- Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
- / ISBN・EAN: 9784305706065
作品紹介・あらすじ
うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の第6回配本、和泉式部です。
和泉には多情好色の女としてあることないこと取沙汰されやすい因子があり、とくに中宮彰子に宮仕えしていた時期には、道長をはじめとする貴紳たちにからかわれることが多かったらしい。——藤岡忠美
和泉式部 Izumi Shikibu
受領大江雅致(まさむね)の娘。御堂(みどう)関白道長の時代に多感な恋で浮き名を流し、その恋に揺れる情熱を和歌表現に託して果敢にうたいあげた。和泉守橘道貞(みちさだ)と結婚し、小式部(こしきぶ)内侍をもうけた後、冷泉帝皇子為尊(ためたか)・敦道(あつみち)親王兄弟との華やかな恋愛へと突き進み、敦道親王との恋の経緯は、「女」を主人公に仕立てた『和泉式部日記』に記される。さらに受領の藤原保昌(やすまさ)と結婚、また一条天皇中宮彰子に女房として仕え、一時は紫式部と同僚だった。平安時代に、もっとも自由奔放に生きた女性。
感想・レビュー・書評
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恋多き歌人の和泉式部。非常に優れた歌人であり、この本もそのことについて詳しく解説してあるし、詠まれた状況もよく分かる。心に思うことを口調良く素直に歌い上げる「正述心緒」型の歌に印象深いものが多いが、掛詞や縁語を用いて自然風景と人間の心情とを重ねつつ詠むという「寄物陳思」型の歌も少ないわけではない。
この本に取り上げている歌はほとんどが恋歌であり、解説を読むうちにその歌の上手さに舌を巻きつつ、恋愛のぐだらぐだらした駆け引きの具合にはちょっとうんざりもしないではない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
解説文が流れていてとても読みやすい!こういうのが読みたかったのです
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#和泉式部 #和歌 黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき #返歌 黒髪が肩まで伸びで枝毛なりパーマかけた後やっぱりおかっぱ #短歌 小倉百人一首では、56.和泉式部あらざらむ この世のほかの 思ひ出にいまひとたびの 逢ふこともがな。今昔秀歌百選では、35,もの思へば澤のほたるもわが身よりあくがれ出づるたまかとぞ見る(後拾遺歌集巻二十)選者:高池勝彦(辯護士)
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新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、2階開架 請求記号:911.108//Ko79//6
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勉強になりました。