- Amazon.co.jp ・本 (149ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309012209
作品紹介・あらすじ
ミシンのリズムは8ビート!一瞬だけでも光輝くような服がオレもつくってみたい。初登場で渋谷のBEST1となった話題作。『ラジオデイズ』に続く文芸賞受賞第1弾。
感想・レビュー・書評
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音楽の話かと思ったら服の話だった
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「オレ、デザイナーになる」
高校時代の友人が仲間と3人で立ち上げたインディーズブランド
巻き込まれた主人公
数か月の狂騒のような日々
若さの熱を感じさせる1冊 -
題名と表紙に惹かれて。大学の図書館。
SEの仕事をしている賢司。単調な仕事をこなす日々が嫌になり退職。インディーズブランドの服を作る淩一、カツオ、マリア達の手伝いをする事に…。
最後は結局、賢司はサラリーマンに戻る。
だれだって一度は芸術の世界、アートな世界で生きてみたいと思うだろう。自分の信じた好きな事をしていきる。淩一たちはまさにそういう生き方。好きなことをして、将来の保証なんてなくてもいい。そういう生き方が自然にできる。
でも、賢司はそういう生き方ができない人。真面目。淩一達との対極として、賢司の彼女がそういう象徴として描かれていたんだと思う。
でも、そういう人の方が世の中多いんじゃないかな。波乱万丈な人生に憧れながらも今の生活から出られない。出たくない。私もその一人。波乱万丈の人生を歩みたい想いがある一方で、世間で俗にいう堅実な生き方をしらずしらずのうちに選んでしまう。芸術とかは生業ではなく、趣味と割り切る。
人にはそれぞれに合った生き方がある。優劣なんてつけられないし、どちらが幸せなんてその人次第。そういうことをこの本を読んで感じた。
短いのでサクサク読めた。
ロックンロールミシンとはロックミシンの事。ミシンを縫う音がビートに似てるからって淩一がそう呼んでる。ネットで調べてみたら、本当はロック=固定という意味らしい。
一本針に3本の糸が付いていて、布の端を縫う為のミシン。3本の糸を、3人で服を作っている淩一たちに例えてるのかな?と思った。
映画化されてるようなので、機会があれば読んでみたい。 -
インディーズブランドを立ち上げた若者と、巻き込まれながらもそれを静観する友人の話。
”自分をどう表現するのか”というのは、”どう生きるか”と同義で。納得できる形を得るのって、難しい‼ -
主人公はサラリーマンの仕事に嫌気がさし、辞めて、プータローになって今まで心の中では馬鹿にしていたインディーズの服屋を立ち上げて、体に刺青いれてる、夢ばかりいってる友達の会社を手伝うが、結局上手くいかず、最後はまたサラリーマンになるという内容。
三時間くらいで読み終り、内容もわかりやすかった。僕の将来もこんな感じになるかもと思うと少し不安になりました。ドラマ化できそう。恋愛はあまりなかったが -
ポップ!ポップ!ダウン↓
【内容】
賢司は入社二年目の“リーマン”。仕事は順調、彼女もいるのに、なんだか冴えない毎日。そんな時、高校の同級生・凌一がインディーズブランドを旗揚げしたので手伝うようになる。
【感想】
本の表紙からしてわかるが、非常にポップだ。話がポンポン進みテンポがいいことこの上ない。
この時点で3分の2だ。
いったいどうやって着地するんだろうと思いはじめた矢先に展開し、「えっそんな終わり方!?」で終わります。ちょっと残念。
どうやら映画化されたらしく、主演は池内博之。イメージピッタリです。
監督も行定勲なので、ちょっと見たい。
【引用】
静寂がゆっくりと降ってくるようだった。やがて時計の秒針の音が聞こえて、冷蔵庫のモーター音が鳴った。遠くで車の走る音がして、布団をたたくような音がした。普段なら気にも止めないような音が耳の奥で重なりあい、自分は社会からすっかり遮断されているのだと感じた -
ずっとずっと前に読んで面白かったのを覚えてる。
もう一度読んでみようかな。 -
サクッと読んだ。
インディーズブランドに対する熱さとか葛藤とか不安とか。
青春やねん。 -
2004.7.23