- Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309018799
作品紹介・あらすじ
そこには、聖書の時代から変わらぬ太陽が輝いていた。小説に偏在する、啓示の瞬間…注目の才能による、新しい世界文学の誕生。第139回芥川賞候補作。
感想・レビュー・書評
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そんなに面白さは感じないけど読み進めてしまう。 読んでいくのが気持ち良い。
文章が好きなのかな。
それと、あるある‥と共感してしまうものがそこここに散りばめられているところも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「眼と太陽」(磯﨑憲一郎)を読んだ。さらさらと流れているようでいて実は見つめる眼差しが奥深くまで差し込まれているその文章のきらめきが読み手に新鮮な驚きをもたらす。真っ白な雪景色の中で啓示のように現れる老いた栗鼠を想う。私は死ぬ間際にどのような景色を想い出すのだろう。
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たゆたう、意識。文章のリズムと空気感。言葉。磯崎憲一郎の作品の中から立ち昇ってくるものが好きだ。彼がどう思っているのかは分からないけれど、内容など無きに等しきもの。極限まで不必要なものをそぎ落とした先に、美しい言葉はたち現れてくると思うのだ。
もう、現実なのかどうかさえ怪しい。意識は時に遠藤さんを語り手にし、通じないはずの一言がなぜか理解できてしまったりする。これは『赤の他人の瓜二つ』にも通じることだけれど、彼は、ぐるぐるまわり、すべてのものとつながり続ける「意識」というものを描き出そうとしているのではないかと思えてならない。 -
よく分からなかった。私が頭悪いのか。相性なのか。
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(200809)