インストール

著者 :
  • 河出書房新社
3.11
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本棚登録 : 4053
レビュー : 627
  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309014371

作品紹介・あらすじ

女子高生と小学生が風俗チャットでひと儲け。押入れのコンピューターからふたりが覗いた"オトナの世界"とは!?最年少・17歳、第38回文芸賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 2001年当時に「有料アダルトチャット」という切り口で小説を書こうと思い立った点だけでもその才能が伺え知れる。ネットを素材にした小説として、色々な意味でパイオニア的存在と勝手に思っている。

  • 初めて綿矢さんの本を読む。
    何か懐かしい青春の感じがヒシヒシと伝わってきます。
    と感想を書くと自分も年をとったなと思います。

    インストールというタイトルはこの本が出される少し前に放送されていたコレクター・ユイの世界を思い出しました。
    また、雅といえばケイゾクを思い出してしまったのは名前のせいかな。

  • 野田朝子:17才高校三年生、5月〜登校拒否、11階建てマンション11階在住。
    青木かずよし:12歳小学6年生、昨年12月父親が再婚し朝子と同じマンション8階へ。
    雅:風俗嬢
    みやび:チャット嬢、朝子&かずよし


    光一:同級生
    ナツコ:担任、光一の彼女

  • 「あんた、私のこともインストールしてくれるつもりなの?」
    ー野口朝子


    作者が17歳で書いたという作品。
    読みやすかった。

  • 綿矢りささん2作目の読了。不登校の女子高生とPCマニアの小学生の青春小説。インターネットの描写に黎明期の雰囲気を感じて面白く読めました。

  • 同年代の作家が書いたというのを知り、高校時代に読破。今思うと、それほど普及していなかった10数年前にネットを題材としたというところが斬新だったなと感じる。

  • 女子高生が一か月学校に行かず、小学生と風俗チャットのお仕事をする話。

    勉強は真面目にこなし、変わり者に憧れる朝子。ふとしたことで高校に通うのを一時中止し、掃除しまくった挙句、小学生男子かずよしと出会う。

    かずよしは朝子が捨てたパソコンを直し、メル友の風俗嬢から風俗チャットの仕事を持ちかけられる。朝子もその話に乗り、秘密のお仕事が始まる。


    学校とは別の、自宅から近い場所で、自分の知らない世界を覗いてしまうこの世界観。
    子どもがエッチな本を見つけて本能的に理解するようなあの感じ。
    冒険って感じがする。すごく素敵。

    これを書いてるときニュースが、大阪の高校生が体罰を苦に自殺してしまった事件で、暴力をふるった顧問教諭が懲戒免職処分になったと伝えている。
    この事件により、世間は体罰全面否定になった。自分もそうあるべきだと思う。
    でも、自殺で世界を変えられるなんて思って欲しくない。

    たしかにこの亡くなった男子高校生のおかげで教育は正常化へ向かう。でも死ぬことはなかった。死ななくても変えられたはず。
    先日は小学生の男の子が電車に飛び込んだ。小学校統合への抗議だったらしい。死んでいいわけない。アルマゲドンの見過ぎなんじゃないだろうか。死ぬくらいだったらやめちゃえばいい。本当にそう思う。

    この小説の主人公は別に死にたいわけじゃなかったけど、ぼんやりと学校に行くのを止め、これまでの生活では見つけられなかった世界と出会った。彼女は自分の世界を自分で広げた。自分で変わった。

    自殺で世界を変えるより、現状をやめて、違う世界を覗いて可能性を広げたらいい。

  • なぜ賞をとれたのか、ちょっと疑問に思いました。私の読みが浅いのか・・・何を言いたいのか全くわからなかったです。
    朝子の精神年齢は幼く、正直成長が見られないし、それを容認している周りの大人が不自然すぎる。内容が薄いように感じました。

  • 生理的に受け付けないというのは、お母さんの口癖だろうか。

    でも、お母さんは気づいたのだろうか、生理的に受け付けないのは、本当に生理的に受け付けないのは、自分自身だということに。

    スッキリ、しましたか?
    部屋の中を、すっからかんにしたときのように。
    みんな、スッキリしたのだろうか。

    淀んでいた、訳の分からないものは、全部スッキリ、しましたか?

  • 個々最近、綿矢りさ作品を連続して読んでいたので、デヴュー作を再読。
    読んだのは10年近く前。
    作品を出す毎に文章が美しくなり、そして同時に読みやすくなっている。

    思春期特有の憂鬱さと不安感。そして希望に未来に輝いている瑞々しさ。
    振り返るのではなく、本当にその年齢で書き上げてしまった事が凄い!
    チャットや当時でも古いと描かれるPC。なんだか懐かしい。

    青木少年は再読しても不思議な子だ。

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著者プロフィール

1984年京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞を受賞して作家デビュー。04年『蹴りたい背中』で芥川賞、12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞を受賞。ほかの作品に『夢を与える』『勝手にふるえてろ』『ひらいて』『しょうがの味は熱い』『憤死』『大地のゲーム』『手のひらの京』などがある。

「2018年 『100万分の1回のねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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