正岡子規 (コレクション日本歌人選 36)

著者 :
  • 笠間書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305706362

作品紹介・あらすじ

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、正岡子規です。

その短い生涯において新たな俳句と短歌の確立を目指し命を燃やした改革者。

正岡子規 まさおか・しき
近代の冒頭にあって、俳句と短歌の革新運動に志士的とも言える情熱を注ぎ、その使命を結核という病魔に阻止され、三十五年という短い生涯の中途に倒れた愛媛出身の詩人。子規の革新運動の中核をなした写生の説は、漱石に影響を与え、弟子である虚子が継いだ「ホトトギス」系俳句と、左千夫、節以降連綿と続く「アララギ」系短歌の二潮流を発火させ、近代短詩型文学の基を作った。特に旧派歌人を槍玉にあげた「歌詠みに与ふる書」の激烈な宣言書は、今なお色褪せぬ情熱のほとばしりに満ち満ちていて迫力満点である。

感想・レビュー・書評

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  • #正岡子規 #短歌 御仏にそなへし柿ののこれるをあれにぞたびし十まり五つ #返歌 我が庭の百柿取れた柿の木もベランダ作るために切ったり 同じ状況の俳句も紹介している。 御仏に供へあまりの柿十五 習って #返句 我が庭の柿の木切ってベランダに

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、2階開架 請求記号:911.108//Ko79//36

  • 正岡子規の短歌30首と俳句20句で構成されている。このシリーズは「コレクション日本歌人選」だが、子規の場合は俳句も収録し正解だと思う。

    しかし、私にはどうもこの本の歌や句の鑑賞文が味気なく思われてしまった。多少難しいながらも解説しなくともよさそうな言葉の意味や、文法の用法を本文で詳しく解説していたりするのだ(下に補足スペースがあるのだから、そこですればいいのにと思う)。
    コンパクトにまとまった選集で、そういうことをする必要はあるのだろうか? 歌人に親しみを感じたり、もっとこの歌人の歌を読んでみたい、と読者が思うような本こそが、このようなシリーズには求められると思うのだが、どうだろう。

    ただ、最後に夏目漱石が子規について書いた文章が収録されていたのがとてもよかった。漱石の目を通して、子規の頑固ながらもどこかおせっかい焼き?な人となりを感じることができた。

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著者プロフィール

 昭和20年(1945)3月、長野県東御市西海野に出生、國學院大學第一文學部卒業。長野県立高等学校(教諭)、国立長野工業高等専門学校(助教授)、上田女子短期大学(教授)を経て二松学舎大学文学部教授。現在同大学客員教授。元國學院大學文学部・立教大学文学部・群馬県立女子大学の各兼任講師。
 地方俳諧史に関心があり、新潟県史・本庄市史・上田市誌・上野市史芭蕉編等を執筆。昭和53年『一茶全集』(丸山一彦等と共編)により文部大臣賞・毎日出版文化賞、平成25年『鴛鴦俳人 恒丸と素月』(二村博と共著)により文部科学大臣賞、平成25年長野県上田市より文化功労表彰、平成30年信毎賞をそれぞれ受く。
 俳句の実作は石原八束に指導を受け、八束主宰「秋」同人。

「2023年 『新資料による一茶・白雄とその門流の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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