本をよむ日曜日

著者 :
  • 河出書房新社
3.00
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 17
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309009711

作品紹介・あらすじ

きょうの予定…一日読書。切ない本、わくわくする本、やさしい気持になれる本 実は楽しい古典から、話題のベストセラーまで「ねぇ、これおもしろかったから読んでみて。」。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読みたい本がたくさん増えた!俵万智さんの詩集も読みたくなった!!
    火垂るの墓ときらきら光る、筒井さんの薬菜飯店は読みたい。あと青い鳥。探しに行ったのに近くにあったなんてなんか卑怯だ!っていう俵さんの考え方がすき。

  • 図書館で他の本を探している時にふと目に止まって。読みたい本ばかりが増えるし、暫くは書評本を読むのはやめようと思っていたのについ借りてしまった。なんたって俵万智さんの書評集である。気になる気になる。20年以上前(1995年)発行の本なのでメディアについて呼び方が今と異なったり、テレビはブラウン管だったりという点も、20年といえど時代は移り変わっているんだなと感じられ面白かった。
    古典から現代の小説まで59冊の書評が収められていた。俵さんが森毅氏に「2枚半のうち、1枚は本の紹介、もう1枚は本の感想、そして残りの2分の1は『芸』やな」という言葉をもらったとあとがきに書かれていたが、俵さんの芸は実に楽しく興味を惹かれるものだった。どの本も読んでみたくなった。その中でもこれはと思った16冊を、引用を含めメモしておく。読みたいリストにもアップしよう。こうして見ると改めて、小説よりもノンフィクションやエッセイが好きだなと改めて思う。2017/1/20

    『むむむの日々』原田宗典
    ハラダさんは俵家(ご実家)の人気者だそうだ。笑えるエッセイとのこと。近所のお兄さんの噂話でもするかのように作家の話をする俵家。素敵な家族だなぁ。

    『詞華集 日本人の美意識』秋山虔・三好行雄他
    万能の昔から近代に至るまでの「日本文学歳時記」。それぞれ1月から12月までの各月にピッタリくる1作品、1節を取り上げ解説される。「自国の文化を知らずして、真の国際人にはなれないだろう。日本語の財産を知りたい人のための入門書としても、本書は役立つのではないかと思う」

    『日本語 根ほり葉ほり』森本哲郎
    「変わりゆく日本語を鏡にして、変わりゆく日本人が見えてくる」

    『大自然に生きる人びと——写真で見る
    民俗学入門』藤木高嶺

    『まだ科学が解けない疑問』ジュリア・ライ(ダヴィゥド・サヴォルド編) 藤井伸子訳
    まことに楽しい科学エッセイ集。「あつかましいことに、私などは、自分では説明できなくても、誰かは説明できるのだろうと思ったりしている」←私もだ。

    『読書のデモクラシー』長田弘
    「はっとした。本来、読書とは(中略)ただ内容を受け入れ、理解するだけでは半分なのだ。そこから自分が何を思い、何を考えるのか。その一つの実践のあとを鮮やかに見せながら、さらに読者を挑発してくるのが、この本の心憎いところ。」

    『かく咲きたらば』馬場あき子
    「地味だけれど懐かしい花たちの登場する和歌が、400首あまり、紹介されている」「同じ花でも時代によって、見られかたや担うイメージが、変化している」「花と文学、花と暮らし、あるいは花と日本人、ということを、楽しみながら考えさせてくれる本」

    『ちんどん屋です。』林幸次郎・赤江真理子
    「出産によって仕事を休まざるをえない真理子さんの、イライラした文章は、とても正直で、働く女性の思いが伝わってくる。 昔は「結婚して子どもを産むことで、自分も社会の一員になれたという連体感、安心感を持てただろう」しかし今は「子供ができて自分が社会から取り残されたと感じる」時代なのだ。 人間と直に接する2人の目は、ときに鋭く、ときに優しく、社会を切り取って見せてくれる」

    『梁塵秘抄』西郷信綱
    「遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん 遊ぶ子供の声聞けば わが身さへこそゆるがるれ 好きな歌はと聞かれれば、まず第一にこれである。『梁塵秘抄』の歌は、どれもしらっと冷めた感じと、きゅっとせつない感じが融けあっていて、そこに惹かれる」「言葉の魔法にかかってみたい人にはおすすめしたい1冊だ。 そしてその秘密がどこにあるのかを、知りたくなってしまった人のために、西郷信綱版『梁塵秘抄』がある。 ただしこの本は、種あかしではない。言葉の一つ一つから時代背景までが大切に読みとかれ、歌を唄っていた人たちの声が聞こえるところまで、私たちを連れていってくれる——そんな本だ。 『梁塵秘抄』は手品ではなくて、やっぱり魔法なのだなあと思う。」

