悪の処世術 (宝島SUGOI文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299049278

作品紹介・あらすじ

佐藤 優氏による独裁者研究! プーチン、習近平、トランプ、アサド……“悪い奴ら”11人の「人心を操る手腕」とは? 民主主義を標榜する国よりも、覇権主義的な国が過半数を超える現代。国民が強いリーダーを渇望するとき、国中を不安の空気が覆うとき、独裁者は登場する。本書は現代を代表する11人の「独裁者」について、「権力闘争」「情報操作」「謀略」「裏交渉」「監視」を論じたものである。彼らの処世術を知ることは、人間の本質を知ることでもある。

感想・レビュー・書評

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  • 「13歳からの地政学」と並行して読んだが、重複する内容が多くて驚いた。著者は元外務省のロシア関係外交官、佐藤優氏である。彼の洞察力、文章力はすごいと思う。
    本書は、近現代の独裁者11人の政治手法、信条、人柄、失敗などを簡潔に説明した本であるが、とても明確に書かれている。
    特に興味深かったのは、プーチン大統領、金日成総書記、ヒットラー総督、カダフィ大佐である。本書で初めて知ったこともたくさんあり、面白かった。
    独裁政権というと、国民は自由が無くて窮屈な生活を強いられるイメージだったが、その方が政治が落ち着いて良いとする考え方も、特にイスラム教の国ではあると知って、目からウロコだった。自分たちの正義で民主主義を押し付けようとする西側と対立する背景も良く分かった。
    こういう本を出版するのはリスクを負うことで、北朝鮮やロシアから著者が狙われないか心配になってしまった。

  • 勉強不足なため、わからない単語や知らなかった時事問題が多数ありましたが、それを知れただけでも勉強になりました。また、この書籍で紹介されている人物はどれも名前は聞いたことはあったので(さすがにホッジャは初耳ですが)、読み進めると想像とは違った一面を知ることができました。

  • 金総書記もスターリンも国民を幸せにしたく、自由を取り上げた。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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