名探偵じゃなくても

  • 宝島社 (2023年12月8日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784299048776

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計10万部突破
『このミス』大賞受賞作
『名探偵のままでいて』続編

南原清隆(ウッチャンナンチャン)感嘆!
「幻影の中に誰も見えない真実が見える認知症の祖父とその孫娘。
登場人物たちが私の心に棲みついて、ミステリーの連鎖にドキドキしながらも、
一編の人情落語のように余韻が残りました」

〝密室状況からの消失〟〝学校の七不思議〟――
謎を解くのは認知症を患う、私の祖父。

(あらすじ)
クリスマス直前、居酒屋で〝サンタクロース消失事件〟について議論していた楓たちは、紳士然とした男性・我妻に声をかけられた。彼は、かつて小学校の校長を務めていた楓の祖父の教え子なのだという――。〝連続自殺未遂事件〟や〝泣いている死体〟など、楓や我妻が持ち込む不可解な謎を、レビー小体型認知症の祖父が名探偵のごとく解決する。しかし、その症状は一進一退を繰り返しており……。

感想・レビュー・書評

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  • 前作「名探偵のままでいて」を読み終えて2ヶ月弱…
    やっと図書館にてお借り出来ました♪

    ミステリー小説の枠を超えた深い人間ドラマが描かれています。
    うん、これぞハートフルミステリー
    (*´▽`)ノノ

    前作同様に大満足の1冊でしたが、やはり☆5つとはならず...(˙꒳​˙*?)オヨヨ?

    物語の中心にいるのは、レビー小体型認知症を患う元小学校校長の祖父と、その孫娘である楓です。
    祖父は幻視を通じて事件を解決する「安楽椅子探偵」として活躍し、楓はそのサポート役として物語を進めていきます。

    この作品の魅力は、何と言っても祖父のキャラクターにあります。
    彼は病気により現場に行くことができませんが、その豊富な知識と経験、そして鋭い洞察力で次々と難事件を解決していきます。
    特に「サンタクロース消失事件」や「連続自殺未遂事件」など、複雑で解決が難しい事件を、祖父の独特な視点で解き明かしていく様子は圧巻です。

    また、物語の中で描かれる家族の絆や、祖父と孫娘の関係性も非常に感動的です。
    楓は祖父の病気に対して理解を示し、彼の推理をサポートすることで、二人の絆が深まっていく様子が丁寧に描かれています。
    特に、祖父が幻視を通じて見たものを楓が現実世界で確認し、二人で協力して事件を解決していく過程は、読者に強い印象を与えます。

    さらに、この作品は古典ミステリーの要素を多く取り入れており、ミステリーファンにはたまらない内容となっています。
    例えば、アガサ・クリスティのような「安楽椅子探偵」のスタイルや、シャーロック・ホームズを彷彿とさせる鋭い推理力など、古典的な探偵小説の魅力が随所に感じられます。

    『名探偵じゃなくても』は、単なるミステリー小説にとどまらず、人間ドラマや家族の絆、そして古典ミステリーの魅力を存分に味わえる作品です。
    小西マサテルの巧みなストーリーテリングと、キャラクターの深い描写により、読者は最後まで飽きることなく物語に引き込まれることでしょう。

    やっぱり、クリスティやクイーンも読みたくなってきた( ¯꒳​¯ )ᐝ(←単細胞ですなぁ)

    でも、これからちょっと大作に手をつけようと思っているので…
    もうちょいガマン(><)


    【レビー小体型認知症】
    せっかくなので、少しまとめておきましょう。
    レビー小体型認知症(LBD)は、脳の神経細胞にレビー小体と呼ばれる異常なタンパク質が蓄積することで発症する進行性の認知症です。主な症状には以下のようなものがあります。

