東大理三の悪魔

  • 宝島社 (2025年1月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (504ページ) / ISBN・EAN: 9784299063083

作品紹介・あらすじ

Kindleで人気沸騰! 東大理三出身の医師が描く話題作が待望の書籍化!

「既存の文学賞がキャッチできなかった異形の小説」――海猫沢めろん(作家)

「東京大学を舞台に論理と意識が交錯する世界をめぐる壮大な物語」――野村泰紀(物理学者)

東京大学理科三類に通うノボルは、東大模試で異次元の点数を叩き出し、その後理三に合格した天才・間宮と出会う。彼は間宮と交流を深めていくうちに、天才の圧倒的な世界観に魅了され……。
天才とは何か、この世界に隠された秘密とは? リアリティとフィクションが交錯しながら、旧約聖書について大胆な仮説が展開される異色のSF青春譚。

※本作は、Amazon Kindle版として2024年4月に発表された『東大理三の悪魔』、同年8月に発表された続編『東大病院の天使』を合冊・加筆修正し、書籍化したものです。

感想・レビュー・書評

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  • 「タムラノボル」や「小人」や「別次元の世界」など、村上春樹のオマージュ作品?と思いましたが、あとがきに特にそのような記述はありませんでした。
    数学的要素が強いのに、文系の私でも「理解した気にさせる」文章でした。よくよく考えるとさっぱり分かっていないのに、何故?

  • なんだかよくわからないけど、面白かったという不思議な感覚です。
    超絶に頭の良すぎる人たちが論理を展開しながら、聖書にまで考えを巡らせ、現実世界と裏の世界を行き来したり、7次元の考え方など、難解な物語ではあるけれども、青春小説でもあり読みやすくて驚きです。

  • 読み始めは何読まされてるのこれ???って思ったけど、SFなのねって気付いてからはスラスラ読めた
    もちろん私は三次元の住民だが、身の回りのものを理解しようとするときは確かに一、二次元に置き換えるし、本作におけるキリストや旧約聖書等の解釈も非常に興味深いなぁと思った

  • 「光あれ」と神は言った。すると、光子があった。

    上記の文からこの本は始まる。この時点で、なんだこの本は!と好奇心がくすぐられる。聖書の創世記を物理学の理論で解釈するなんて考えたこともなかったので、私自身は物理が苦手なものの非常に興味深く面白く読めた。

    個人的に一番好きな場面は主人公タムラが禁煙するところで、彼は禁煙のメカニズムを頭に入れ禁煙を実行するものの、大して美味さを感じていないタバコが吸いたくて堪らなくなる。百害あって一利なしと頭で理解できているのに体は思い通りにならず不条理さに苦しむ部分は実感を伴った言葉であるように感じた。(タムラがとても苦しんだのは別の精神的負担も原因と思われるが。)

    作品の内容は面白いが、これを書いた時あるいはこの作品のネタを思いついた時の著者の精神状態が心配になったのは私が凡人だからだろうか。

  • 私にとってはハズレかな
    入っていかない

  •  東京理一を合格後、仮面浪人をし東京理三に合格して東京理三の学生として東大に通うタムラノボル。

     彼は、生まれた時から神童だったわけではなく、中学時代のある出来事をきっかけにある世の中の理が彼の中に降ってきて、その日以降、成績が飛躍的にあがり、屈指の進学校に進学し、そこでもトップレベルの成績をおさめ、東大に合格するほどの秀才になる。

     彼が知った理とは?そして、彼が東大で出会った間宮惣一。

     間宮との出会いにより、世界はより深くなり、タムラノボルは世界の秘密に巻き込まれていく。

     頑張ってあらすじみたいなものを書きましたが、本当にこれで合ってる?あらすじ?となっているのが本音。

     本作品で描かれているのは世界の秘密についてなんだろうなと思いつつ、作者あとがきに書いてるようにファンタジーだと言われるとファンタジーかな?と思います。

     あとがきを読んでいて、なんとなくこういう話だったのかな?と思う話で、私も今から書くことが本当に本作品を理解できた上で書けているのかはわかりません。

     本作品で当てはめると、本作品の内容自体はどこまでいっても、読者は点と点を結ぶ1次元の話なのかなと?

     読んでいて、理解できる部分はある(2次元的なところ)

     そして、そういえば確かにあとがきなど読みながらこういうことが確かにあるなと思うのが実感(3次元的)。

     更にその実感(3次元)に感情を追加すると(四次元)に。

     という感じのことが書かれているのではないか?と読後は理解してます。

     本作品を読んでいて、論理の世界が前提(AならばB、BならばC、ゆえにAならばC)で、点と点を結ぶ作業で線になることから始まる。

     ミステリーとか読まれると謎だったものがわかって1本の線に繋がる感覚ってあるじゃないですか?

     それが1番目ということです。そこから話が広がって、壮大な話になっていくという話だなと。

     1+1=2の話をしていたと思ったら、いつの間にか世界の裏側とか宇宙の話になったでござる

     という感じですかね。

     ただ、注意が必要なのは、これは私が読後に、本作品をどう表現しようか?と考えた結果の表現方法ですので、読んでいる途中は、

    「私はこういう話は面白いと思うけども、初手からもう無理と言って投げ出す人いるだろうなぁ」

     と思うくらいに、すんなりと理解できる内容ではないと思います。

     具体的な話や論理的な話をしているようで、抽象的だったり、もうこれは論理では無理やな!(そこが0という点なのかもしれないし、四次元の話かもしれない)となったりしましたが、こういう話、大好物な私は、1週間かけてじっくりと読みました。

