チョコレート語訳 みだれ髪

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 177
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309012285

作品紹介・あらすじ

妻子ある鉄幹への狂おしい熱情と官能のよろこびをうたいあげた、与謝野晶子の革命的歌集『みだれ髪』。愛ゆえに、畏れを知らぬ若き女のデビュー作は、娼婦の言葉、"乱倫"といわれスキャンダルを巻き起こすが、のちに文学史上の金字塔となった。晶子以来の天才歌人、あの『チョコレート革命』の俵万智が、恋する女なら誰もが心に秘めている、甘くてほろ苦い"チョコレート語"で甦らせる、百年の恋の陶酔。

感想・レビュー・書評

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  • 短歌作りを始めたので、約20年振りにこちらの本を読みました。

    若くて美しい自分のことを何にも遠慮することなく堂々と伸びやかに歌う与謝野晶子にこちらの方がたじろぐ気分になりました。

    難解な与謝野晶子の歌を読んでから俵万智の訳を読むと、あぁ、現代語で表現するとこんなふうになるのかと感心し、その反対に俵万智の歌から読んでいい歌だなぁと感じてから元の歌を読むと与謝野晶子の着眼点の素晴らしさに気付きました。

    いろいろな方向から歌を味わうことができました。

  • 口紅もやめてしまおう海棠に降る有雨を鬱々と見る

    与謝野晶子の31文字を、俵万智の31文字で訳したもの。
    サラダ記念日を読み俵万智さんをもっと知りたくなり手にとった一冊でした。
    与謝野晶子さんは地元、大阪府堺市にいた人で小学校の頃に習ったときに先生が「大人になったときにもう一度勉強してみてください。」と言っていた意味がこの本を読んだおかげでようやくわかりました。
    エロチックかつ儚く、せつない。
    与謝野晶子さんという人が、私の中に一気に入ってきた。素敵なチョコレート語訳です。

  • サラダ記念日と一緒に見つけたので買ってみました。どうやら上巻みたいです。

    与謝野晶子のみだれ髪を俵万智風に翻訳するという試み。
    これは企画の勝利だと思います。

    私は全く短歌に明るくなく、さらには与謝野晶子も名前くらいしかちゃんと分かっておらずで、
    どんな人生をたどった人なのか、その背景までわかればもっと面白く読めたのかも知れないけれど、
    一読した今の状態では正直言って原文の短歌はほとんど意味がわからなかった。
    だけど、俵万智の役のおかげで、こんなことが言いたかったのね、と飲み込める感じ。
    こういう風に勉強できたら、きっともっと若い頃から短歌に興味を持てただろうな。

    与謝野晶子どそれを取り巻く人々の背景を勉強してから読むともっと面白く読めそう。また読みたい。

  • 俵万智のあとがきを先に読んでから本編に進むと少し理解しやすいかなと思った

  • 与謝野晶子なのに俵万智。
    俵万智なのに与謝野晶子。
    そんな世界観、語感。

  • 晶子の若かりし頃といえば120年近く前のこと・・・今なお色褪せることのない迸る情熱は俵万智の情熱と融け合って現代の私たちの心を激しく揺さぶる。

  • (2003.06.22読了)(2003.05.05購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    妻子ある鉄幹への狂おしい熱情と官能のよろこびをうたいあげた、与謝野晶子の革命的歌集『みだれ髪』。愛ゆえに、畏れを知らぬ若き女のデビュー作は、娼婦の言葉、“乱倫”といわれスキャンダルを巻き起こすが、のちに文学史上の金字塔となった。晶子以来の天才歌人、あの『チョコレート革命』の俵万智が、恋する女なら誰もが心に秘めている、甘くてほろ苦い“チョコレート語”で甦らせる、百年の恋の陶酔。

  • 実家の本棚より。1998年、17歳と走り書きあり。
    17歳でこの本を読んで何を思ったのか。

    鉄幹を思う心に差はなくて君が晶子か我が登美子か

    桃だけが私の味方この恋を白き椿も梅も許さず

    に星印あり。

  • 初めて読んでみた。エロチックで情熱的で、切ない。
    でもやっぱり原文でも読んでみたいね、いつか。

  • サラダ記念日、チョコレート革命・・といった新感覚の短歌に魅せられたのはもう20年以上前になります。

    その俵万智が与謝野晶子の「みだれ髪」をチョコレート語訳と称して自分なりの言葉で表現している。

    「人かへさず暮れむの春の宵ごこち小琴にもたす乱れ乱れ髪」
    がこうなる・・
    「君待ちて暮れゆく春の宵ごころ琴に重なる乱れ乱れ髪」

    「やは肌のあつき血汐ふれも見でさびしからずや道を説く君」
    が・・
    「燃える肌を抱くこともなく人生を語り続けて寂しくないの」

    「ひとまおきてをりをりもれし君がいきその夜しら梅だくと夢みし」
    が・・
    「隣室の君の寝息を聞きながらその夜は君を抱く夢を見る」

    となる・・
    晶子の鉄幹に対する熱い思いこそ伝わってくるが、読みなれてないので
    少々難解に感じる。
    それを俵万智の現代的な言葉で彼女なりの感性で訳?している。
    解りやすいが情緒に欠ける部分も・・

    やっぱり与謝野晶子は原文のままのほうが良いし
    俵万智も本人のフレッシュなオリジナルの歌のほうが良いと思った。

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著者プロフィール

俵万智(たわら まち)
1962年大阪府生まれの歌人。同四條畷市、福井県武生市で育ち、福井県立藤島高等学校を経て早稲田大学第一文学部に入学。
1986年『八月の朝』で角川短歌賞受賞。1987年『サラダ記念日』を刊行し、空前の大ヒットとなる。他の歌集に『かぜのてのひら』『チョコレート革命』『プーさんの鼻』『オレがマリオ』など。他の著作に『愛する源氏物語』『俵万智訳 みだれ髪』など。2018年に『牧水の恋』を刊行。

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