少年アリス

著者 :
  • 河出書房新社
3.69
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本棚登録 : 951
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309005454

作品紹介・あらすじ

夜の学校に現れた迷いの園、中庭の噴水で季節がすれ違う時、秋の使者が運んできた。群青天鵞絨色のメルヘン。第25回文芸賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • かなり昔「魚たちの離宮」を読んで、その耽美的な世界に魅了され、でもなかなか次の作品に手が出ず、今回が長野作品二作目。宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を彷彿させる様子に、久しぶりに純文学小説を読んだ気分に浸れた。

  • 勧められて読んでみた。不思議な世界観。ちょっと現代版宮沢賢治の世界といった感じ。

  • ちょうど、夏と秋がすれ違う季節に読みました。
    幻想的な水彩画の世界にいるような感じ。
    夏の湿気がすーっと引いて、秋の澄んだ夜の空気を感じるような…。
    絡みついた蔦の匂いがするような…。
    五感が蘇ってくるようなお話でした。

  • 2019.10.15 再読

    夏の終わりはどこか物悲しい。
    少年達は自己を見つめ、また成長する。

  • 再・・・・読。卵のイメージ強くて、イースターの時期の話かと思い違いをしてました。って、何回目の再読で気付くんだよ。何度読んでも美しくて繊細な物語へ誘ってくれます。

  • 現実と夢の狭間に迷い込んだような、不思議でとても幻想的なお話。
    夜の空気感や匂い、静けさが伝わってきます。
    時代や国など細かな説明がなく、話は進んでいきます。
    けれど、そのことで登場人物たちの姿が読者の中で自由に膨らんでいき、その結果読者ひとりひとりの物語になっていくのだと思いました。
    月の出ている夜、窓辺で夜風を感じながら読みたい一冊。幻想的な一夜を過ごしたい日におすすめです。

  • 文章も幻想的で独特で不思議。
    綺麗な世界観。
    雰囲気に酔うのを楽しむ本。

  • 再読。教師の怖さがいい。

  • 読後、次回作が待ち遠しかった記憶がある。

  • 単調ゆえに難しい。。この年でもまだ分からないのか。。。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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