嘘つき王国の豚姫

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 147
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020044

作品紹介・あらすじ

幼い頃からいじめられてきた「私」。二階の自室だけが「私」の楽園。そこでの「私」は醜く太った引きこもりではなく、みんなの憧れの美少女-。嘘に嘘を重ねた狂気の果てにある、世にも残酷な結末とは。

感想・レビュー・書評

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  • 自己逃避の為の虚像。まるで自分の暗部を照らし出されたような後ろめたさを感じてしまいます。「多かれ少なかれ、こんな感情を抱きながら我々は生きているのではないだろうか?」なんて思ってもしまいます。主人公の生き様もさることながら、主人公の妹さんの人生が悲しくて仕方ありません。

  • 怖い気持ち悪い!タイトル通りなんだけど、全力で誰でも嘘とわかる嘘を付き都合の悪い事はぽいっちょ、自分はいい子、ゴメンナサイと言いたくないからコメンナサイ、このコメンナサイがぞわっとする。物心ついてから40過ぎまで、ずっと嘘を吐き続けるグロテスクな主人公の生命力なのか異常な強さ歪んだパワーにぐったり。

  • 最後まで読めずに返却。私には向いてない。全く進まなかった

  • タイトルが最高にシビれる

  • どっかで書き散らしてた変な人の話を
    いつものようにグダグダダラダラ書いてただけだった。
    自分でしょ⁇

  • ドロドロ

  • 図書館の「エイプリルフール特集」の中でタイトルに惹かれた作品。
    ブスだから歪んだのか、歪められたからブスになったのか…。
    いずれにしても多感な時期に受けた他人からの何気ない言葉はその人の一生を左右するほどの影響を与えるのだな、と実感した物語でした。

  • えぐくて気持ち悪い。コメンナサイって見ると毛がぶわって逆立つくらいに強烈な印象を与えてくれた本です。
    普段はエロが多い著者の作品が気分の悪さに全振りするとこうなるのだなあ。圧倒されて一気に読んでしまいました。
    好みです。

    これを読んでから、自分の中で勝手に岩井志麻子と新堂冬樹と対にしています。

  • 救いが無い少女時代。犯されて蔑まれて、引きこもって、嘘つきの夢の世界で過ごすブタ。

    ずーーっと引きこもっているのかと思ったら、外の世界に出ていくから驚いた。

    出てからも嘘・嘘・嘘。

    お金を得て、整形して綺麗?になったんだし、何処かで人並みの幸せが手に入ったんじゃないかと思う。けど、本人はそんなものには興味が無かったのか、小さな幸せを感じ取る能力が欠如してたのか。

    周りの人達も不幸にして、虚栄で塗り固めて支離滅裂な思考回路。

    こんなキャラクター生み出しちゃう岩井志麻子すごい、と思ったら、どうやら自分の元マネージャーがモデルとか。わお。

  • あまり好きな話ではなく…
    ❓な内容でした。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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