    ←遊びをせんとや生れけむ…何かのドラマか小説かで出てきて、響きが好きで頭に残っていた歌だ。梁塵秘抄は前から気になっていたのでますます読みたくなった。
    →大河の「平清盛」で石原さとみの舞のシーンで流れたような?主題歌の中にもチラッと出てきた記憶がある。2018/4/6

    『まど・みちお全詩集』伊藤英治編
    ぞうさんのまどみちお。「ほんとうに無垢で柔らかな、子どものつぶやきを聞くようだ。言葉が、なんというか赤ちゃんの肌のような状態に保たれている。すごいことだと思う。」「川崎洋さんの『すてきな詩をどうぞ』という本にまど・みちおさんの詩が何編が紹介されていた。(中略)『すてきな詩をどうぞ』では、阪田寛夫さんによる評伝小説『まどさん』のなかから、次の一節が紹介されていた。まどさん自信が「ぞうさん」について語った言葉だという。」

    『九段坂から』岩城宏之
    「とにかく、エッセイとしておもしろいのだ。病気と絡めながら(病気のことは、化学の実験のように淡々と語られる。べたべたした感情がないぶん、恐ろしさがストレートに伝わってくる)、病院のこと、交通事故のこと、指揮者という仕事のこと、音楽、さらには学校生活のことまで。全体の構成も、非常に自然で巧みだ。(中略)にじみでるユーモアも、大きな魅力のひとつだろう。(中略)岩城さんはお見舞いに『サラダ記念日』を届けてもらったそうだけれど、考えてみれば『九段坂から』は、お見舞いに最適の1冊だ」

    『そうだったのか…!』林真理子
    「考えてみると、普通の女の子には手の届かない世界も多い。それが、林さんのエッセイになると、とても身近で違和感がなく、すうっと入っていけるから不思議だ。」

    『山の暮れに』水上勉
    「名古屋の叔父が「福井県に住むことになったんだって?だったらせひ、水上勉さんの作品を読まなきゃね」と勧めてくれた(中略)はじめの1冊として、叔父はすぐに『霧と影』を送ってくれた。福井県の若狭が、重要な舞台として登場するその小説を、私は一気に読んでしまった。」

    『火垂るの墓』野坂昭如
    火垂るの墓を読みたくなった…というより、この、野坂氏への手紙風に書かれたこの書評に心打たれた。Evernoteにコピー記録。
    「もちろん、極限のひもじさなど、たいけんしていないものには、わからないことでしょう。戦争の恐ろしさもまた、そうかもしれません。が、こと戦争に関しては「体験した者にしかわからない」ではすまされない」「文学の力のなんと大きいことか、ということを、私は野坂昭如さんの小説や戦争童話集に教えられました。(中略)小説は、読みはじめたら、そこに描かれている世界は現在進行形です。(中略)言葉で残されたものは、写真のように黄ばむこともなく、物のように風化することもなく、本の扉を開けば、常に同じ重みと同じ輝きでもって私たちの前に現れてきます」

    『ファーブル昆虫記』
    ファーブルは小学生の時に数話読み、面白かった記憶がある。また読み返してみたくなった。この書評が素敵で、Evernoteにコピー記録。
    「「おもしろいわよ。たまには、こういうのも読んでみたら?」物語にばかり偏る私に、勧めてくれたのは母だった。」←素敵なお母さん。娘のことをよく見ているからこそのアドバイスだよなぁ。そんなお母さんになりたいと憧れる。
    「むしろ、そういう体験をすることなしに大人になってしまうことのほうが、こわいような気がする。(中略)愛情は、なにもないところからは生まれない。まず「知る」ことが、愛情のめばえのスタートだ。(中略)無意識のうちに、自分の心のなかでは大切なものが育まれていたように、今では思う。

    『あおいとり』メーテルリンク
    「だってその青い鳥なら、物語の始めからいたじゃない。それじゃない青い鳥を探すために、私たちは出かけたはずでしょう?それなのに、今さらこれでいいだやんて……と、なにか納得できない思いが残った。」

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1962年大阪生まれ。280万部という現代短歌では最大のベストセラーとなった歌集『サラダ記念日』の著者。同歌集で現代歌人協会賞を受賞。日常で使われる「口語」を用いて、短歌という詩型の幅を大きく広げた。ほかの歌集に『かぜのてのひら』、『チョコレート革命』、『プーさんの鼻』(若山牧水賞)、『オレがマリオ』などがある。近著『牧水の恋』で宮日出版文化賞特別大賞受賞。読売歌壇選者も務める。最新歌集『未来のサイズ』(角川書店)を10月に上梓したばかり。

「2020年 『ホスト万葉集 巻の二 コロナかも だから会わない好きだから コロナ時代の愛なんて クソ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

俵万智の作品

ツイートする
×