改造版 少年アリス

著者 :
  • 河出書房新社
3.70
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本棚登録 : 1276
レビュー : 150
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309018843

作品紹介・あらすじ

夜の学校をのぞいてごらん。今夜も少年たちが夜空に星をぬいつけているよ。ラストを含め大幅改稿!あの『少年アリス』が改造され生まれ変わった。

感想・レビュー・書評

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  • 長野さん、ずっと気になっていてYAコーナーで手にして借りました。普通のアリスを読まないで「改造版」から入っていいものか…と、仲良しフォロワーさんに相談してアドバイスをいただきました(*・∀・)ノ.ア☆.リ。ガ.:ト*・°


    アリスと蜜蜂。純粋無垢な少年時代の終わり。蜜蜂兄のいる同じ世界への入り口が帰路。消えたクロツグミと転校生の気配。とても好きな世界観なので「少年アリス」も読んでみたいです!幻想的で切なくって(だから)美しい。


    萩尾望都さんや宮沢賢治の作品を思い出してしまいました。長野さんの作品ゆっくりと追いかけたいです。

  • 長野まゆみ作品初読了。言葉のひとつひとつが美しい。自分にもっと想像力があったらなあと思う。小学生や中学生の頃読んでいたらどんな世界が頭のなかに広がっていただろう?
    夜の学校という設定は大人になった今でもわくわくするところがある。
    ソーダ水に浮かんだ月の描写が印象的だった。

  • 王道。幻想的。独特でとても綺麗な世界観なのに、どこか冷たくて怖い感じがする。登場人物はひとりひとり美しいけど人間味が無くて精巧な作り物みたい。線の細いお人形のような少年を思い浮かべてた。
    ファンタジーなんだけど“わくわくする”というよりは全体的に少し暗めで恐ろしい。怖くないのに怖い夢を見ている気分になる。

    あのクロツグミは結局、アリスではなかったのか。無関係のクロツグミを蜜蜂は人間にしてしまったのか。タマゴから出てきた種はなんだったのか。物語のその後が気になる良い終わり方だった。

  • 読み始めた頃はファンタジー感強くて苦手かも…と思ったけど読み終わると独特の世界観があっておもしろかった。
    他の作品も読んでみたいかも。

  • 装丁に挿絵、飾り文字などがとても可愛い。飾っておきたいくらい。
    物語は、原作?よりも読みやすく、違いを探しながら読むのも楽しかったです。転校生の存在が気になる…。

  • 結末や細部がかなり変わっていたけど面白かった。
    何より装丁や挿絵がすごく可愛い!
    最後の少年は何も関係ないクロツグミが人にされて、アリスはただ記憶を消されただけっていう解釈でいいのかな

  • 夜、ねむる前に本を開いて窓の外に星空を抱えながらページを捲る。幻想的で儚く美しい世界は、月の影にあやしい闇を潜ませている。夜と朝、光と影、夏と秋、欠けてはならない隣同士の一瞬の邂逅。夏の終わりを迎え入れる白鳥のシーンが神秘的ですこし寂しい。終わってさみしくなる季節はいつも夏。凍える冬に溶け込ませ、ソーダ水に浸した羽根がたゆたう。

  • 初めて改造版を読んだときは、こっちの方が好きかな~と思ったけど、再読したら、そうでもないかも?と思い、旧版が読みたくなって、そっちも電子書籍で買ってしまった…

    比較したら、アリスと蜜蜂が、お互いがどんな存在か想ったり、自分の弱いところについて考えたりする部分が全部削られててびっくり!行間を読めってこと?
あと、遠くを見ているアリスの横顔を蜜蜂が見ているところも好きなんだけど、なくなってる…

    文章は、初期の漢字が多くて硬質なものから、ひらがな多用の文章に変わっていて、全体のかんじは新しい方が好きかなあ。
要するにふたつでひとつだな、と思った。
改造版が出たときの「文藝」長野まゆみ特集を読み返すと、決定稿は存在しないとおっしゃっているし。
    最後も変わっていて、これはこれで続きが読みたくなる。

  • 少年が成長していく過渡期にありそうな冒険譚。植物、鳥、鉱石。星の巡り、色彩の表現。宮沢賢治的な匂いが漂ってきます。少年二人が主人公であるところも「銀河鉄道の夜」を連想させます。 夜にしか見えない質感や色合いを思い浮かべながら読みたい。

  • 夜の学校をのぞいてごらん。今夜も少年たちが夜空に星をぬいつけているよ。ラストを含め大幅改稿!

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)
東京都生まれ。一九八八年『少年アリス』で文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞。

「2019年 『掌篇歳時記 秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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