おとなの進路教室。

  • 河出書房新社
3.86
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本棚登録 : 719
レビュー : 116
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309017471

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りて読んだんですが、中古でもいいので買おうかと思います。
    なんでって、線が引きたいから。
    読み返したいから。
    人生の選択にうだうだ迷い続けてる人が読んだら、ズカズカと踏み込まれてボディーブローをいくつも受けて、「あーなんだっけ、あの言葉。」となる。
    きっと、何年かして芯がブレなくなったら捨ててもいい本なんだと思うけど、今の私にはもう少し手元に置いておきたい。

    感化されて「考えるシート」を文庫で買いました。
    文章で「表現」するとか、言葉で「考える」という事も「おとなの進路教室。」を読んで興味を持ちました。

    追記:買いました 12/13

  • はじめは少し敬遠しながら読んでいたのだけれど、
    途中、共感無しには読めない章があって、少し救われた感じがした。


    うじうじがロックな嘆きへ、悩み方が変わる。

  • 正論が役に立たないことがある。世の中は理不尽なことで溢れていて、呼吸ができないことばかりだ。きれいごとなんてたくさん。何度そう思ったか知れない。

    でも、きれいごとはきれいごとじゃないと思わせてくれる。温かくて厳しい声が全身に染みわたって涙することがある。例えば、そんな本がこれかもしれない。

    なんで響くのかというと、「本当」がそこにあるからということに尽きる。全部が「生」の体験であるから。書いてあることが、正解だとか間違っているだとか、そんなことは関係ない。問題ですらない。

    「何となく」で人生を過ごすのがいかにもったいないことなのか。わたしは愕然とした。著者が本気で真剣に体当たりで日々を生きているのが伝わる本だった。考えて、生きること。その大切さ。とても難しいことだ。でも、それから目を反らしていては、人は人でいられない、と思った。

  • ズーニーさんの本、
    読みやすくてわかりやすくて全部読もうとしてます。

    大人になると何でもできると思っていたけど、
    そうじゃないことに気づき、はや○年。

    大人の進路教室。
    「なりたい職業名」×「マイテーマ」×「実現したい世界観」

    これがとても印象に残りました。

    例としてあげられていた
    「社会福祉士」×「地域と福祉」×「家を帰りたい(住み慣れたい風景と見慣れた人が絶対に必要だ」

    このどれかを追いかけがち。

    自分のやりたいと思うことを表現して、修正して、
    ときにいま自分はどこを探してるのか確認していこうと思う。

  • 自分と重なるところがいくつか出てきて考えさせられました。もっとたくさん悩もうと思う。

  • 文章に特徴があって、最初は読みづらかったけど段々慣れた。続いて他のシリーズも読みたいと思った。

  • 職場が変わって、環境も人間関係も仕事内容もスピード感もがらりと変わった今だからこそ、読んでよかった。
    仕事するってなんだろう。
    「仕事ができる」人になりたいけれど、そのレベルに達しない自分。
    努力が足りないのか、やり方が悪いのか、はたまた生まれもっての性質が、仕事に向かないのか、、わからなくてただただ必死な最近。
    つい自己保身に走ってしまったり、、
    がんばらなきゃ!と鼓舞しても、その「がんばる」方向性に迷ってうだうだしてしまっている。
    仕事は、自分のためではなく、相手のために。
    自分がやりたいことを明確に持つ。その動機や理由をはっきりさせる。
    そうすれば仕事に対して、ブレない自分になれる。

    作者自身の経験や失敗談を語りながら、
    こういう考えで、こう改善しながら、進んできているよ。という話が書かれている。

    そうか、そうか、うんうん、と納得しながら読めた。

    仕事に悩んだり、迷ったり、達観してしまっていたりする人!読んだらきっと心打たれる部分もあるのでは。

  • 進路を選ぶことをアイデンティティを選ぶことと考えて、そのテーマに沿って著者や読者の実体験を展開している。
    前書きにもある通り、こうしたら進路が決まるとか、人生という双六をはやあがりする秘訣なんかはいっさい書いてないけど、実際に悩んだ人の言葉は重みがあります。

