建物のあいだのアクティビティ (SD選書 258)

  • 鹿島出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784306052581

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  • アクティビティーを切り口とした設計の重要性について。

    「ハード」に出来ること
    地:空間構造と社会構造の整合
    図:大中小規模における適切なデザインの必要性

    具体的なデザインの打ち手

    文化、風土を踏まえる

  • 街の中に賑わい(アクティビティ)を生み出すためには、人々の視線や行動をする時の心理的な要因の基本パターンをよく理解したうえで、建物のアクセスや広場、通りなどを注意深く計画していくことが大切ということが分かる本。

    この本に書かれていること1つ1つは読めば自分の感覚的にも簡単に納得できるシンプルなルールだ。しかし、実際に都市や建物の計画にそれが活かされていることはあまりない。

    逆に、賑わいの形成のためにイベントやブランド店、大型ディスプレーなどの大掛かりな仕掛けが用いられることが多いように思う。それらはある程度賑わいを作り出せるものの、持続させるためには常に更新し、費用を投じ続けていかなければいけない。

    また、都心の繁華街であればそのような仕掛けも導入できるのだろうが、住宅地で人の目が行き届いて安全かつ安心な場をつくるといった場面では、そのような費用のかかる取り組みはほとんど不可能だろう。

    そのようなことをする前に、この本に書かれている空間、建物の用途とアクティビティの基本的な関係をしっかり理解しておくことが非常に大切なのだと思う。

    シンプルな表現と具体的な事例(写真や図面を含む)で、丁寧に教えてくれる非常に良い本だと感じた。

著者プロフィール

ヤン・ゲール(Jan Gehl):
ゲール・アーキテクツ共同創設者、元デンマーク王立芸術アカデミー建築学部教授
1936年生まれ。デンマーク王立芸術アカデミー建築学部卒業。公共空間に関する教育・研究を行う一方で、コペンハーゲンやシドニー、ニューヨークなどの都市プロジェクトに携わる。デンマーク、英国、米国、カナダの建築家協会およびオーストラリア都市計画協会名誉会員。邦訳書に『建物のあいだのアクティビティ』、『人間の街』(いずれも鹿島出版会)。

「2016年 『パブリックライフ学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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