小林くんと話せたんだから、学校でも大丈夫。 -
こういう癒しの本はすき。バーブも魔女もすきなので、良い本に出会えた^^
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スラスラ読めた。こういうハーブのお店とか庭とか私も行きたい。中学生の主人公の特有の揺れる気持ちと、おばあちゃんの余裕がよく表現されてる。
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思春期のなんともいえない感情、子どもでもなく大人でもない。
心と体がちぐはぐなあの不思議な時間。
サラが心の支えだったのに自分はもう大丈夫だと自覚してお別れすることは勇気がいることだが、由花が大人として一歩を踏み出そうとしている姿に応援したくなった。
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主人公の由花が、モヤモヤした想いや不安に押しつぶされそうになりながらも、自分と向き合って、少しずつ成長していこうとする物語。
由花の空想上の友達「サラ」のように、この人は自分の味方だ!とかこの人が居てくれたら大丈夫だ!って思える友達が居るって本当に心強いし、幸せなことだと思います。
でも、大人になると、いつしか現実的になってしまうし、子ども心も捨てようとしてしまいますが、無くしかけていた純真な心を思い出させてくれるようなお話でした。
おばあちゃんの存在はもちろんのこと、ハーブショップがとてもあったかくて、幸せな空間で、思わず行ってみたくなります。 -
最初本を開いて少し読み進めたら惹き込まれるみたいにすんなり入ってくるストーリーでハーブ好き不思議空間が好きな私にはかなり好きな感じでした。
最後までサラはなんなのか…謎は明かされる事はなく読み手の妄想とこうだといいな~ってのが詰まってる作品。
物語に出てくるおばあちゃんの生き方羨ましいかぎりで孫への接し方すごいし、ハーブティーやでてくる食べ物は美味しそう~って思いながら、ゆかちゃんの心情と心の動き、子供から大人になる複雑な感じと同級生とのコミニュケーション、その人間模様がなんともじんとしました。
ゆかちゃんが素敵な大人になってくれたら嬉しいな。 -
イマジナリーフレンドだったのかな、サラ。それとも保護したあの猫ちゃんだったのかな。
レモンバーム、めっちゃ芝のかほりだけど、飲むと美味しいのよね。
西の魔女は死んだ、に似てるお話だなとは思ったけど、ずっと後ろしか向けなかったのに、前を見据えられるようにすらなったって、凄い事だと思う。 -
主人公の不安定な心の描写が自分の過去と重なり、子供から大人になる過程で抱いた感情を思い出しました。
おばあちゃんの温かくて全てを包み込むような優しさに感動しました。 -
永遠じゃないのよ
今の私に程よくぴったりで
大好きなお話しになりました
このタイミングで出逢えてしあわせ
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梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』が好きで、似た設定が気になったため購入。
おばあちゃん(魔女)は人生の教訓なんかを直接教えたりはせず、ただ由香が安らげる居場所をくれて、そっと見守ってくれる。
由佳はサラに頼りながら、大人ではないけれど子供とも言い切れない今の自分を受け入れようと試行錯誤していく。
やさしい文章で、すらすら読めるので久しぶりに一晩で読み切りました。
ほっと心があたたかくなるとともに、もう子供に戻ることはできないというかなしさも感じました。 -
大人と子どもの境目の時期に差し掛かった少女の気持ちの揺れが、とても丁寧に表現されていて、そんな時代があったなぁと懐かしくなったり、主人公に「ゆっくりゆっくり大人になりなさいね」「大人になるって怖いことじゃないのよ」って言ってあげたくなるような物語だった。
リンネルで連載してたお話みたい。確かに雰囲気がリンネル。(リンネル好き!紹介してるお洋服は似合わないんだけど) -
短い文章と会話で、テンポよく進んでいく。
ずっとやさしいBGMが流れているような、心地よい読中・読後感。
大人になりたくない由花の気持ち、ちょっとわかる。
知らないうちにどんどん環境が変わっていって、それまでの当たり前が当たり前でなくなっていく。そんな変化に上手く適応できなくて、苦しくなる。
自分だけの儀式があったり、でもいつのまにかその儀式は忘れてしまっていて必要もなくなったり。
あぁ、こうやって大人になっていくのか。と、ちょっと懐かしくなったり、「がんばれ」と由花を応援したくなったり。
なにより、おばあちゃんやお母さん、由花の周りの人たちがあたたかいことにホッとする。
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まずは、思春期の少し傷ついた少女が、自分の家から少し離れて、そこでの出会いをきっかけに段々と自分を癒していく話が好きなのだなと、これを読みながら改めて実感しました。
由花には、空想の友達であるサラが居る。由花の絶対の味方でいてくれるススキ色の髪の親友。けれど中学生になった今、サラとだんだん会えなくなって。
おばあちゃんのハーブショップに来たらきっとまた会える。だってここで私はサラと出逢ったのだから。
「北欧の魔女の血を引いているのよ」と教えてくれたハーブショップを開くおばあちゃん。
再び見えるようになったサラ。
美味しいご飯に、自分だけのハーブティー。新しい日記帳。素敵なものに囲まれた自分の部屋。
由花はここにずっと居たいと思い・・・
「ハーブは自分で育つ力が強いから手を添えるくらいでいいの」
とは、ハーブの育て方を聞かれたおばあちゃんの言葉ですが、作中でもおばあちゃんは終始由花に手を添えていてくれた印象でした。
ハーブと同様、孫も自分で育つ力があると信じていたのでしょう。
時間が進む事で変わっていく事。それは怖がる事ではないのだと、ハーブの優しい香りが心穏やかに受け入れさせてくれるような優しいお話です。 -
―世界中のハーブがあなたを守ってくれるの
著者プロフィール
七月隆文の作品