    シュウカツしてたときに読んでたら、もうちょっと私の人生かわってたのかなって気もするけど、逆にシュウカツからちょっと離れて冷静な今読めてよかったんだろうと思う。

  • すごくひびいいた。こころに。

  • ■人生に迷った時に読む本。

    ・次のアイデンティティクライシスが来ても乗り切っていくために、いま何を重視するか?want=やりたいこと にアプローチする。「canは放っておいても太る、mustは進み続けていれば人生の岐路で必然的に来る。wantは未来。未来に対する経験もスキルもまだ、ない。wantにアプローチする日々とは、失敗の多い日々だと、私は思う。」
    ・「地縁、血縁の中で、「自分が必要とされている」「自分が人の役に立てる」。このときの母はほんとうに生き生きとしていた。この人間関係の中で母は生きている、生かされている、と思う。
    ・自分が自分であるために、一人の他人を要する。
    ・「私は、常に、外に対してひらいていたけれども、「心が向く」ことのないものへやみくもな動きはしなかった。そのことが、むやみな消耗を防いでいた。(略)その状態は、見方を変えれば、いつなんどき「これだ!」というものに遭遇しても。「すぐに」、「全身全霊で」、飛び込める状態でもある。事実、「これだ!」というものに出遭ったときに、決してのがさない、即対応の自分がいた。」
    ・「仕事は1円でもいいから、人に対して、「この人にお金を払いたい」と思わせるだけの、役立ちなり、歓びなりを、自ら提供していくこと」
    ・「社会に出たら、他者とのせめぎ合いだらけだ。表現しなければ、存在すら認められない自分、自分の文脈が通じない他人。自分の仕事を最終的に受け取るのも、自分の仕事を評価するのも、友人や家族のように気心のしれた人ではない、赤の他人だ。」
    ・「好きか嫌いか、仲良くなるか、ならないか以前に、他人が、何を目指し、何を想い、どんな問題を抱え、自分に何を期待し、自分をどう見ているかを、まず把握すればいいのではないか。同様に、自分の考えも伝達し、知ってもらえれば、それだけで意味がある。」
    ・「お客さんを一人、目の前に浮かべてみて、その一人を歓ばす、あるいは役立つと考えてみたとき、あなたにできることは何だろか?」
    ・「私の意識は、自分へ自分へと向かっていた。できもしない「完璧な自分」を思い描き、思った成果が出ないと、「自分の非」をあげつらい、「自分が、自分が」と落ち込んでいる。」自分の器が小さいなどと、謙虚なように見せかけていて、実はとんだナルちゃんになりかけていた。それよりも、目を向けるのは学生だろう。関心を、もっと、外へ、外へ。ひらけ!」
    ・「不思議だが、「自分が、自分が」と自分へのダメ出しを含めて内向するよりも、顔を上げて、学生を見るほうが、「エイ!」と何倍も勇気がいった。」
    ・「なりたい職業名」×「マイテーマ」×「実現したい世界観」
    ・「自分を固めるアイテムが増えれば増えるほど、自己完結した、閉じた状態になるような気がする。いま、私が魅力を感じる人は、お金とか、地位とか、権威とか、自分にはりつける強いアイテムを何ひとつ持たず「自分はこれからだ」ともがいてる人たちだ。弱いからこそ開いている。そういうむき出しの表現は、やっぱり強い。人をひきつける」
    ・「お金を何に使うかというと、結局、他じゃ満たされないから、人が育つ場をつくったり、そういう場をつくるための自分の努力にあてたり、とどのつまりはその歓びと取り替えるためにあくせくすると思う。だったら、そんな周りくどいことしなくても、まっすぐ、その歓びに向かえばいい。」
    ・「好きを掘り下げる力」
    ・「自分が面白い!やりたい!と思った直感を手放してはいけない。(略)そうではなくて、他人に突っ込まれて不安になるのは仕方がないけれど、そこで選択肢をすり替えるのではなくて、自分が直感した「好き」について、もう少し粘って、掘り下げて、根拠を言葉にしてみてはどうか。」
    ・<考え方>事実→意見「私は○○が好きだ」→なぜxxでも++でもなく、○○なのか??→考察1「~という感動があった。」、事実2「それは自分のどういう性質、興味からくるか?」、事実3「自分の~な行動・体験から自分の好きなことを分析」、主張「私は○○になって何をやりたいのか」
    ・「その日、少しの迷いもなく、自分の中に湧き上がってくる感情、想い、意思を、まっすぐ言葉に表そうと、何度も、何度も、自分の心の底にダイビングしながら、スピーチしている生徒さんを見ているうち、これが「いまを生きる」ということなんだと気づかされた。」
    ・「宮崎の高校生は、自分の経験、実感、自分の腑に落ち消化したもの、そこに立脚して、そこに照らして、腑に落ちないこと、なぞに感じること、というふうにして、問いを発する。だから、問いが生々しくて、切実で、唯一無二な感じがする。一方、東京の高校生は、仕入れた知識とか、入試情報とかに立脚して、そこから食い違うこと、わからないことを聞いてくる。「自分の知ってる情報と食い違うけどどうなんだ?」というふうに。」
    ・「表現が新鮮ではないとき、マンネリになるとき、自分が何を表現したいか分からないとき、表現したいものが見つからないとき、いまいち人にしみていかないとき、どこに行きたいか?どうやってそこに行くか?と自分を追い詰めるより、自分はどこに立っているか?を確認してみてはどうだろう。すでに自分が立っているところだから、必ず答えがある。どこへ行きたいかはどこに立っているかで変わってくる。」
    ・「自分の立脚点を模索して、常に変化させていかないと、相手の言葉に新鮮に反応できない。常に、自分の枠組みの中で生まれる言葉しか話せない。」

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著者プロフィール

全国各地で、表現教室のワークショップ、大学講義、講演などを通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍中。『伝わる・揺さぶる!文章を書く』『おとなの小論文教室。』他著書多数。

「2018年 『理解という名の愛がほしい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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