ホワイトバグ 生存不能 (宝島社文庫)

  • 宝島社
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感想 : 30
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  • 本 ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299045348

作品紹介・あらすじ

謎の異常気象! 連続怪死事件!
その猛烈な吹雪が過ぎ去ると、死体の山が築かれる――

「あらゆるジャンルを覆い尽くす、前人未到の“絶滅”娯楽小説!
“人類絶滅”が絵空事ではなくなった今、本作が描く”犯人“も創作とは言い切れない」――小島秀夫(ゲームクリエイター)

「どう考えても、必読の一冊」――村上貴史(書評家)

累計137万部突破「生存者ゼロ」シリーズ著者が贈る、衝撃パニック小説

(あらすじ)
アフガニスタンと中国を結ぶワフジール峠で、中国の国境警備隊が全滅した。
タジキスタン側から登ってきた日本の気象観測隊も、猛烈なブリザードのもとで何ものかの襲撃を受ける。
果たして極寒の山岳地帯でなにが起きたのか。グリーンランドで同様の現象を目にしたプロ登山家の甲斐は、
連絡の途絶えた気象観測隊の救出に協力するよう政府に求められ、研究者とともにワフジール峠に向かうが……

感想・レビュー・書評

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  • パニックエンターテイメントストーリ!
    世界を、日本を救うことができるのか?
    そこで起きる人間ドラマ、親子のベタなストーリ展開。
    こうしたベタなストーリ展開は大好きです(笑)

    ゼロ三部作が思い出されます。
    グリーンランドで起きた遭難事故。しかしその実態は、惨殺された死体。
    さらに、ワフジール峠で連絡を絶った気象観測隊。
    いったい何が起きたのか?
    その真相を調査すべく、集めらたのは専門家はたったの3人(笑)
    プロの登山家の主人公の甲斐、昆虫学者の丹羽、学会からつまはじきされている地質学者の上条。
    真相を隠しながら、3人を送り出す政府。

    そして、甲斐は同じくプロ登山家の奥さんを山で救助失敗して亡くしている。息子はそんな父親と気持ちが離れている。

    そんな設定です。
    もう、親子ドラマが想できますよね(笑)

    そして、事件の真相は、これまた驚き!
    地球温暖化を引き金に発生した古代生物。
    これ以上は、ネタバレになるから書きませんが、それらとの戦いになります。

    日本を救うことができるのか?
    生き残れることができるのか?

    クライマックスにむけ、それぞれの想いが交錯します。
    甲斐と息子。
    自衛隊や政府
    最後、甲斐が下した決断は..

    しかし、こういう事案ってある意味起こりそう!
    地球温暖化で溶けだした表土の下から未知のウイルス発生とかありそうですよね。

    近未来の預言書とならないことを祈るばかりです!

  • 新生物の脅威に立ち向かう登山家達のSFパニック小説。
    このミスシリーズの作品ではある物のミステリーの要素は少なく、どうやって新生物に立ち向かっていくのかというパニック小説の部類と役人と民間人の攻防による人間ドラマ、そして今回の3人の調査人の家族との濃密なやりとりの家族ドラマの軸で描かれている。
    新生物の生態の生々しさやそれに襲われ人が亡くなっていく様子がとても怖かったです。その原因になったのも人間の開発というのも現代の問題に繋がってるように感じました。そんな殺伐とした中にも甲斐家の家族仲がゆっくりと修復されていくのはとても読んでいて面白かったです。母親の死をきっかけに気まずくなってしまった関係が少しずつ直っていくのがとても良かったです。
    様々な軸が物語を面白くしていて、読み応えがあるので是非読んでみてください。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    甲斐浩一:諏訪部順一
    丹羽香澄:種崎敦美
    上條常雄:鳥海浩輔
    中山誠司:田中秀幸
    織田武彦:山路和弘
    宮崎:茶風林
    村上:千葉繁
    甲斐健人:山下大輝

  • 装丁の意味を知った時さらに鳥肌、、

    ほんとに起こりそうで
    絶妙に未来設定なのもリアル、、

    私は寝る前には読めなかったです

  • ネタバレになるので詳しくは書きませんが、人類滅亡の危機を描いた小説です。温暖化が一つの引き金となりますが、リアルでもどんどん融けてる永久凍土かとかから何が出てくるかわからないので、まったくの絵空事ではないと思います。
    登山家、研究者、政治家、自衛隊員、そしてそれぞれの家族。それぞれに責任があり、譲れないものがある。そういった人間ドラマも読みごたえがあります。

  • 筆者はゼロ三部作の安生正氏。タイトルにゼロはついていないが、本作も同じようなパニックミステリー。世界のあちこちで惨殺される人達。犯人は?人間や獣ではなく、地球温暖化のために目覚めた古生物であった。それは小さなクマムシのような生物で、人の体内に侵入し、内臓を食い破ってしまう。これに対抗するのが、たった三人の日本人というのは、ちょっと苦しい設定かな。

  • 表紙の絵。
    なんで手前は雪が積もっているのに、遠くの山々は積もっていないのか?

    と思ったら…。

    地球環境の変化は、もしかしたら本当にこの小説のような事態をまねくのかも!?しれません…。

  • 構想は『塩の街』と同じ。
    ただ、こちらはよりリアリティーがあり、臨場感がともなう。
    『塩の街』三部作も大変人気のあるシリーズですが、有川浩さんらしいドラマティックな視点が多いのに比べ、本作品はいい意味で、みんなが男前に成長していくところがすきでした。

  • 地球は人類だけのための星ではない。地球に住む生き物たちを我が物顔に破壊しつくそうとしている人類を見過ごすわけがないと感じている。
    こんな方法で人類を滅ぼそうとするのかもしれないと同意してしまいそうになる。未知の生き物は生きようとし増えようとしているだけにすぎないのに

  • 登場人物がステレオタイプ気味もあるが、ぐいぐい読ませる

  • このミスっと思って購入したけど、あれー?思ってるのと違った。
    世界が終わりそう系パニック系小説でした。
    きっと知ってたら読まなかったな…。

    面白くないわけじゃないんだけど、全体的に取ってつけた感があってイマイチ世界観に入り込めず。
    まだ宇宙人とかのがSFと割り切って読めたかも知んない。

    ロープが千切れて血がついてた亡くなり方してた方いらっしゃったけど、めちゃめちゃ素早く噛みついたってこと??
    新生物がロープ噛みちぎったってことでいいのかな?
    それともものすごい人にくっついちゃって重くなって千切れちゃったとか?

    途中で福岡に派遣になる甲斐さんも、途中からなんだ!?ってなるし。
    坑道はいるのにナンチャラ酸持ってて当然やろがい!甲斐さん持ってないんかい!ってなったし。
    なんか最後に唐突感ある登場の織田さんだし。

    なーんか全体的にちょっとしっくりきませんでした。



    @手持ち本

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著者プロフィール

1958年、京都市出身。京都大学大学院工学研究科卒。第11回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『生存者ゼロ』にてデビュー。同作から続く〈ゼロ〉シリーズは、累計130万部を超えるベストセラーに。現在、建設会社勤務の傍ら、執筆活動を続けている。著書に『レッドリスト 絶滅進化論』(幻冬舎文庫)、『ホワイトバグ 生存不能』(宝島社)、『不屈の達磨』(角川春樹事務所)などがある。

「2022年 『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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