     とりあえず、試し読み推奨です。

     合う人にはとことん大好物な作品だと思います。

  • 久しぶりの一気読みでした。

    意識を7次元に昇華し
    聖書の創世記に繋ぎ落とす辺りは
    うなりました。

    異形のSF小説?かと思いますが
    この面白さを言語化出来ないのが
    もどかしい

  • 東大理三出身の医師である著者ならではの作品。バケモノ級の頭脳が揃う最高学府ゆえに、天才とさらに上位の者の間にはこういう観念的な触媒があるのかも、と思わされる。「知る者」「見る者」というコンセプトも作者が語ると妙にリアル。医療の場面もプロゆえにリアリティは半端ない。論理球・思念球も本当にありそうな気がする。
    「素粒子のなかに宇宙が含まれる」という設定はSFで多く見られるが、数学と物理の知識を駆使し素粒子をゼロ点として虚数の概念を転じて時間を軸としたベクトルのオモテとウラの三次元+三次元と整理し解釈して物語を構築している点がとてもユニーク。
    ただ物理に走るわりには超ひも理論的発想ではなく「なぜ七次元?」と思ってしまったり、聖書と禁煙と薬のくだりは説明的・冗長的過ぎたり、会話主体の構成にラノベ感の強さがあったりと、そのぶん文学としての切れ味は落ちてしまった印象。「あとがき」で述べられているように実体験が多分に交じり、実体験に基づく迫力と詳述過ぎる故の虚像が交錯し、結果全体的なリアリティを欠いてしまったように感じた。レトリックの緩急があると良かったかもしれない。
    なんだかんだ言いつつ当初自費出版で刊行し編集者がついていなかったことを考えると設定や着眼点は非常にTalented。次回作に期待したい。

  • 単純に面白かった!
    原子の世界と宇宙の比較、多次元世界のイメージなど、よく妄想していたことを、より明確に記述されていて、ワクワクした。さすが理三先生だなと。

  • 天才の考え方なのか、創作なのか、判断つかないけれどとても面白い。
    聖書は実際に起こった物理的な現象を置き換えて説明しているとか、空中に漂っている真理の球を見ることができる人・言語化できる人が天才で、そういった人は1か所に集中するとか、納得させられることが多くて、現実なのか非現実なのかわからなくなる。
    空想の中にいる「彼」が「彼」だったとは。精神病と言われている人の中にももしかしたらこう言った他の人には理解できない世界を生きている人がいるのかも?!
    間宮の近くにいる時主人公の能力も開花したけど、「アルジャーノンに花束を」を思い出した。物事を理解できるようになっても周囲の人は離れて行ってしまう。
    日本語と英語の頭のスイッチについて絡めているところも面白かった。

  • 少し内容がくどすぎて難しさしか感じませんでした。そのため楽しく読めなかったのと内容が掴めるかなってところでまた突き放される感覚があり、読むのがとにかく大変でした。読み終わってから疲れたなと思ったのは久しぶりでした。

  • リアルと不思議が交錯する世界。世界の真理に触れたような読後感

  • 最初引き込まれる設定だったが、どんどん話が良く分からない方向に進んでいき、あまり理解できる内容ではなかった。

  • まあ色々な意味で異色作。数学・物理学に疎いので著者の意図の半分も理解できていないことは重々承知した上で、それでもやめられなくなる面白さ。個人的にプラトンのイデアの世界を垣間見せてくれていると解釈した。人物像の造形に難があったり、小説としての文章力に難もあるが、それを補うパワーあふれる論考に圧倒される。旧約聖書の創世記解釈は震えるほど面白い。前後半の接続の唐突感に???だったが、あとがきで「東大理三の悪魔」「東大病院の天使」という別々の作品をつなぎ合わせて出版したとのことで納得。東大病院の肝胆膵外科には個人的にもお世話になったので、後半部分は感慨深い。

  • ージ数が多いので読み終わるのは大変だったけど、文章はさほど難しくなく、読むのに苦労はしなかった。しかし、途中からどんどん分からない話になり、最後まで理解できないまま終わった。私の頭では無理だ!

  • 哲学、数学、物理、神学が複雑に織りなす世界観。それに二重人格とボーイミーツガールが響き合う。分かったような分からないような理論展開の中で進む物語。
    五感の中で残ってほしいのが触感という言葉に感心した。

  • Kindle版を読了。
    東大理三という自分からは想像もつかない世界。そこでの超絶頭のいい人たちの頭の中を覗けるような話。頭がいいということは世の中の仕組みみたいなことを、高次元で理解していること。そして理解下のことを高度に一般化するもしくは、具体化することができるということ。
    世の中は超絶頭の良い見るものと知るものによって作られていて、今なおその一部の人たちに動かされている。
    旧約聖書の話と物理学の理論が同じことを言っていて、この世界は七次元だ。全く意味はわからなかったけど、ぶっ飛んでいてほんの少しほんとにそうなのかもと思えた。
    最後は、間宮が副人格というどんでん返しがあった。シモーネとの関係がいい感じになってハッピーエンドであった。恋愛要素はいるのか?と疑問。タムラはいったい何者なんだ?という疑問も残った。
    医学部、医者の世界は自分と全く関わりがないので読んでいて新鮮で楽しめた。
    考えているだけじゃ何も変わらないよ。という言葉が一番心に残った。



  • 神秘に惹きつけられ心酔したのは間宮の聖書の解釈に物理学をもって説いていること。闇の息づかいで伝える意識が美しい。シモーネが物語のオモテを締めチャールズまでもが出現してくると神秘よりも膨大な世界観に圧倒される。刹那的な間宮をより愛しく思った。

  • この本は脳に活力を与えてくれる…
    ストーリーや哲学もいいし、キャラクターも良かった

  • ぶっ飛んだ話だね


    本屋で見かけて検索したらKindleの読み放題にあったのでダウンロード

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