    幻視:実際には存在しないものが見えることがあります。

    パーキンソン症状:手の震え、筋肉の硬直、動作の遅れなどが見られます。

    認知機能の変動:日によって、または時間帯によって認知機能が変動することがあります。

    自律神経症状:立ちくらみ、便秘、尿失禁などが起こることがあります。

    睡眠障害:睡眠中に大声を出したり、暴れたりすることがあります。

    LBDの診断には、神経学的検査や画像検査(MRIやCTスキャン)などが用いられます。治療法は症状の管理が中心で、薬物療法や理学療法、作業療法などが行われます。


    <あらすじ>
    レビー小体型認知症を患う元小学校校長の祖父と、その孫娘である楓が中心となります。祖父は幻視を通じて、現場に行かずに事件を解決する「安楽椅子探偵」として活躍します。

    物語は、クリスマス直前に居酒屋で「サンタクロース消失事件」について議論していた楓たちが、祖父の教え子である我妻と出会うところから始まります。彼らは「連続自殺未遂事件」や「泣いている死体」などの不可解な謎を持ち込み、祖父がその推理力で解決していきます。

    この作品は、古典ミステリーの要素も多く取り入れられており、ミステリーファンには特に楽しめる内容となっています。



    本の概要
    シリーズ累計10万部突破
    『このミス』大賞受賞作
    『名探偵のままでいて』続編

    南原清隆(ウッチャンナンチャン)感嘆!
    「幻影の中に誰も見えない真実が見える認知症の祖父とその孫娘。
    登場人物たちが私の心に棲みついて、ミステリーの連鎖にドキドキしながらも、
    一編の人情落語のように余韻が残りました」

    〝密室状況からの消失〟〝学校の七不思議〟――
    謎を解くのは認知症を患う、私の祖父。

    (あらすじ)
    クリスマス直前、居酒屋で〝サンタクロース消失事件〟について議論していた楓たちは、紳士然とした男性・我妻に声をかけられた。
    彼は、かつて小学校の校長を務めていた楓の祖父の教え子なのだという――。
    〝連続自殺未遂事件〟や〝泣いている死体〟など、楓や我妻が持ち込む不可解な謎を、レビー小体型認知症の祖父が名探偵のごとく解決する。
    しかし、その症状は一進一退を繰り返しており……。

    著者について
    小西マサテル
    1965年生まれ。香川県高松市出身、東京都在住。明治大学在学中より放送作家として活躍。
    第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2023年に『名探偵のままでいて』(宝島社)でデビュー。
    現在、ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン.TV@J:COM』『明石家さんま オールニッポンお願い!リクエスト』や単独ライブ『南原清隆のつれづれ発表会』などのメイン構成を担当。

  • 認知症の祖父と孫娘の心温まる物語、優しいキャラクターとミステリー愛でいっぱい #名探偵じゃなくても

    ■きっと読みたくなるレビュー
    元刑事の認知症を患うおじいちゃんと、その孫娘である学校先生、楓が様々な事件や謎に取り組む連作短編集。前作『名探偵のままでいて』に続く第二弾。

    いやー、先生はミステリーや映画が大好きなんですね~。セリフや小道具、作中の引用作品やエピソードなどから、愛情がひしひしと伝わってきますよ。本作は、若い頃に夢中になった、名作を懐かしむこともテーマになってそうですね。

    そして例によってキャラクターが優しい人たちばっかり。何と言っても名探偵おじいちゃんが癒しキャラが満載なの。そして今回は四季と岩田先生も大活躍。四季と岩田先生のプロットなんかは、思いっきりベタな展開ではあるんですけど、それがいいじゃないですか。入り組んだ事件や醜い争いなんてなくてもいいよね。

    本シリーズはミステリーにはあって当然の残虐なシーンなどが、徹底的に排除されてる。不愉快にならないような配慮がされてるのが上手で、人の温かみを感じられるようになってます。

