野川

著者 :
  • 河出書房新社
3.41
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本棚登録 : 677
感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309019956

感想・レビュー・書評

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  • よく野川沿いを散歩する私はタイトルに惹かれてこの本を読んだ(この著者のことは知らなかった).実際,この本の舞台は小金井あたりの野川沿いのハケの上にたつ中学のようだ.野川の風景描写はなじみ深かったのだが,主人公の担任の先生のお話が最初の蛍のもの以外は物語のなかで浮いてしまっているのが残念だった.

  • 見たことのない風景を淡々と思い浮かべながら読み進めていたら読み終わっていた、というような本。 コマメが飛ぶところとか、あっけないのがよいのかなと。

  • 確かに風景が浮かんでくるようなとても良い物語なのだけれども、設定がもの凄く中途半端に感じられた。
    離婚のこと、新聞部のこと、鳩のこと。
    ちょっと残念。

  • 都心からほど近い武蔵野の自然を礼賛する節が伺えたのだけど、その描写というか説明が多過ぎて、読み進めるのが若干しんどかった…。武蔵野で育ったんだけどな。

  • 河合先生の話、もっと聴いてみたかったな・・・と読み終わって思いました。

    『カンパネルラ』などの雰囲気とはまた違った作品です。

  • 景色が目に浮かぶ。よき出会いが心を強くするんだろうな。なかなか良かった。でも、長野まゆみの世界は、なんかこう、もっと違う、これぞ!っていうのを読みたいな。

  • 物語の舞台や筋が、きっちり現代で少し物足りないかな、という感じ。
    ところで、風変わりだけど物腰柔らかで頼りになる先生が、わたしの中では何故か高屋奈月さんの漫画「フルーツバスケット」の綾女さんに映像化されている…(O_O;)
    ホントに何故なんだろう?(笑)

  • 爽やか。
    漢字の使い方を考えて書いてるような気がした。部分的に「?」となったところがあるけど、綺麗な文章だったな、っていう感想。野川をメインとした風景描写が多かったけれど、イメージ力無さ過ぎてちょっともったいなかったけど表紙で大体こんな感じかと。

  •  都心の学校から転校したばかりの音和(おとわ)。父親は、事業に失敗し離婚、今は伯父のフォトスタジオで働いている。音和は、新聞部の顧問、河合に次期部長になるよう頼まれる。新聞部では、通信用に鳩を飼育していた。

  • 人の話を聞いて風景まで浮かんだことなんてないなぁ。本を読むといくらでも情景が浮かんでくるのに。よく考えると不思議だなぁ。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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