帰ってきたアブサン

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 43
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309010878

感想・レビュー・書評

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  • アブサン物語の続編「帰ってきたアブサン」と、他短編5作品が収録された本。
    アブサンや他の外猫たちへの愛情がにじみ出ています。
    今作はアブサンより外猫の描写の方が多いので、野良の世界の厳しさや死が少し切なく感じました。

  • タイトルにある内猫アブサンの話というよりは、外猫たちのことが描かれている。野性の中で生きる外猫は悲しいが、人が忘れてしまった「生」を教えてくれる。

  • これは私が10年前に読んだ<strong>「アブサン物語」の続編</strong>。
    「アブサン物語」を読んで号泣したあの時を思い出します。
    著者と21年もの歳月を過ごしたアブサンの最期があまりにも自分の飼っていた猫と似ていたので、読むたびに泣いてしまいます。
    「帰ってきたアブサン」はその後の著者達の日々なのだけど、アブサンをいつまでも大事に思いながら生活している様子を思うと、<strong>アブサンが死んだという現実はあるけど、それはただ単純に悲しいこととは思わなくなってくる。</strong>
    触れられない寂しさはあるけど・・・。
    猫は死ぬために姿を消すためでなく、修行へ行くのだという話しがあるらしい。
    そして、猫のグレード(?)をあげて帰ってくるのだという。
    <strong>うちで飼っていたあの猫も、修行に行ったんだろうか?</strong>
    もう修行は終わったのかな?
    いつか私の前に現れる日が来るのかな?

  • 悲しい悲しいと言ってるより、春樹的ネコとの別れの方に共感する。でもやっぱり悲しいですよね。

  • ベストセラー『アブサン物語』の感動をもう一度!愛猫アブサンの死から一年、著者の胸に去来するさまざまな想いを哀切に綴る表題作他、猫が登場する傑作五篇を収録。

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著者プロフィール

1940年東京生まれ。慶応大学文学部卒。『時代屋の女房』で直木賞、『鎌倉のおばさん』で泉鏡花賞受賞。著書に『アブサン物語』『北の富士流』『アリと猪木のものがたり』『猪木流』『老人の極意』『老人流』等。

「2022年 『ゆれる階』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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