    また謎解きもしっかりとありますよ。おすすめはラストのエピソード、そういうことか…と、気が付いた瞬間から涙が溢れ出てきました。

    どんな方にも気軽に手に取ってもらえる作品。ライトな読み口だし、読み終わるとほっこりすること請け合いですので、ぜひシリーズ一作目から読んでみて下さい。

    ■ぜっさん推しポイント
    最近、涙を流すことが多くなりました… 年齢を重ねてきた皆さんは、なんとなく気持ちが分かるのではないでしょうか。

    いつの間にか親を離れつつある我が子を見ていると、時間経過の速さに驚きしかありませんね。未来世代の若者たちを応援しつつ、私もまだ元気なうちに、目いっぱい人生を楽しまなきゃと思いました。まずは妻と一緒に、もう一度新婚旅行の場所に行こうっと。

  • 「楓。煙草を一本くれないか。」

    そろそろ煙草を控えた方がよろしい安楽椅子探偵の碑文谷さんの物語『名探偵じゃなくても』は前作『名探偵のままでいて』の続編になります。ただ連作短編集の大筋にはクリスマスらしさを匂わせているので、冬の時期に読むのが良さそうですね。

    前作と同様の登場人物たちと日常の謎を名探偵が幻視の中で解いていく流れですが、おじいちゃんの容態を考えると本作で完結してあげて欲しいものです。

    前作『名探偵のままでいて』を未読の方は、本作を前に読了されることをオススメします。

    • ミケねこねこさん
      マメムさん こんにちは(^-^)

      今1番読みたい本です。
      この小説の世界観が好きで、またおじいちゃん会いたいです(*´꒳`*)
      マメムさん こんにちは(^-^)

      今1番読みたい本です。
      この小説の世界観が好きで、またおじいちゃん会いたいです(*´꒳`*)
      2024/01/12
    • マメムさん
      ミケねこねこさん、コメントありがとうございます。

      のほほんとしたおじいちゃんが謎解きをする世界観は穏やかで良いですよね♪ミケねこねこさんの...
      ミケねこねこさん、コメントありがとうございます。

      のほほんとしたおじいちゃんが謎解きをする世界観は穏やかで良いですよね♪ミケねこねこさんの感想を楽しみにしています^_^
      2024/01/12
  • うーむ こってりミステリーラーメンを欲して食してみると、上質な薄味のラーメンだった感じ

    でもナイナイANNのヘビーリスナーとしてこれからも小西先生の本をありがたく購読させていただきます

    登場人物の厚みがでて恋の行方も気になる

  •  「認知症」の1つレビー小体型認知症を患い要介護となった老人が、ベッドの上で事件の謎を解き明かす、「安楽椅子探偵」連作短編ミステリー。シリーズ2作目。
              ◇
     「赤は、とまれ、きいろもとまれ、青は、すすめ ―― じゃなくて……すすんでもいい。」

     この呪文を10回唱えることが、小学校で出た冬休みの宿題だ。担任の女性教師から教えてもらった呪文で、赤・青・きいろが街なかでいちばんよく見かける3色だと聞いた。
     けれど今ベッドの中で少年は、釈然としない気持ちで先生のことばを思い出していた。

     「赤と白とみどりじゃないか。」

     少年はひとりごちた。
     明日からは冬休み。つまり今日は12月24日だ。だから赤・白・みどりが街の至るところで見られていただけなのだ。
     もちろん少年にもそれはわかっている。それでも不平を漏らさずにはいられないのだった。
     
     彼が物心つく前に母親はいなくなった。父親は仕事が忙しいらしく、今日もひと晩中帰ってこないという。
     独りぼっちで過ごすクリスマスイブ。少年の不満はそこから来ていた。 ( 第1章「サンタクロースを見た男」) ※全5章。

          * * * * *

     大賞受賞作の続編。手に取り思うところは3つ。

     1つめは、碑文谷先生こと楓の祖父の認知症がどこまで進行するのかということです。
     タイトルからすれば、名探偵じゃなくなるということのようにしか受け取れない。だから物悲しい気持ちで読んでいくしかありませんでした。

     2つめは、ミステリーとしての出来です。
     前作のトリックや隠蔽工作については、よほどの運のよさがなければ成立しないものが結構あったように、個人的には思います。
    ( もちろんそういった作品がミステリーやサスペンスの源流に多いことは承知の上での思いです。)

