夢の船旅-父中上健次と熊野

著者 :
  • 河出書房新社
4.20
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本棚登録 : 17
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309016450

作品紹介・あらすじ

父の声が聞こえる熊野の闇から、路地の奥から…父の心、父の愛、父との絆そして父の死-書くことの"いのち"を受け継いだ光輝く日々の軌跡。

感想・レビュー・書評

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  • 小説を読みたいと手に取った。装丁が美しく瓦屋根の港町か、綺麗、タイトルにふさわしい風景、エッセイでした。著者は中上健次の娘さんで作家、吸い込まれるように読み終えた。
    僕は奈良県北部、ここも熊野が属する紀伊半島なんだろうか。紀伊半島の北端はどの辺り? 南端は熊野と呼ばれ信仰の地。この息詰まる日本や世界を変える蘇りの何かが秘められている。
    南方熊楠、植芝盛平、そして中上健次。
    中上健次という人間を娘さんの人生を通して体験。寝転んで字を書く中上健次の姿を網膜に焼き付けました。僕に少し残る時間の使い道、彼の世界で遊びたい。何年か前に日輪の翼と出会い、訳の分からない巨人の様に感じた作家。彼と、再会いたしたく。読む前から作家の何かを信じて読める、感謝。

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  • 中上紀が子供の頃の記憶と父との思い出を、熊野という背景と共に綴ってある本。
    熊野に行った事はないが、なぜだかとても懐かしくなる。
    どこか物悲しくも美しく残る風景と、思い出の大切さが身に染みました。

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