若夏記―今野寿美歌集

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  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309008479

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  • 「若夏」という言葉が素敵だ。今野寿美さんは横浜市立大学の卒業生で、娘の先輩にあたる。「あくがれて峠こゆれば水無月の尾瀬がひつそり抱く水のかさ」「首都に秋あふれて真昼いにしへは<もみち>といひしさやけさが降る」「両翼の裡ゆくりなく見せて翔ぶ鷺はゆらりとあくまで白き」「一生に恋はひとつであるべきに卯の花ぬらすやはらかき雨」「夏ゆけばいつさい棄てよ忘れよといきなり花になる曼殊沙華」「曼殊沙華もしは昔の血がさわぐそんな昔があらばよからむ」「トレモロのやうに自転車丘に消ゆこの世をかの世と呼ぶときあらむ」「セロリーをぱきんと折ればたつ霧のそこから始まりさうなやさしさ」「されば若夏 放つておいても枇杷みのりひとの往き来のしづかさの外」「遠くなるほかなき昭和そののちを刻みて枇杷は雨にも灯る」「枇杷と杏子と星と熟れたるあたたかさ笑ひてにじむ涙のやうな」「欲と俗見てしまひたる夕ごころそろそろ鶴に還りませうか」

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著者プロフィール

1952年生まれ。歌人。92年、夫の三枝昻之と歌誌『りとむ』を創刊、現在編集人を務める。79年、「午後の章」50首にて角川短歌賞を受賞。主な歌集に『世紀末の桃』(現代短歌女流賞/雁書館)、『さくらのゆゑ』(砂子屋書房)などが、著書に『わがふところにさくら来てちる―山川登美子と「明星」―』(五柳書院)、『24 のキーワードで読む与謝野晶子』(本阿弥書店)、『歌がたみ』(平凡社)、『短歌のための文語文法入門』(角川学芸出版)、『歌ことば100』(本阿弥書店)などがある。2015年より宮中歌会始選者。

「2022年 『こころをよむ 危機の時代の歌ごころ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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