喫茶月影の幸せひと皿 (宝島社文庫)

  • 宝島社
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感想 : 17
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299054029

作品紹介・あらすじ

第11回ネット小説大賞受賞作! 町はずれの交差点では、満月の夜にだけ道が一本増える。その先にあるのが不思議な喫茶店「喫茶月影」。悩みを抱える人が招かれるそのお店では、その人だけの、心をほぐす不思議なひと皿が味わえる。柘榴石のグミ、想い出を映すローズマリー・ティー、夜空を閉じ込めたフルーツパンチ、時にはごく普通の一杯のココア。お代? あなたの笑顔です。

感想・レビュー・書評

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  • ジャケ買い。可愛い。
    ちょっと現実的な要素もありつつ夢の中の話みたい。こうゆう喫茶店が本当にあったら素敵だな。
    初対面でも悩みを聞いてくれるなんて。
    可愛らしい喫茶店メニューにもほっこり出来ました。

  • 空想メニューが、まるで実在するような感じで書いてあり、とても食べたくなった。
    美味しそうです。
    私も月影で元気をもらって、明るく前向きに生きていきたいなと思った。

  • 悩みごとを抱えて、どうしようもなくなったら、満月の夜に七曲りの交差点に行ってみるといい。そこにはあなたの願いを後押ししてくれる喫茶店が現れるのです。
    そんな不思議な喫茶店を舞台に、色々な料理や飲み物と、色々な人物たちが、泡沫のように入れ替わり立ち代わりやってくる。
    悩みは、人生の重いものから、本人が重いとは思っていなかったもの。そして最期の願いだったりと、こちらも様々。
    行けるなら私も行ってみたい喫茶月影。ぜひ、コーヒーやお茶を片手に、静かにゆったりと味わうように読むと、なお楽しめるかと思われます。

  • 童話のような入りから始まる、不思議な喫茶店で起こる、心温まるストーリー。
    全12話の短編形式で構成されており、どこを切り取っても独立した話としても読むことは可能。 この店を訪れる各客たちは、何かしらの問題や悩みを抱えた人ばかり。そんな人たちを助ける……のではなく。ほんの少し後押しする。彼ら彼女らに出された料理は、強い力を持ちながらも、それで解決としない。解決するのはあくまで客人たち自らの、本来あった「心の強さ」から。
    背中をそっと押してくれる不思議な喫茶「月影」。あなたも、何かあったなら訪れてみては?

  • 一生懸命誠実に生きてたら何かいいことあるかもと思わせてくれるお話だった☺️

  • 笑顔の凄さと変な世界観に味わえる小説。

    個人的に設定が面白い。
    途中で違和感がある中、ちゃんと経緯の説明が置いてけぼりにならなくて良かった、

    短編での話でしたので手軽に読めてよかったです。
    基本的に感動系が多いと感じました。
    ウルってくる話が多いし、元気になる話も含んでいてバランスの良い小説でした。

    とにかく設定が個性的で面白い世界観でした。
    小説の中にあった、プリンが食べてみたいです。

  • 喫茶店や食べ物がメインの本が読みたいって思い購入したこちら。

    ほどよいメルヘン要素がありながら、非現実的すぎないので、本当にこんなお店があるのかも。。ってあたたかい気持ちで読めました。

    各章で完結はしているが、この喫茶店の本質に少しづつ近づいてる感じ。
    喫茶店の雰囲気や店主、不思議な料理もイメージしやすいので、かわいい絵本を読んでいるようでした。

    この喫茶店では、悩めるお客様に合った不思議なメニューを出してくれる。
    でもそれはきっかけに過ぎず、お客様自身が自分と向き合ったこと。
    だからこそ、最高の笑顔でお支払いできるんだよね

  • 近所にあったら、どんなメニューに会えるのか、ワクワクしました。そのときはきっと私の中で悩み事や不安事があるときかもしれません。でも、後押ししてくれる喫茶店があれば、前に進めるような気がしました。

  • 思った以上に幻想小説でした。
    そして美味しそう!エメラルドのクリームソーダ、ピンクのプリン、超こだわりのブラウニー、星のフルーツパンチ。。食べてみたい。特にクリームソーダかな。
    町内の守り神様たちが、悩みを抱えて喫茶月影に迷い込んだ住民たちを優しくはげましておもてなし。
    なんて優しい街なんだ!
    設定が素敵なのもありますが、こんなふうに住民を愛してやまない神様も、ちゃんと神様に敬意を持って祀っている住民たちもいいですね。雑に扱ってたら、神様こんなに人を好きになってくれない。
    神様たちの憩いの場だけど、住民たちの幸せにもつながる最高の喫茶店。是非とも行ってみたくなります。

  • 悩みを抱えたお客様。
    店主が出す、悩みに合わせた、手間隙をかけたひと皿が魅力的。

    話を早く聞きたい、せっかち、発破をかける八瀬と、静かにゆっくり話をしてごらんと促す水瀬。二人のバランスもいい。

    店主たちと話したこと、出会い、きっかけで少しずつかわり始める。
    次に来店するのは何年も先だったりするのもいい。それからの物語。

    最高の笑顔が喫茶月影の代金。

    ホロリとする、幸せになるために一歩踏み出すものがたり。

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