大鐘 稔彦(おおがね としひこ)
1943年愛知県生まれ。1968年京都大学医学部卒。
母校の関連病院を経て1977年上京、民間病院の外科部長、院長を歴任。
その間に「日本の医療を良くする会」を起会、関東で初のホスピス病棟を備えた病院を創設、手術の公開など先駆的医療を行う。
「エホバの証人」の無輸血手術 68件を含め約六千件の手術経験を経て、1999年、30年執ってきたメスを置き南あわじ市の公的診療所に着任、地域医療に従事して今日にいたる。
医学専門書の他に、エッセイ、小説を手がけ、アウトサイダーの外科医を主人公とした
『孤高のメス』(全13巻)は173万部のミリオンセラーとなり、2010年映画化され、2019年にはテレビ(wowow)ドラマ化された。
近著に『安楽死か、尊厳死か』(ディスカヴァー携書)『緋色のメス─完結篇』(幻冬舎文庫)『短歌で綴る折々のこと─田舎医者の回想』(アートヴィレッジ)など。
日本文藝家協会会員、短歌結社「短歌人」同人。
「2024年 『医学と文学の間 一アウトサイダーの生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」