野ブタ。をプロデュース

著者 :
  • 河出書房新社
3.28
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本棚登録 : 2024
感想 : 462
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309016832

作品紹介・あらすじ

舞台は教室。プロデューサーは俺。イジメられっ子が人気者に?!第41回文芸賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 話のテンポが良くて読みやすかった。
    やっぱり上辺だけの人間は化けの皮がはがれるととても弱い。人から本当に心から好かれている人は幸せだと思った。
    1度自分が作り上げたキャラクターは、既に自分の一部分となり、そのキャラクターなしでは生きられない。

  • 中学生くらいのときに読んだら
    高校デビューに役立つかもしれない。

  • 相手と本気で向き合わなければ、相手も向き合ってくれない。あたりまえなんだけど、多分、自分もできてないと思う。きっかけほんの些細なことで、人生なんてあっという間に変わってしまう。だけど、そこからどうするか。
    修二は結局、桐谷修二を演じ続けることを選んだのだ。新しい環境で、もう一度やり直す。今度は素直に、自分に正直に生きよう、じゃなくて、改めて桐谷修二を演じ直すところが、修二らしいのかも。それがいいのかは置いといて。

  • 不幸は唐突に訪れるものだなと実感する.
    しかしこの主人公ならどんな環境でも自分をプロデュースしていけそう.

  • 一気に読んでしまった。

  • TVはみないので、ドラマは見ていない。
    学生の時、自分を変えようとか、誰かを周りをコントロールしようとかしたのを思い出した。

    学校にいる間は、その世界が全てで、ちょっとした空気の変調に気付かないと大変な目にあったりする。
    うまく波に乗れてるつもりでも本当はそうじゃない。
    自分の主観と他人の客観は違う。

    修二は結局誰にも心を開くことができず、格好を付け過ぎて自分をも演じ続けて距離を保つことで、その世界や周りとのバランスをとろうとしたのだけど、信太のプロデュースに夢中になり過ぎて、自分のことが疎かになり、ズレが生じ失敗してしまう。
    まだ高校生だからか、周りの反応も幼いのか純(単純)だ。

    最後は潔いと思う反面、今度はホントの友達を作って欲しいと思った。
    修二は本当は偏見のないイイヤツ。
    誰でも自分の役割を多少は演じているところがある。

    この本は文体が読みやすかった。

  • いじめられっ子の転校生『信太』を人気者に仕立てていくお話。これは面白い! 最後の部分は小説としては余計かなとは思うけれど、いじめられたら逃げていいんだよっていうメッセージと取っておきます。

  • 桐谷修二、クラスの人気者。

    彼がクラスに与える影響力は絶大で、常にみんなの注目の的をえている修二のクラスに編入してきたのは
    デブでキモい、野ブタこと小谷信太だった。

    修二はひょんなことから、いじめの標的にされる野ブタをクラスの人気者にしようと、プロデュースをはじめる。

    野ブタがクラスの人気者になるにつれて
    自分がきぐるみを被って、クラスのみんなを上手におちゃらけて笑わせて、それが演技しているだなんて、誰しもが気づいていないことに周囲を嘲笑っていた結果。

    うぬぼれちゃ~いけないってことですよね。
    自分が思っている以上にきっと周りの人には自分の思惑を感づかれていることは多いかもしれないね。

    しかし窮地に追いやられても素直になれない修二の最後が意味深。。。

    修二だった男が新たに冴えない人をプロデュースするのか
    それとも今度は自分自身がプロデュースを受ける側になるのか。

    って思ったけど単に転校しただけか。。。

    桐谷修二という道化師のような仮面をかぶれば
    人が誰しもが敏腕なプロデューサーになれるのか、?w

    文章が若い子!って感じで高校生のときに読むと面白さ倍増かも)^o^(

  • ドラマは正直あまり面白くなさそうだったので1話だけ見て終わってました。今回暇つぶし程度で読みましたがドラマとは全然違うんですね‼︎ノブタが女じゃない‼︎山ピーがやってた役の人がいない‼︎ドラマと同じ内容だと思い込んでいたので、あまりの違いにびっくり。別物として読みました。確かに転校生がノブタのような感じだったら大多数の人がクラスメイトたちと同じような態度を取りますよね。そんなノブタをプロデュースしようなんてなかなか面白い試みだと思います。いい感じでプロデュースが進んでたのに終盤急降下で暗くなりました。やっぱり表面上の付き合いだといつかボロが出るということですかね...最後はえー‼︎となりつつ、自業自得だなーとも思い、あんまりスッキリしないで終わっちゃいました。

    h25.10.15

  • ドラマを見てたから図書館で借りてみたけど、なんなんだ?あの救われないラスト。結局修二は演じ続けなきゃいけないの?やるせない。2011/024

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著者プロフィール

1983年、京都市生まれ。2004年『野ブタ。をプロデュース』で文藝賞を受賞し、デビュー。同作はテレビドラマ化され、70万部のベストセラーになった。著書に『空に唄う』『愛について』『未婚30』など。

「2019年 『ヒーロー!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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