月山

著者 :
  • 河出書房新社
3.32
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本棚登録 : 137
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309000671

感想・レビュー・書評

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  • さて書き辛い。そう思ってネットを彷徨ってみると「書評を受け付けない本」と言った表現が随所に見られ、そんなものかと思ってしまう。
    月山に近い古刹・注蓮寺に滞在した一冬を描いた「月山」とその一部を抜き出したような掌編「天沼」。
    若い頃、おそらく「月山」が芥川賞を得たころに一度読んでいるようです。しかし、全く記憶にない。多分その頃は受け付けなかったのじゃないかと思います。この年になって読むと、何やら沈み込んで行けます。冬の山里にひしめくどこか暗い情念や諦念、その一方での奔放さ、そんなものを感じます。もっとも沈み込んでは見たものの、水中を漂っただけという気もしますが。

  • 全集の1冊として読んだ。短編である。山形の文学紀行という朝日新聞の紹介記事での紹介である。読んだはずだが忘れていた。再読してみると、阿部公房の砂の女に若干似ている。念仏という行事での寺に宿泊した旅人の男性の目をとおしたその村の人間関係である。

  • 森敦氏の芥川賞受賞作。
    題名の「月山」は実在の山で山岳信仰の対象としても有名ですね。彼の中では生死というものはこうなのだろうと分かります。
    長く放浪していたそうですが、作品にそれが生きているというのは最高じゃないですか。

  •  遭難しかけた人が村の人に助けてもらい そのまま居ついてしまう、
     村にはなんだか秘密があるみたい 密造酒や即身仏…土地の説明も、かなり詳しくってそこにいるかのようだ。
     カメ虫が深皿から這い上がろうとして 何度も何度もコケてそれでも這い上がってやっと 皿のふちにたどり着くと そブーンと飛んで行ってしまった だったら皿の底でも 羽を広げて飛んで行ったらいいのにって話 何か因をふんでいるのかな?って思っていたら 友達の話にも出てきた
     ん~私には この話の目的が見えなかった…
     何度か読むとわかるのかな???

  • 「月山」森敦著、河出書房新社、1974.03.10
    p210 ¥780 (1989.06.04読了)(拝借)
    第70回(昭和48年度下半期) 芥川賞受賞
    内容紹介 amazon
    自らに沈黙と流浪の人生を課した不羈の魂が、40年の星霜を経て〈死の山〉月山の淵源に刻みあげた稀有の名篇。他に珠玉作「天沼」を併録する。第70回芥川賞受賞作。

  • 私はこの昔の小説。芥川賞受賞小説をまだ読んでいない。新井満が深夜放送で歌ってしまった。それが強烈過ぎほとぼりが冷めるのを待っている。そろそろいいかとも思っている

  • 出羽三山に今度旅行するので、月山を読んでみたくなりました。月山の麓の注連寺に一冬滞在するわたしの記録です。山のたたずまいというか雰囲気がよく表れていて、行くのが楽しみです。

  • 2008/11/19購入
    2009/04/06購入

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