日本語はなぜ変化するか: 母語としての日本語の歴史[新装版]

著者 :
  • 笠間書院
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305706836

作品紹介・あらすじ

古代から現在まで見渡し、変化=進化する日本語のしくみを解き明かす。
未来にも通用する言語変化のメカニズムを打ち立てた、名著の新装版。
【文献時代の日本語に生じた諸変化のもたらした結果を個々に査定すると、いずれの場合にも、体系の不備やひずみが解消され、運用効率が高められている。その意味で、すべての変化は起こるべくして起こっている。この経験則は、あらゆる言語に当てはまるであろう。したがって、現代日本語に進行しつつある変化だけがその例外ではありえない。】……本書より

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 昨今批判的に取り上げられることの多い「ら」抜き言葉を題材に、日本語・言語がどのように変化するのかを因果律的に立体的に解き明かす本。文法の専門的な用語が多く、読み進めるのは多少なりとも難しいのだが、単に変わったところを分類記述するのでも、変わってはいけない変えてはいけないとお題目を唱えるのでもなく、言語は変化するのが当然であり、それを押さえた上でどのように変化していくのかをきちんと理由づけて描写していて、その是非はともかく読んでいて実に楽しい本であった。

  • 昔、食わず嫌いで手を出さなかった「名著」

    ムカッと感じる部分も多いが、冷静に、批判的に読んでいくと、筆者の言わんとするところが見えてくる。

    全否定する気はないが、、、、、もう少し、読み込んでみようと思う。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

出生 1929年、東京。
筑波大学名誉教授。文学博士。

著書
日本声調史論考(風間書房・1971)
国語史学基礎論(笠間書院・1973:増訂版 1986:簡装版 2006)
いろはうた—日本語史へのいざない(中公新書 558・1979:講談社学術文庫・2009)
日本語の世界7〔日本語の音韻〕(中央公論社・1981)
仮名文の原理(笠間書院・1988)
やまとうた—古今和歌集の言語ゲーム(講談社・1994)
仮名文の構文原理(笠間書院・1997:増補版 2003:増補版新装版 2012)
日本語書記史原論(笠間書院・1998:補訂版 2000:新装版 2006)
日本語はなぜ変化するか—母語としての日本語の歴史(笠間書院・1999:新装版 2013)
古典和歌解読—和歌表現はどのように深化したか(笠間書院・2000:増補版 2012)
日本語の歴史—青信号はなぜアオなのか(笠間書院・2001:新装版 2013)
みそひと文字の抒情詩—古今和歌集の和歌表現を解きほぐす(笠間書院・2004:新装版 2012)
古典再入門—『土左日記』を入りぐちにして(笠間書院・2006)
丁寧に読む古典(笠間書院・2008)
伊勢物語の表現を掘り起こす—《あづまくだり》の起承転結(笠間書院・2010)
平安古筆を読み解く—散らし書きの再発見(二玄社・2011)
日本語を動的にとらえる—ことばは使い手が進化させる(笠間書院・2014)
土左日記を読みなおす—屈折した表現の理解のために(笠間書院・2018)

解説執筆
小川剛生(おがわ・たけお 慶應義塾大学文学部教授)

「2020年 『新版 徒然草抜書 表現解析の方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小松英雄の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×