- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309019475
作品紹介・あらすじ
この世界はどこにだって、見えない溝がある。たとえば僕ら二人の間にも。-新入社員の僕とソンウの友情を描く話題の青春小説。第46回文藝賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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なんだ、このすがすがしい読了感は?
若い人の、斜に構えず、正面から向き合おうする姿勢を、きっちり書ききろうとする態度が潔い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
在日との付き合いがこんなにも自然に行われるとは驚きだ。本来、日本に在住している人は平等に扱われ得るべきなのに、国家は区別をつけようとしている。では、国家とはなんなのだろう。選ばれた人しか国家に認めてもらえないものなんだろうか。
主人公が在日という一括りで見て欲しくない。個人として見て欲しいというのが当たり前の言葉なのだ。 -
新入社員の主人公と同期の在日韓国人との友情をテーマとした小説。なかなか考えさせられる内容だった。この世界には、普段意識していなくとも、いろいろな溝があるという現実、また、その溝にどこまで踏み込んでいくべきか、と難問に思いをめぐらせた。
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読みやすかった
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在日の同期との友情。
意外と心に響いたのは親の有り難み。 -
入社式で出会った日本人江口理倫(りーりん)と、日本生まれ日本育ちの在日3世趙成佑(ソンウ)との話。
どこにでもありそうなりーりんの視点で話が進んでいくが、在日問題についてはそれほど深く踏み込んだ話でもなかった。
本当にありがちな話ゆえに、良くも悪くもなく重くなくて読みやすい。
確かに青春小説だった。 -
なかなかおもしろかった