浮世でランチ

  • 河出書房新社
3.18
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本棚登録 : 789
レビュー : 201
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309017785

作品紹介・あらすじ

明日の私は、誰とごはんを食べるの?人が人と関わる意味って、何?25歳の私が"世界"に触れる、一瞬の奇跡。『人のセックスを笑うな』の著者が贈る文藝賞受賞第一作。

感想・レビュー・書評

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  • 3年働いた会社でなんとなく浮いた存在の「私」。お昼は誰とも食べない。
    辞める直前に同僚と昼食を一緒に食べ、その後ひとりで東南アジア旅行へ。

    10年くらいの前の「私」も友だちはほとんどいなかった。ひとりの女の子への執着と小学生からの友人の家での宗教ごっこが「私」の中学時代だった。

    辞めた会社の同僚とのメールのやりとりになんとなくゆれる「私」。
    そして「私」はミャンマーで中学時代の友だちに再会する。
    10年間の間、何があったのかはお互い聞かない。
    ”理由なんてものを聞くのは野暮なようだ”から。

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    はっきりとした答えがない小説。
    でも、すごく考えさせられる小説。

    正直なところ、答えなんてものはどうでもいいことが多い。
    それよりも、なんでそうなったのかを考えることのほうが重要。

    会話の端っこにヒントを隠しながら、答えは出ないまま終わる。
    そこがリアルなのかな。生きてく上で、答えが提示されることなんてほとんどないし。

    答えを聞くなんて野暮、考えることが答えなんだぜ、と言われた気分。

  • 主人公の子供の頃の話と現在。
    会社を辞めミャンマーに旅に出る。
    丸山は自分の世界観を持ってるんだろうな。
    だから1人でもいつも平気なんだ。
    私も新田さん同様憧れちゃう。

  • 過去と現在をいったりきたりしながら物語は進む。劇的な展開はないんだけど過去と現在がゆるやかにリンクしていく。私はこの淡々とした感じ結構好きだな。タイトルもいいな。新田との再会と、新田の告白におおっっとなった。ミカミさんが好き。2011/040

  • 神様に祈ること。

    わたしもあります。
    夜寝る前とか、手をあわせてみたり。
    これもわたしの「宗教ごっこ」なんだろうな。

    主人公・丸山は強くありたい、自分は自分でありたいと、強く思っている。(と私は思う。)だから周りになじみたくないって思うんだろうな。
    内心周りの人間をバカにして、自分の気持ちを誰にも理解してほしくないし、だれも理解できないと思ってる。
    少し、自分に似てたから共感できた。

    でも、歳をとるごとにだんだんと
    自分の気持ちを知ってほしい人、知りたいと思える人に出会っていく。
    だから人生は面白いし、人とランチを食べたいって思う。

  • 変わっていることが
    心地よいこともある。

    ただ、そこを貫くのは、
    この世の中、全然容易くない。

  • 女の考えてることわかんね(´Д`)でも丸山(主人公)の価値観には共感がもてる。そう、めんどくさいやつ。社会に順応できないやつ。みんなのように上手く立ち回れないやつ。
    山崎ナオコーラは2作目だけどきらいじゃないな。
    なんか変な人ばっかりだから最後の1ページまで結末が予測できなくてすき。

  • 「今すぐ、二十五歳になりたいわ」(p.33)がぐさり(22歳現在)。「二十五歳になったら落ち着いているのかな?」「自由なんじゃないのかしら?」(同)という犬井と「私」ふたりの予測が、もうそうでもないと見えてしまった年なので。というか、そういう年になってしまったことに。たしかにそう思っていたあの頃に。

    もうひとつ、「『上手くしゃべれないけど、わかって欲しいの』としか考えていない人の言葉に、耳を傾けたいと思う人はいません。」もぐさり。なんというのか、無知の知って言葉を甘えに使っているところが日々ある。反省しました。ていうか、ブクログの私のこの記録する文体・文章がもう結構そんなかんじだものなあ。
    …わからないものについて書くとき、それにどれだけ意識的か、というこちらのスタンスだけが重要なのではない。ひとりごとではない以上、それを(私を通して・私の言葉に一度変換して)言う意味が必要で、端的にはわかりやすさとか、あとは誠意というか、動機とか。←すでになにを言ってるのか、というよりも、「わかって欲しい」すら見えてこない!!

    中2の「私」と犬井とクラスメートの5人組、現在会社やめたばかりの「私」と元上司ミカミさんの話がパラレル進行。前者は「宗教ごっこ」を。後者は「私」のひとり旅のあいだの手紙・メールやり取り。

    • カズハさん
      どうも、こんばんは。ナオコーラさんの血に足のついていなような、奇妙な浮遊感のあるセンスがどうにもツボなんですよね。だから、このタイトルと、抜...
      どうも、こんばんは。ナオコーラさんの血に足のついていなような、奇妙な浮遊感のあるセンスがどうにもツボなんですよね。だから、このタイトルと、抜粋されてる台詞見て、いいなーと思いました。正直、現代小説はもういいかなと思って読まないことにしたんですが、ナオコーラさんはいいなあとしみじみと思いました。えーと、しゃしゃり出てきたのは、タイムラインでたくさん読んでおられるのがわかって、うらやましいなあと思っていたというのを書きたかったからです。それでは、失礼します。
      2011/10/27
  • このキラキラペン可愛いー。どこで買ったのー?
    こーゆー男友達が居たなー。
    どーしてるかなー元気かなー。

  • 「人生ってきっと、ワタクシたちが考えているより、二億倍自由なのよ」。
    中学に入ってから不登校ぎみになった幼なじみの犬井。
    学校という世界に慣れない私と犬井は、早く25歳の大人になることを願う。
    11年後、OLになった私だが、はたして私の目に、世界はどのように映るのか?
    14歳の私と25歳の私の今を鮮やかに描く文藝賞受賞第一作。

  • 理想の場所じゃなくても、そこで飯を食わねばならぬって今の自分にはしみじみと考えさせられた

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著者プロフィール

1978年福岡県生まれ。2004年『人のセックスを笑うな』で文藝賞を受賞し、デビュー。小説に『ニキの屈辱』『美しい距離』『趣味で腹いっぱい』、エッセイに『母ではなくて、親になる』など。

「2019年 『リボンの男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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