- 本 ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784305709721
作品紹介・あらすじ
【大ロングセラー5刷!】
三内丸山・ストーンヘンジ・ピラミッドを繋ぐもの、五大惑星の交代でわかる中国王朝、⻤界カルデラ噴火とアトランティス、天明の大飢饉とフランス革命、ヴァイキングの北米到達 と坂上田村麻呂、軍事大国スウェーデンを襲った小氷期...... 天体と気候変動で語る世界史のダイナミズム
ベストセラー講師が縦横無尽に駆け巡る!
歴史とは、史料に残された個々の事件を記録することだと考えられてきました。今でも歴史 のテストで、事件や年号を出題することが多いのはそのためです。しかし、そうした事件を 生み出した数十年単位の景気変動や人口変動(中期変動)、さらには数百年、数千年単位の 気候変動(⻑期変動)まで考察すべきだと提唱したのが、フランスの歴史家フェルナン・ブ ローデルです。 本書は、文明の存亡や、世界各国の政治・宗教にも多大な影響を与えた、天文現象や気候変動などの⻑期変動が、世界史・日本史にどのような影響を与えてきたかを解説。ベストセラー講師が 最も壮大なスケールで歴史を語ります。
感想・レビュー・書評
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これはすごい本でした。歴史の現象だけ見ていると目まぐるしく動いているのだけれどその背後には気象の変動があって、その変動には大きな原因があるって事を教えてくれます。現在の温暖化もCO2のせいにしていますが、もっと大きな宇宙的規模の原因があるのです。
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天候と気候変動から見る世界史。今までにない視点で面白かった。
これから太陽の活動、気候、そして人間の活動はどうなっていくのだろう…と感じた。 -
太陽の黒点の増減や地球のわずかな変化で起こる気候変動と、世界の歴史の変遷の関係を著した内容。
気候変動が食糧不足の原因になり、社会不安が領土拡大や戦争に繋がることが因果関係だけど、月からの影響が人間の精神に影響を及ぼすオカルトチックな話があるけれど、太陽も人間の精神に影響しているのかなと妄想した。
地球温暖化に対応するために、人間の技術 ジオエンジニアリング で対抗しようと頑張ろうとしているけど、結局のところ地球の表面にいる人類がどう足掻いても宇宙規模の環境影響はどうしようもないのではないかと思ってしまう。 -
歴史的事件(短期変動)の背景にある景気変動や人口変動(中期変動)、さらに数百年、数千年単位の気候変動(長期変動)の考察を試みた書籍。
事件の背景には人智が及ばない要因もあるというのは、言われてみれば当然だ。
本書を構成するのは「太陽と星」、「火山と地震」、「地球温暖化と寒冷化」の3章。この章立てで歴史が語れるのはすごい。 -
歴史上おきた事件は地理的要因が大きく影響するという地政学の考え方はよく知られるようになったが、
考えて見れば当然の発想ではあるが、地球で起こった自然現象や気候なども歴史に影響していて、そういった理系的な観点からも歴史の必然を見ていくという考え方は面白かった。
気候や災害は人々の食糧の調達に直結し、足りなくなった食料や土地を争って戦争が起きるわけで、天候が違うだけで、今までの歴史が全く違うものになっていたと考えると、今の世の中がこうなったのは偶然であり、必然なのだろう。 -
人類の歴史の背景に、如何に気候・自然現象が重大に関わっているかを知る事ができる書籍。歴史と科学を重層的に扱う文理融合の視点を養うのにも取っ掛かりになるかも。
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気候が歴史を動かすということか
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帯裏
天体と気候変動が、人類の運命を変えた。
見返し
歷史とは、史料に残された個々の事件(短期変動)を記録することだと考えられてきました。
今でも歷史のテストで、事件や年号を出題する先生が多いのはそのためです。
ほんとうに、うんざりしますね。
これで歷史が嫌いになった人が多いと思います。
もちろん個々の事件が歷史の出発点ではあるのですが、そのような事件を生み出した数十年単位の景気変動や人口変動(中期変動)、さらには数百年、数千年単位の気候変動(長期変動)まで考察すべきだ、と提唱したのが、フランスの歴史家フェルナン・ブローデルでした。
(中略)筆者は、「世界史」を受験生に教えてきた予備校講師です。
その立場から、必要に迫られて「長期変動」について学んできました。
その過程で私自身が「目からウロコ」の衝撃を受けた最新情報を、読者に紹介したいと思ったのが、本書執筆の動機です。 -
「歴史系YouTuber」でもある、予備校教師兼ノンフィクション作家が、歴史上の出来事(主に戦争)は地球環境の変化時期から誘発されているという説で歴史を追いかけている。
サブタイトルは「世界史上の偶然は、地球規模の必然だった!」。冷害が食糧危機を発生させ、それが民衆の不満となって戦争に繋がった例は確かにあると思うが、本書全体的にはこじつけ感は否めない。
陰謀論に惑わされる人が好きそうな本だなあと思って読み終えてから筆者の経歴を確認して、妙に納得してしまった(個人的偏見含むが)。
歴史と地学・天文学を無理やりくっつけるのではなくそれぞれのダイジェストとして、深掘りする前の入門編と割り切れば分かりやすくそれなりに興味深い本。
著者プロフィール
茂木誠の作品





