やどかりとペットボトル

著者 :
  • 河出書房新社
3.51
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本棚登録 : 70
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309017921

感想・レビュー・書評

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  • 高校の先輩の作品と思うとわくわくした。
    沖縄の文化の話も少しあって、帰省したくなる。
    ちょっぴりスパイスもある素敵な作品。

  •  「読書は世界の見える窓」「本は心の栄養」。まさに、そうですね! 1970年、沖縄県石垣市生まれの池上栄一さん「やどかりとペットボトル」、2006.11発行、エッセイ集。このタイトルのエッセイを探しましたが、タイトルだけでエッセイはなかったです。①1978.7.30、道路交通がアメリカ方式から日本方式に。「人は右、車は左」 ②6月23日、慰霊の日。沖縄県は公休日。なお、著者は1970年生まれですが、当時はアメリカ。沖縄が日本に返還されたのは1972年です。

  • 私の知らない沖縄のこと
    文化がよく描かれていて面白かった
    著者の子供時代の話はとても興味深い
    琉球人か
    なるほど
    この人の本もっと読んでみたいな

  • 1995年から2006年に至るまでのエッセイが詰められている。
    1970年生まれの池上さんなので、24から36歳までの作品。
    その時代の光景と照らしながら、懐かしさと若さを感じる。

    池上さんの小説はなかなか変わっている。独特の雰囲気を持っている。若い頃の作品は特に、文体のリズム感をもっている。物語の展開が読めない。ひねくれた変調子を刻んでいる。
    その理由というか、背景にある筆者の素地が、何となくわかったような、気がする。

  • H26/11/3

  • 池上永一さんのエッセイ初めて読みました。
    普段の作品に感じる不思議な楽しさの詰まった
    エッセイでした。
    というか、どこまで本当なのか…w

  • 池上永一さんのエッセイ。20代の頃から書かれていたものなど なかなか興味深かったです。

  • ★4に近い3。幼い頃の豊かすぎる想像力と、常識の斜め上を行く母によって引き起こされたエピソードがすごい。入園年前の子を幼稚園に置いてくる母も母だが、「これが本で読んだ孤児院か。売られるのか」と思う幼児がいるか。というかもうそんな本読んでたのか。「おまえたちはレミングか」と叱られ、ヤギすき焼きの臭さにもだえ、電話には免許がいると騙されて無線の勉強をし・・・となにやらギュッと詰まった少年時代を過ごしている。あれだ、原田宗典に似てる。沖縄のケタ違いなイベント、トライリンガル、不思議なことの起こる古い家・・・どれも外国ではないけど、地続きでもない距離感で、本の中の国のようだ。そういえば、やどかりもペットボトルも出て来なかった。

  • この人は変な人なんじゃないかなあと思ってたんだけど、ご親族も変な人だということがわかった。沖縄すげえ。

  • 軽快かつ珍妙なエッセイ。
    最初、小説かなとおもうくらいの。

    池上永一さんは、
    根がしっかりしてるんだな
    と思いました。
    人としての根が。
    逃れられんと痛いほどわかってる根の部分。
    諦めのような安心感のような。

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著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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