     そして3つめは、四季と岩田のどちらを楓は恋人に選ぶのかということです。
     前作を読む限り、岩田が1歩リードしている感じですが、斜め上からものを見て意表を突くのが得意な四季は侮れない。頑張れ不器用男! と岩田にエールを贈りながら読み進めました。


     さて読んでみての感想です。

     碑文谷先生の認知症はかなり進行しているようです。
     幻視と対している時間が少し長くなり、現実の中にいるときでも手の震えが止まらなくなっています。終章で見せた姿からは、現実と幻視の混濁や現状把握能力の低下が見られました。
     名探偵としての冴えは ( まだ ) 残っているものの、それも早晩失われることは間違いないようです。
     ゴロワーズをくゆらすダンディな名探偵。博覧強記の碑文谷先生もこれで見納めなのでしょうか。

     
     ミステリーとしては前作より上質でサスペンス要素もふんだんにあって、おおいに楽しめました。
     第1章「サンタクロースを見た男」のみ、サンタが消えたトリックに無理がありそうでしたが、あとはよかった。

     第2章「死を操る男」では、カリスマを気取る舞台役者フランソワの目論む拡大自殺計画の阻止に動く碑文谷先生がステキです。
     煙草を1本くれないかが2度でてくるところや、謎を解明するヒントにヒチコック作品を持ってくるところなどの演出は、もうたまりません。丁寧に張られた伏線も好もしく感じました。

     第3章「泣いていた男」では、警官が殺されていた状況をつぶさに聞いた碑文谷先生がダイイングメッセージを読み解いたうえで犯人を特定し追い詰めていくさまが心地よかった。 ( でも警察内警察内警察って本当にあるのかなあ。)

     そして、クライマックスの第4章「消えた男、現れた男」ではあの男が再登場します。楓の母親へのストーカー行為を繰り返した挙げ句、刺殺して姿をくらました男、九鬼。
     名と職を変え、母親そっくりに成長した楓にも同様の犯行を働こうとして逮捕されたはずでしたが、公判では証拠不十分で釈放されていたのです。
     危機に陥る楓。なのに四季は急に楓と距離を置き始め、コンタクトすら取らなくなったため、楓のナイトは岩田1人になってしまうのですが……。
     1Kのアパートの部屋にいたはずの四季が煙のように消えてしまった「四季くん消失事件」の謎解きと並行してストーリーは展開します。

     終章は2部構成。前半は第4章の後日談。後半は楓の親友で小学校教諭の美咲が「不登校のすず」を連れて碑文谷先生のもとを訪れます。それまでの伏線もあり、叙述トリックに気持ちよく引っかかりました。

     
     さて、楓が恋人に選んだのは……。あえて触れずに置きます。( ヒントは仔猫の声 )


     不満に感じたことを最後に少し記します。

     謎解きが中心であるせいか、人物設定がやや類型的というか、奥行きが感じられなかったところが残念です。
     特にヒロインであるはずの楓の魅力が不足しているように感じます。

     楓の欠点は軽率に過ぎるところです。
     祖父に頼み込まれたとはいえ、認知症患者を居酒屋に連れて行くなどありえない。馴染みの店で女将に歓待された祖父が飲みすぎてしまうのは、火を見るより明らかでした。
     寒い季節には煮込みが食べたいというのなら、楓が作ってあげればいいだけのこと。用意するアルコールも少しだけにしておけば問題なかった。コントロールしやすい家飲みなら、祖父の体調悪化に繋がることはなかったはずです。

     九鬼につけ狙われた楓が自宅マンションで籠城したときもそうでした。楓が安全な巣穴から出てこないため、九鬼は手を出せないでいます。
     ところが、今頃は祖父が「四季くん消失事件」の謎解きを披露しているのだと思うと好奇心を抑えられなくなった楓は、なんと祖父宅に徒歩で向かおうとしたのです。
     ストーカー被害を身を以て知るはずの女性がこの軽挙。普通に考えてありえない。
     結果的に自分ばかりかボディガードを引き受けてくれた岩田まで危険に晒すことになりました。

