須賀敦子のローマ

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 71
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309014098

作品紹介・あらすじ

呼吸しつづけることだけを自らに課し、川藻のように揺れていた留学時代。皇帝のあとを追って、ものうい廃墟の時間をさまよった晩年の日々。須賀敦子の最初のローマと最後のローマをたどる、大竹昭子の旅最終編。

感想・レビュー・書評

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  • 須賀敦子さんより21歳若い大竹昭子さんが、須賀さんの作品を元にミラノ、ヴェネツィアに続いてローマを訪れたときのエッセイ。
    写真撮影も彼女によるもの。
    私が今年何冊か読んだ須賀さんのエッセイ、それについての大竹さんによる解釈も面白い。

    大竹さんは生前の須賀さんにインタビューされていてそのときのことも書かれています。
    須賀さんのファンにお勧め。そしてローマファンにも。

  • イタリアでの須賀敦子の足跡を訪ねる旅のエッセイ三部作の掉尾を飾る一冊。
    もう一度ローマを訪ねる機会があれば、ぜひ早朝にアヴェンティーノの丘からサン・ピエトロ寺院を眺め、サンタンジェロ城の階段を登ってみたい。
    ヴェネツィア編もそうだったが、このシリーズを読むと、いかにもその都市が親しい存在に感じられるようになる。とても不思議だ。

  • ガイドブックよりは役に立つ

  • p38まで読んだ。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。小説、エッセイ、ノンフィクション、批評など、ジャンルを横断して執筆。短編小説集としては、本書は『図鑑少年』『随時見学可』『間取りと妄想』に続く4冊目。人間の内面や自我は固定されたものではなく、外部世界との関係によって様々に変化しうることを乾いた筆致で描き出し、幅広いファンを生んでいる。
写真関係の著書に『彼らが写真を手にした切実さを』『ニューヨーク1980』『出来事と写真』(畠山直哉との共著)『この写真がすごい』など。他にも『須賀敦子の旅路』『個人美術館の旅』『東京凸凹散歩』など著書多数。
部類の散歩好き。自ら写真も撮る。朗読イベント「カタリココ」を主宰、それを元に書籍レーベル「カタリココ文庫」をスタートし、年三冊のペースで刊行している。

「2022年 『いつもだれかが見ている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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