文化現象としての源平盛衰記

  • 笠間書院 (2015年5月28日発売)
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本 ・本 (736ページ) / ISBN・EAN: 9784305707666

作品紹介・あらすじ

平家物語成立から300年の間に、一体何があったのか。
ひろく院政期から近世まで、平家物語の本文流動から歴史・文学のありようまで、つぶさに検証していく。
日本文学史を考え直すための、新たな提案とも言うべき書。

源平盛衰記を平家物語の異本としてのみ研究するのではなく、ひとつの「文化現象」としてとらえ、院政期から近世へ文化の動的な展開を観測する拠点として、他のジャンル、時代にも考察を及ぼして行こうとする野心的な書。
全体をⅠ文学・Ⅱ言語・Ⅲ芸能・Ⅳ絵画・Ⅴ歴史の五つのセクションに分け、付編「資料調査から新研究へ」を配し、源平盛衰記を中心にこの時代の文学・歴史をトータルに把握しようとする。

執筆者は、松尾葦江/黒田 彰/原田敦史/大谷貞徳/橋本正俊/小助川元太/早川厚一/辻本恭子/セリンジャー・ワイジャンティ/平藤 幸/北村昌幸/小秋元段/伊藤慎吾/池田和臣/橋本貴朗/高木浩明/志立正知/吉田永弘/秋田陽哉/石川 透/工藤早弓/出口久徳/山本岳史/宮腰直人/小林健二/伊藤悦子/相田愛子/岩城賢太郎/伊海孝充/玉村 恭/稲田秀雄/後藤博子/田草川みずき/川合 康/曽我良成/松薗 斉/坂井孝一/高橋典幸/岡田三津子(執筆順)。

著者プロフィール

1943(昭和18)年生。博士(文学)。専門は日本中世文学。
主な著書・論文:『平家物語論究』(明治書院、1985年)、『軍記物語原論』(笠間書院、2008年)、『文化現象としての源平盛衰記』(編著、笠間書院、2015年)、『武者の世が始まる』『無常の鐘声―平家物語―』『平和の世は来るか―太平記―』『乱世を語りつぐ』(軍記物語講座全4巻、編著、花鳥社、2019年、2020年)、「長門切からわかること―平家物語成立論・諸本論の新展開―」(『國學院雑誌』2017年5月)、「源平盛衰記の伝本を見直す」(『国語と国文学』2021年6月)など。

「2024年 『長門本平家物語の新研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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