     コメディ作品ではないのだから、ヒロインのこの軽率さは作品の魅力を削ぐものだと思います。 ( 楓より美咲の方が魅力的だと思うのですが……。 )
     四季の奇矯な行動も含め、もう少し考えて欲しかった。

  • 『名探偵のままでいて』の続編。

    今回もDLBの症状がありながらも祖父は名探偵のごとくいくつもの不可解な謎を解決する。

    楓を中心に岩田や四季たちの会話も楽しいが、新たに祖父の教え子だったという刑事の我妻も登場し、第三章の泣いていた男の話はとても深いものだった。
    ミステリーの話となると途端にいきいきと知性を取り戻す祖父の姿に幻視がDLBの進行を遅らせているのなら、いいことなのかもしれないのだが…。


  • 「名探偵のままでいて」の続編である本作。前回同様、認知症の祖父が、安楽椅子探偵となって日常のミステリーを解決するという設定ですが、今作は前作よりもマニアックになったような印象を受けました。

    物語の構成としては5編からなる連作短編集で、ストーリー展開は先述の通りの、安楽椅子探偵ものです。今回のシリーズでは、人の消失トリック、集団自殺、奇妙な死に方といった内容となっております。

    今回のシリーズでは映画監督のお話や「警察内警察」など、私にとって馴染みのない単語が多く、前作で感じた、馴染みのある設定のミステリー感がないので、前作の方が好きだったかなぁと。ただ、物語の進行とともに、主人公とその周りの人たちとの関係性も進展していることがわかったのは好みでした。

  • 楓のおじいさんは言葉を深く読み取りミステリーを解決していく。サンタクロースの消失など話からヒントが散りばめられており、僕は拾えなかった。最後はおじいさんの認知症は唯一時間旅行が出来る病気とういのがおしゃれな一文だった

  • おじいちゃんが名探偵すぎて嘘くさいなー。
    前回もそう感じたんだけど、今回もやっぱり同じ感想を持ってしまった。
    それならなんで続編を図書館予約してたんだっけ?と思ったら、登場人物たちのその後が気になったからだった。
    幻視と上手く付き合っている患者さんもいるんだなぁ。病気を前向きに捉えるのは難しいけど、考え方次第で同じ病状でも気持ちが楽になるんだな。

  • 前作に続き、超渋い『心をとろけさすバリトンボイス』で事件を解決へ結ぶ祖父、安楽椅子探偵。

    今作はレビー小体型認知症という、幻視や意識に障害があらわれたり、おさまったりする症状を、
    いろいろな人の目線で描いております。

    主人公『楓』、同僚の岩田先生、その友人で演劇を生業とする四季くん、親友の美咲。
    相変わらず岩田・四季の『男の不可侵条約』のせいで、進捗しない三角関係。でも楓の中ではすでに決まっている?ような・・・。

    今作ではこれでもか!というほど、過去の名作ミステリが登場。タイトルは知ってるけど、内容がわかってたらもっと楽しめたかも。四季くんと同じで翻訳物が苦手なんで未読だらけでした。

    最終章は完全に騙されてました。油断してたとはいえ、すずちゃん、そうだよねぇ。
    気持ちよい解決でした。
    ストーカー編はちょっと物足りなかったけど、
    この作品はこれで良いんだよね、このトーンでいいんだよねって思います。

    認知症の先生の言葉
    幻視などの症状も悪いことばかりではない、唯一過去へのタイムトラベルができる手段です、と。

    確かに、そうなのかもしれない。

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著者プロフィール

香川県高松市出身。東京都在住。明治大学在学中より放送作家として活躍。2022年現在、 ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』『徳光和夫 とくモリ! 歌謡サタデー』 『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン.TV@J:COM』『明石家さんま オールニッポン お願い! リクエスト』や単独ライブ『南原清隆のつれづれ発表会』などのメイン構成を担当。

「2023年 『名探偵のままでいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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