秘密諜報員サマセット・モーム

著者 : 田中一郎

• 河出書房新社 (1996年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[matsunokaoriさんの感想 · 2023年5月4日]

英国諜報員としてのモームを綿密に調査した良作。第一次大戦から第二大戦まで、英国が日本をどのように見ていたか、垣間見える。

[gendernさんの感想 · 2013年11月29日]

文豪サマセットモーム。熱狂的なモームファンの著者が口舌鋭く3人のモームすなわち、白のハットをかぶる旅の作家のモーム、黒のハットをかぶる007ばりの英国諜報員のモーム、そしてピンクのハットをかぶる世間から忌避されるべき同性愛者のモームの波乱万丈なその人生を記している。自分は「月と6ペンス」と「人生の絆」しか読んだことはないのだが、やはりモームは作品はさることながらその作家そのものの人生や人間性が非常に魅力的すぎるのだろうなあ。