女の庭

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 121
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309019024

作品紹介・あらすじ

居心地の悪さを感じながらも井戸会議に参加する、子どもを持たない主婦。ありふれた女に不意に訪れた、静かな奇蹟とは?第140回芥川賞候補作。

感想・レビュー・書評

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  • 第140回芥川賞候補作。

    子なし主婦の心情に共感できるかな、と思ったけど無理。

    ほぼ妄想だらけの展開でついてけなかった。

    夫がやさしい=堕落した主婦製造装置、というのは大いに納得。
    気をつけなければ。

    もう一編については、意味がわからなかった…。

  • 中篇2篇の作品集。表題作「女の庭」では、平穏で平凡な毎日を過ごしている、自称普通の主婦のひとりよがりな妄想記。ゴミ収集所前での井戸端会議やら、隣に引っ越してきた外人ナオミへの意識上の同化やら、わからなくも無いがその姿は、滑稽すぎて哀切。もう一方の多和田葉子「聖女伝説」を連想する、猥雑でぶっ飛んでる「嫁入り前」の方が好き。鹿島田真希は滑稽さが、美しい。

  • なんだかよくわからない

  • 傷の大きい小さいは関係なく、
    自分がそれに傷ついているかどうかが重要。
    何に傷つくかは人に決められることではない。
    自分がされたら嫌なのに、
    勝手に人と共通点を見出したり、違うところを探したりしてしまう。
    語る女、語らない女。
    奪う人、奪われる人。
    あらゆる人間は二種類に分けられていく。
    それなのに人間関係は二人で完結しない。
    私と妹と恋人、三人でいる方が不安定にバランスが保たれる不思議さがある。
    一人一人違うはずなのに、どこかで溶け合って境界が曖昧になっていくのは不穏さを孕んだ幸福である気がする。

  • 我慢して読んだ。

  • 主婦が主人公の話は退屈になりがちですね。

  • 芥川賞候補にもなったのでずいぶん前に買ってそのまま積読だった鹿島田真希さんの作品『女の庭』を読了。二つの作品が収められていて、最初の短編は専業主婦というある意味特殊な職業というかポジションになじめない女性の日々を過ごす中での妄想に救いを求めるお話で、二つ目の作品は母と姉妹という三人の不思議なパワーバランスを持ったチームの中で、そこに実はなじめず自分の妄想の中で妹と母を理解師よとして苦しむ女性のお話だ。どちらも男性が読んで若干の女性が経験するかもしれない特殊な世界のを垣間みることでのお弁口にはなったが、小悦として楽しめたかというと残念ながら全く楽しめなかったのが本音だ。まあ雑読をすすめているとこういう日もあるのは仕方ない。そんなちょっと怖い女性の世界を垣間みせてくれる小説を読むBGMに選んだのは
    Lorraine Gellerの"Lorraine Geller at the piano" 。演奏もだけどジャケットが秀逸だ。

  • ぶっ飛んでいて笑ってしまった作品

  • 女性。主婦。

  • 妄想の世界が極端で、、、なんだろう、この話。

    2編目も、読んでて気分悪い。。

    私には、よくわからなかった・・

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著者プロフィール

1976年生まれ。1999年、「二匹」で第35回文藝賞を受賞しデビュー。2004年、『白バラ四姉妹殺人事件』で第17回三島由紀夫賞候補、2005年『六〇〇〇度の愛』で三島由紀夫賞受賞。2006年「ナンバーワン・コンストラクション」で第135回芥川賞候補。2007年『ピカルディーの三度』で野間文芸新人賞受賞。2009年「女の庭」で第140回芥川賞候補、『ゼロの王国』で第5回絲山賞を受賞。2010年『その暁のぬるさ』で第143回芥川賞候補。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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