サラダ記念日―俵万智歌集

著者 :
  • 河出書房新社
3.80
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本棚登録 : 636
感想 : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309004709

作品紹介・あらすじ

万葉集もなんのその、与謝野晶子以来の大型新人類歌人誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 7月6日に思い出し、初版と同じ表紙で出された新装版を購入。魂のこもった歌がこれだけ詰まっているのに、たったの1000円。

    恋と青春の感情をそのままナイフで切り出したみたいに、感情がみずみずしく新鮮に輝いていた。手にとってパラパラと見るだけで、心の底から静かなワクワクが溢れ出した。本当にいい作品に出会ったときだけに味わえる喜びに満たされ、しばらくの間本を抱きしめてゴロンゴロンしてしまった。

    以前から、有名な作品は何首か知っていたけれど、一首ごとに取り出して読むよりも、章ごとにストーリーのようになっているので、歌集を丸ごと楽しむ方が断然良いということが分かった。

    発売から30年たっても、変わらず売れ続けている普遍性。俵万智という歌人が自分と同じ時代に生きていることに喜びを感じた。

  • 時代は少し経過していますが、心の感情はいつの時代も変わらないのだなと感じさせてくれる本です。
    背伸びをせず、等身大での言葉にとても心を打たれます。

  • 二十歳の終わりから,二十四歳までの歌をおさめた,俵万智さんの第一歌集。

    有名なサラダ記念日の歌や,

    〈君のため空白なりし手帳にも予定を入れぬ鉛筆書きで〉

    といった,初々しくて甘酸っぱい,若い女性の共感を集めそうな歌が多く見受けられた。

    「表現手段として,私は歌を選んでいる。惚れてしまったのだ,三十一文字に」

    十分な余白をあけて並べられた歌からは,俵さんの歌に対する愛が伝わってくる。

    〈今我を待たせてしまっている君の胸の痛みを思って待とう〉

    もし現実世界にこんな可憐な女性が存在していたら,たぶん,惚れてしまうだろうな。

  • 『サラダ記念日』再読。

    気に入った歌に付箋をつけたら改めて自分の心を覗き見るようで恥ずかしくなった。
    日常の一つ一つが丁寧に織り込まれていて「確かに」と納得する。
    それに歌と自分の距離感が近いのは俵万智のなせる業かと思う。

  • 若造は「カンチューハイ2本」の句が好きです。

    ◆この本への思い入れはこちら
    http://wakewaka.ti-da.net/e2517063.html

    ◆俵まちさん関連のプチ自慢はこちら
    http://wakewaka.ti-da.net/e2518669.html

  • 当時、私が好きだったのは

    線を引く ページ破れるほど強く
    「信じることなく愛する」という

    揺れ動く気持ちや
    情景を鮮やかに切り取るような表現が素晴らしく
    天才だと思った


  • 30年ぶりに読み返したけど、やっぱりいいね。携帯電話がなかったあの日に帰りたい。あの時代に生きた人にしかわからないかな。

    こういう本が何百年後かに万葉集みたいに、あの時代の人の生きざまを伝える古典になっていくのかな。

  • 17/10/01 (67)
    『会うまでの時間』を読んだのでこれで俵さんは二冊目。ふっきれたと思っていたけど読んだらまた切なさがちくちくしてきちゃう歌があったり。きゅん。

    ・一年は短いけれど一日は長いと思っている誕生日(P15)

    ・地下鉄の出口に立ちて今我を迎える人のなきことふいに(P117)

  • キュンとなる。

  • 2017年01月25日曜読了。

    この味が いいねと君が 言ったから 七月六日は サラダ記念日

    一年は 短いけれど 一日は 長いと思って いる誕生日

    手紙には 愛あふれたり その愛は 消印の日の そのときの愛

    四つ目の 誘い断る 日曜に なんにもしたい 私の時間

    青春と いう字を書いて 横線の 多いことのみ なぜか気になる

    会うまでの 時間たっぷり 浴びたくて 各駅停車で 新宿に行く

    五分間 テレビ出演 する我の ために買われし ビデオ一式

    さくらさくら さくら咲き初め 咲き終り なにもなかった ような公園

    金曜の 六時に君と 会うために 始まっている 月曜の朝

    色褪せない万智さんの作品たち...

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。1986年、『八月の朝』で角川短歌賞を受賞。第1歌集『サラダ記念日』が1988年、第32回現代歌人協会賞を受賞。以降、幅広い執筆活動を行う。1996年より読売歌壇選者。2004年評論『愛する源氏物語』で紫式部文学賞、2006年第4歌集『プーさんの鼻』で若山牧水賞を受賞。最新歌集は『未来のサイズ』。その他、短歌集、エッセイ集多数。現在、宮崎県在住。

「2021年 『花と短歌でめぐる 二十四節気 花のこよみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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