(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法

著者 :
  • 笠間書院
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本棚登録 : 813
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305709288

作品紹介・あらすじ

読んだほうがいいのは分かってる! わかってるけど読んでもよくわからない! だから読んだふりをしちゃうんだ!
夏目漱石、村上春樹、ドストエフスキー、三島由紀夫、カミュ……。
読んだふりしたくなる、だけど実はよくわからない小説の楽しく読む方法を、注目の若手書評家の著者が解説。
教養のために小説を読みたい。ちょっと面白そうな名作があるから読みたい。
映画の原作になった文学を読んでみよう……と思っても、「忙しい」とあとまわしにしがちな人や、もう読んだふりをしたくない人に、名作小説も古典小説も、ちょっと読み方を変えれば、面白くなる「読む技術」を著者が伝授します。

【目 次】
はじめに
目次
総 論
 1 なぜ小説はわかりづらいのか
 2 テーマとメタファー
 3 小説を読むうえでいちばん大切なこと
あの小説を誰よりも楽しく読む方法
 違和感から読んでいく 『若草物語』(ルイーザ・メイ・オルコット著)
 あらすじを先に読んでおく『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー著)
 タイトルに問いかける 『金閣寺』(三島由紀夫著)
 自然を楽しむ 『老人と海』(ヘミングウェイ著)
 前提を楽しむ 『吾輩は猫である』(夏目漱石著)
 多重人格になってみる 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(サリンジャー著)
 あえてさらっと書かれてあることを察する 『雪国』(川端康成著)
 翻訳は何冊か読み比べて好みにあったものを 『グレート・ギャツビー』(F・スコット・フィッツジェラルド著)
 作者の考え方をたのしむ『ペスト』(カミュ著)
 解説書をたくさん読んでみる『源氏物語』(紫式部著)
 小説のように短歌をたのしむ『サラダ記念日』(俵万智著)
 児童文学はストーリー以外を楽しめる『ピーターパンとウェンディ』(ジェームス・マシュー・バリー著)
 文章を楽しむ『羅生門』(芥川龍之介著)
 妄想をひろげる「眠り」(村上春樹著)
 小さな問いから、大きな問いへ結びつける「亜美ちゃんは美人」(綿矢りさ著)
 小さな問いから、大きな問いへ結びつける(応用編)「お父さんは心配なんだよ」(カフカ著)
 細部のこまかさをたのしむ『うたかたの日々』(ボリス・ヴィアン著)
 語り手を疑ってみる『ドグラ・マグラ』(夢野久作著)
 青年漫画だと思って長い海外文学を読む『ゴリオ爺さん』(バルザック著)
 型を知らないからこそ、面白く読める小説がある。『三体』(劉慈欣著)
おわりに

感想・レビュー・書評

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  • 小説、読みたーい!って気分になる。

    『人生を狂わす名著50』の三宅香帆さんが‘よくわからん’「小説の読み方」を指南!
    という名目で自分の好きな小説を紹介&解説。いつものようにインターネット文体を駆使し、フランクに熱く語る。

    ジェネレーションギャップ(著者は執筆当時26歳)を感じながらも、楽しく読めました。著者が京大大学院で習った知識(と、あとがきでぶっちゃけている。)をかみ砕いて、分かりやすく、読みやすく本にしてくれています。ありがたいです。

    感想冒頭にも書いたように小説読みたくなる。実際紹介されているものをネットでポチっとしてしまいました。

    読み方指南本としては、平野啓一郎さんの『本の読み方 スロー・リーディングの実践』よりハードル低いかな。

    小説を自己啓発本のように読んでみる、というのは、私も最近自分がそう読んでいたのではないか、と思っていたので親しみを覚えました。

  • Kindleで1568円。大学の頃、インチキ文学部生だった私は、足らぬ頭で小難しい文学論、哲学論の講義などに食らい付いていたものの、結局それらには興味が持てませんでした。サラリーマンになった今も私が折に触れて思い出すのは、作品や作家への好きな想いが溢れふすぎる先生の講義です。そして、この本はそんな講義を思い出させる、楽しい本です。
    著者は大学院時代のご専門が日本古典文学だったとのことで、最後に登場する、源氏物語の説明などは、この本の性質上致し方ないのですが、少ない紙数で終わってしまうのが残念なくらい面白かったです。古典文学作品そのものだけでなく古典解釈も含めて楽しめるという姿勢は、おそらく他に紹介されている古今東西の作品についても、底通しているテーマで、源氏の紹介を敢えて最後に持ってきているのも、一つの謎解きになっているような読後感でした。
    著者の文学への熱い想いだけでは終わらせず、文学に触れるのを諦めた私のような人間にも、たまにゃそういうのも楽しんでみるかなと思わせるような力を持つ本でありました。

  • 今月の一冊は、他者への無自覚なまなざしが引き起こしてしまう悲劇『青い眼がほしい』(早川書房) | 三宅香帆の今月の一冊 the best book of this month | 365BOOKDAYS
    https://www.365bookdays.jp/posts/3959

    三宅香帆|note
    https://note.com/nyake

    (読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法 | 笠間書院
    https://kasamashoin.jp/2020/08/%EF%BC%88%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0%E3%81%B5%E3%82%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%A9%EF%BC%89%E3%81%B6%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%91%E3%82%88%E3%81%8F%E5%88%86%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%93.html

