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- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309007779
作品紹介・あらすじ
難攻不落の大作を世界で初めて翻訳した著者の、6年余の辛苦と歓笑の航跡を克明にたどる。進行中の後半部分訳出過程の実践的な解析もおさめて、世紀の大傑作の深さと広がりが実際にわかる、フィネガン正嫡の解読書。
感想・レビュー・書評
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読めない、読めないといわれる『フィネガンズ・ウェイク』を訳した柳瀬尚紀自身による解説書。いろいろなところに書いた『フィネガンズ・・・』関連の対談やエッセイなどをまとめたせいか、いくつか重複した内容がある。これを読んでも『フィネガンズ・・・』を理解することはできないけれど、柳瀬尚紀がどのような考えで翻訳を進めたか、いかにジョイス語にはまっているかは理解できる。
えー、そのー、誤解を恐れずに云えば、案外読めるんです。それは語感とか語呂とか音韻をたいせつに翻訳されたからだとおもう。音読するとよくわかるんです。音読するとさくさく進む。するする読める。いまでこそ読書といえば黙読だけれど、昔は音読が主流だったし、欧米では朗読が盛んだし。なので、読めますよ、ジョイス。でもわかりません。
そりゃジョイスが17年がかりで周到に構築した世界を図書館貸し出し期限の4週間で解読しようなんてのが無謀。もっとも“解読”てのはジョイス語とはもっともレベルの低いつきあいかたなんですってよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
余りに難しい「フィネガンズ」の説明本。 これを読んでも、やはり「フィネガンズ」は難しい…
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