  • こんな本ちょっと期待していた。
    本書を読めば
    「この本読んだことあるで〜あんま覚えてへんけど」状態を「この本読んだことあるで〜あんま覚えてへんけどなんかおもしろかった気がする」にまで持っていくことができる、と個人的には思っている。
    確かに小説(特に文庫本)は通勤通学中など片手間で読めるイメージを持っていたが作者がそこに忍び込ませたメタファーを考えたりすることでより作品の魅力を楽しむことができる気がする。

    これから有名文学を読むときはなるべく前提知識を蓄えたうえで読んでみようと思った。

    文学系の大学院ってこんな研究ができるのか、、、羨ましい。

    以下、本書で取り上げられた作品の一部を抜粋して
    1.私がかつて読んだことのある本、あるいは全部は読んだことないけど印象にある本
    2.これから読んでみたくなった本
    について自由に書いてみようと思う。

    1.1 我輩は猫である
    夏目漱石のバックグランドを知ったうえで読むとより楽しめる。漱石は猫となって自分語りをしていたのだ。猫は人間になりたかったのかなぁと思ったが猫が漱石だったとするともっとはっちゃけた人になりたかったという願望があったのかもしれない。

    1.2 羅生門
    高校の教科書で読んだなぁ。名前がまず中二病っぽくて好きでした。いつか全部読みたい。

    1.3 老人と海
    高校の読書感想文を書く題材として父から渡された本。あの頃はほんとにただ読まされてた感があったなぁ。あの時父がなぜこの本を勧めてきたのか、そこに意図はあったのだろうかとか無性に考えてしまう、、、

    1.4 ドグラ・マグラ
    最近読破したはずだが冒頭のブーンとスチャラカチャカポコしか印象に残ってない。最後の三宅さんの解釈が好きです。

    2.1 カラマーゾフの兄弟
    あらすじはわかったから今度読んでみるぞー

    2.2 金閣寺
    あの人のことがいつも頭によぎる。まさしく愛だ。

    2.3 亜美ちゃんは美人
    綿矢さんの蹴りたい背中も合わせて読みたい。

    2.4 眠り
    妄想力ならまかしてください。

  • このタイトルにドキッとしたやついるだろ。そう!そこのあなた!
    大丈夫よ安心して、私もそうだった!
    小説って作者の文体とか自分との相性の良し悪しがあると思うけど、手に取った作品は面白く、楽しく読みたいじゃないですか。
    有名どころに挑戦したいけど、何書いてあるかさっぱり……ってなりそうで避けている人もいると思うのだけど、この本自体も読みやすくて、また解説されている方法もトライしやすい。
    手にとってみたい有名な作品、でも難しそうという不安を軽くしてくれて「実はね、これはこう読めば面白いんだよ!ほらほら、ひとまず読んでみて!」ってプレゼンしてくれる。
    文豪やビッグタイトルに尻込みしてる人ほどおすすめです

  • 2020/12/11

    作品名だけは知っているようで、流し読みだったりあらすじを読むだけだったり。理解より読んだと言う実績欲しさに面白さを捨てている本が多い。
    要点を抑えるだけでも、そこから面白い読書体験へと移ることができる。これはその指南書だ。しかしそれでもやや難しく思ってしまう。
    ある程度の読書家でないと分かりづらいのが名作だろうが
    この本はその窓口にすぎず、やはり、自分から「理解しよう」と言う気持ちがなければ読み通せないものだと感じた。

  • ホホホ座で購入。
    娘と同じ歳の著者の、軽い語り口の小説のと言うよりも読書の楽しみ方。
    読了済みの本の彼女の解釈を楽しみ、読みたいと思う作品もいくつか。

  • 小説って面白いってことがうまく書かれている
    古典小説よんでみよ

  • 当時読んでいた本がなかなか読み進まないので、このタイトルが気になって読んでみた。
    結論から言えば、これを読んだからといって難解な小説がするする読めるようになる訳ではない。当然ながら。
    好んで孤独な読書をしている身としては、本好きな友達が明るく喋っているのを聞いている内に「この人って無邪気だなあ…」という感想を抱いたような印象。「現在26歳」と書いてあって納得。
    別に悪い訳ではない。本を普段読まない人に、わかりやすく伝えようとしている。たまにはこういう本で息抜きしても良いと思う。

  • 取り上げられている作品のラインナップがまさにタイトル通りの存在で、思わず手に取りました。まるで小説好きの友だちができて、一見小難しそうな作品たちについて熱く、けれど堅苦しくなく楽しそうに語ってくれている感覚です。
    本書を読み終わった今はなんだか無性に小説が読みたくなって、学生時代に挫折した『カラマーゾフの兄弟』も久しぶりに再チャレンジしてみようと思っています。

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著者プロフィール

三宅香帆(みやけ かほ)
1994年、高知県生まれの研究者、文筆家、書評家。京都大学大学院人間環境学研究科博士前期課程修了。在学中は萬葉集を研究。2019年4月から会社員に。天狼院書店(京都天狼院)元店長。書店員当時の2016年、天狼院書店のウェブサイトに掲載した記事「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた」がバズり、話題になる。2017年9月刊行の『人生を狂わす名著50』がベストセラーとなる。2019年6月7日、二冊目の単著『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』を刊行し、SNS等で話題となった。

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